QWSステージ#09~共に磨き未来へ放つ、19の問いのエネルギー~

QWSステージ

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3か月間、問いと向き合い続けてきたプロジェクトメンバーたちの晴れ舞台、QWSステージ。今回はQWSステージ#09の様子と、SHIBUYA QWS Innovation協議会(以下「SQI協議会」)による厳正な審査の結果、見事表彰された4チームのSHIBUYA QWS(以下QWS)で見つけた価値や、次のQWSステージへ向けた意気込みをお届けします。

テキスト=秋山和哉・髙木香純・鍋田桂子 写真=池原瑠花・黒田拓海

QWSステージとは、3か月に一度、QWSに集うプロジェクトメンバーがそれぞれの活動の中で見つけた「可能性の種」を放つ場です。QWSステージ当日はQWS内に舞台が設営され、発表するプロジェクトは、3分間で各々の活動成果についてピッチを行います。

1月27日に開催されたQWSステージ#09では19プロジェクトが登壇し、各々の成果を発表しました。SQI協議会の審議のもと、全19プロジェクトのなかから「GOOD FOOD GOOD MOOD」が最優秀賞と企業賞である味の素賞に選ばれました。また、優秀賞として「KAMADO」、「渋谷肥料」、「KOREKOSO」の3プロジェクトがそれぞれ受賞し、計4チームがQWSでの活動期間の延長の支援を受けることが決定いたしました。

キーノートトーク

QWSステージでは毎回各分野の第一線で活躍する方をゲストにお招きしお話を伺う、「キーノートトーク」を実施しています。第9回のゲストは起業家・投資家・経営者の麻生要一さん。投資家として出資をしながら、自らも起業・経営を繰り返し、様々な分野で0から1を生み出す麻生さんに「イノベーションを生み出す問いの構造式」というテーマでお話しいただきました。

WhyとWillのエネルギー

問いにはよく5w1h(What,Where,Which,Who,Why+How)が大事だと言われていますが、私はこの構造が少し違うと思います。

数々の0→1に携わって、5W1Hの中で注目するべきは“How”よりも“Why”であると感じました。「なぜそれに向き合うのか」という想い。“Why”であり“Will(意思)”が、そのほかの4W1Hの問いを生み出し力を与えてくれるのではないでしょうか。

イノベーションはどうやって生まれる?

私は常々「お客様のところに300回は行ってこい」と言っています。それはすなわち「300回“も”行って、伝えたいだけの想いがある」ということです。どれだけ否定されても、行動量を落とさずに課題(問い)に向き合い続けられるエネルギーがある。それが重要だと思います。

世の中に感じた違和感、力強い原体験こそが、圧倒的な行動力を持つより良い問いに繋がり、ひいてはイノベーションを生み出すのではないでしょうか。

QWSには本当に力強いエネルギーをたくさん感じます。皆さんのエネルギーから生まれるイノベーション、楽しみにしています。

登壇者略歴(麻生 要一 氏)

東京大学卒業後、リクルートに入社。社内起業家として子会社を立ち上げ、経営者として150人規模まで事業を拡張した後、リクルートホールティングスの新規事業開発室長として、社内事業開発プログラム、スタートアップ企業支援プログラムを統括。2018年に独立し、同時多発的に複数社を創業・経営。アルファドライブCEO、ゲノムクリニックCo-CEO、UB Ventures ベンチャーパートナー、ニューズピックス執行役員の他、アミューズ、アシロ の社外取締役や複数の営利・非営利法人の役員を同時に担う。起業家・投資家・経営者の立場を同時にとりながら、エンタメから地方創生まで、スタートアップから大企業まで、幅広くゼロイチの事業開発を同時多発的に推進。著書に「新規事業の実践論」。

受賞者インタビュー

それぞれの専門分野と心強い仲間と共に

GOOD FOOD GOOD MOOD 

バイタルデータや心理指標を利用して、定性的な「おいしい」を、定量的に視える化することで食事文化の再構築を行うプロジェクトです。人々が「食事」で自分たちの総合的健康にアプローチできる食文化をつくりたいと考えています。

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誰もが自由に健康的な食事を選択できる未来に向けて

前回のQWSステージ#08では、バイタルデータを基点としたアプリ開発についてアルゴリズムやプロトタイプのお話をしました。開発したアプリが、本当に機能するか不安でしたが、この3か月間で各専門家に相談をし、実際に患者さんに使ってもらえる状態にまで持っていくことができました。

事業化させるものと事業化の先に見ている世界があって、QWSで培われたのは、その先の世界。私たちは治療用アプリのみならず、誰でも「こうしたら、もっとおいしいよね」と感じてもらったり「無理ないよね」と思ってもらえるようにバイタルデータを使っていきたい。医療からヘルスケアや、ひいては「おいしいをバイタルで再定義する」ところまで目指していきたいとチーム内でも合意を得ることができたのは本当に良かったと思っています。領域の異なる専門家が集まったチームでの位相を合わせられたのは、QWSがあってのことです。実際の場所を通じて何度も問い続けることができ、最後は今、何をすべきかまで落とし込むことができました。

誰もが心と身体それぞれに向き合える食事の選択が出来る社会の構築に向かって、これからも邁進していきます。

 

アート・文化にふれる機会をみんなで創造する

photo by yuba hayashi

KAMADO 柿内 奈緒美さん

現代アート・伝統工芸・民藝・モノづくりを軸に発信するバイリンガルウェブマガジン「KAMADO」は「アートがもらえるかもしれないKUJI」と「アーティスト支援につながるFUMI」を運営し、創り手と支援者をつなくサービスで、アートと文化が多くの人に循環する仕組みづくりを行ってます。

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回り始めた歯車と、次の可能性に向けて

この3か月はKAMADOにとって大きなターニングポイントとなりました。これまでの取り組みが全て繋がり始め、各方面からの応援の声、QWSで出会うプロジェクトメンバー、コーポレートメンバー、地方行政の方々との繋がりもあり、自信を持ちながらプロジェクトを進めることができています。

KAMADOのOUR ART PROJECT(※1)は去年の秋からスタートしていたのですが、初めてプロジェクト第1弾が公開されました。参加アーティストさんや連携団体さんとの擦り合わせから、記事の公開。次の連携団体さんとの打ち合わせや寄付を頂くための営業などに奔走しました。同時にプロジェクトの想いがどんどん形となり、私の頭の中にしかなかったものが出来上がっていく感覚がありました。より多くのひとにOUR ART PROJECTの想いや活動を伝えるべく、コンセプトムービーの製作を行いました。

そして2022年2月17日にコンセプトムービーとサイトの公開で、プレスリリースの配信(※2)をしました。アート業界だけでなく、ビジネス界隈の方々からも賛同のコメントを頂いてます。今後、KAMADOの基盤をしっかり整えていきたいです。

QWSチャレンジ1期生として採択され、一時QWSから離れてる時期もありましたが、約2年QWSで活動してきました。今後は一緒に育ってきたQWSに少しずつ恩返しをしていければと思っています。

※1.KAMADOと連携団体が法人・個人の「寄付」をコーディネートすることで、若手アーティスト・作家の制作支援を行う今までにない仕組み。

※2.アート・文化にふれる機会をみんなで創造する仕組み「OUR ART PROJECT BY KAMADO」のコンセプトムービーを公開

ともにつくる、循環型社会のスイーツ

渋谷肥料 (右から) 坪沼敬広さん 野田英恵さん 清水虹希さん 遠藤貴絵さん(デザインサポート)

渋谷肥料は、渋谷を「消費の終着点」から「新しい循環の出発点」にシフトできないか?という問いを掲げるプロジェクトです。渋谷の事業系生ごみを肥料や堆肥に変えて、街の強みや文脈と掛け合わせた商品開発に活用することで、大都市から新しい循環型社会(サーキュラーエコノミー)のモデルを生み出します。

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問いに真剣に向き合ってくれる人たちと共創した3か月

坪沼:この3か月間は、循環型の肥料を生かした「サーキュラースイーツ」を量産する仕組みづくりが主なトピックでした。特に、さまざまな方に協力をいただきながら、難航していた材料の保管場所の確保と製造先の見通しが立ったことは非常に大きかったです。「そんなことはできるわけがない」と言われても知恵を絞り、僕たちの問い”に共感をしてくださるプロフェッショナルの方々と“答え”を導き出していくことで、世の中に新しいモデルやネットワークがひとつひとつ築かれていく手応えを感じています。

清水:QWSで他のプロジェクトの人たちが、渋谷肥料の今後を真剣になって考えてくださったこともありました。自分たちだけで進もうとすると行き詰まって悩むこともありますが、そうした時に客観的な意見をいただけたことがとてもありがたかったです。

遠藤:今は共創施設自体も増えていますが、QWSは会員のために自発的に動いてくださるスタッフの方がたくさんいる場だと感じています。渋谷肥料のアイデアから人とのつながりやコミュニケーションが生まれていますが、このプロジェクトは仕組みそのものに新しさがあり、かつシステム化ができていると思います。皆さんと一緒に、今までにない働き方や仕事のつくり方を社会に提示できることが楽しみです。

思いを込めた商品を通じて、社会に新しいセオリーを生み出す

清水:4月にはサーキュラースイーツの新作を発売する予定です。リリースまでにはまだやることがたくさんありますが、時間がないからと妥協するのではなく、しっかりと思いを込めた商品を作っていきたいです。

野田:既に世の中にあるものとは異なる、こだわりのあるものを作りたいと思っています。壁にぶつかっても私たちには底力があるので、今回も絶対にうまくいく確信があります。この3か月で皆さんにお披露目ができるように頑張ります。

遠藤:サーキュラースイーツは、多くの人たちが渋谷肥料のことを知るきっかけになります。だからこそ、メンバーの皆さんの思いをのせながら、誰が見ても「これが良い」と思えるシンプルで筋の通ったデザインにしたいです。

坪沼:年度内にはスイーツ以外の取り組みもリリース予定です。中期的なスケールを見据えた新規事業の開発も進めており、渋谷肥料が社会に対して新しいセオリーを生み出せるように力を注いでいきます。

Z世代の「人生の選択肢」を作っていきたい

KOREKOSO 山本幸歩さん

「Z世代が子育てについて考えることが当たり前な社会になるには?」という問いを掲げ、誰もが安心して子どもを持てる社会づくりについて、リサーチし続けた女子大学生プロジェクト。今後は、子育てだけでなくライフキャリアと向き合う機会づくりを提供し、Z世代の人生の選択肢を広げる活動に注力をしていきます。

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本気で走り抜けた3か月間から見えた景色と発見

この3か月間は、正直いって順風満帆ではありませんでした。やればやるほど解像度の低さを突きつけられ、何が正解かわからない状態に陥ることもありました。その中で、まずはやってみて、そこから考えるというスタンスで活動してきました。期間中、QWSでいろいろな方々に協力していただいたり、他プロジェクトの皆さんが頑張っている姿を見たりすることで、難しいながらも本気で走り続けることができました。もし自分たちだけで活動していたら、途中でやめていたかもしれません。最後までやり切ったことで見えた景色や発見があり、それはとてもよかったと思っています。

QWSでの活動をきっかけに産前教育をテーマにしている団体の方からご連絡いただき、現在は企業様と一緒にゲーム開発に取り組んでいます。今後も、様々な世代に思いを届けていく仕組み作りや実験を引き続き実施していきます。

活動当初、私たちは子育て中のお母さんたちの負担を減らそうと考えていました。でも今は、子育てだけではなく、働く場所や働き方などの選択肢について向き合うことが、Z世代の私たちの目標でありゴールだと考えています。大学生という視点から、人生の選択肢に向き合う瞬間をつくることを軸に、これからも仕掛けをつくっていきます!

『QWSステージ#09』
19プロジェクト、それぞれのピッチ映像はこちらから

QWSステージ#09-YouTube

「未知の価値に挑戦するプロジェクト」を募集しています

2022年2月から活動を開始したQWSチャレンジ第10期のメンバーは、年齢も領域も様々。新しい仲間、新しい自分、新しい世界。どんな出会いが待っているのでしょう。それぞれのプロジェクトの問いは、どのように磨かれ、放たれていくのでしょう。
次回のQWSステージ#10は、2022年4月末に行われます。QWSから生まれる「可能性の種」をお楽しみに。

現在、QWSチャレンジ第11期を募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。

QWSチャレンジ第11期を募集中

QWSステージ#09登壇プロジェクト一覧

1. 渋谷肥料|渋谷を「消費の終着点」から「新しい循環の出発点」にシフトできないか?

2. Quisine |気候変動時代に生きるわたしたちにとっての豊かな食とは?

3. Art Lab Philia |「ジェンダー」という枠を超えて、個々人が輝きをを放ち生きるには?

4. 渋谷サーキュラー広告 |広告がサスティナブルであるためには?

5. e-lamp |もしも「心」が可視化されたら、社会はどう変わる?

6. Shin Edo Economy |令和の日本は、江戸のサーキュラーエコノミーをアップデートできるか?

7. World Talk Cafe |海外に行けなくても世界を身近に感じるには?

8.GOOD FOOD GOOD MOOD |私たちはなぜ、食事をするのか?-バイタルデータで紐解く「食事」

9. sustainable game |中高生と企業の共創は社会の二項対立をなくすイノベーションを起こせるのか?

10. I_for ME |次の時代を生きる女性へ、自分らしく生きる自由を届けるには?

11. Analytics of Ambient  |音を用いた直感ドリブン設計プロセスの結果とは?

12. konoki |林業ってオワコン?森の未利用資源で「新たな価値」を生むことはできるか。

13. neco-note |「猫助けのサブスク」で、保護猫団体の”自続可能性”を高められるか?

14. .nemo |「立体的な学び」を中高生が体現するには?

15. KAMADO |文化とお金を社会に循環させるには?

16. KOREKOSO |Z世代が子育てについて考えることが当たり前な社会をつくるには?

17. FLASPO |学生の社会経験の第一歩を提供するには?

18. liberation |胸の大きい女性を「メディアの呪い」から解放するには?

19.YU-RA |動く照明によって生まれる空間的な時間感覚とは?

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