中高生と企業の共創は社会の二項対立をなくすイノベーションを起こせるのか?
何にチャレンジするのか?
「手段はすべて揃っているが、目的は混乱している、というのが現代の特徴のようだ。」というアルベルト・アインシュタインの言葉があります。私たちは「誰1人取りこぼさない社会」の実現には、①「個」の声、「未来」の声を聞き、包括的で倫理的な目的構想とビジネスにおける意思決定環境 ②ESG課題解決に向けたイノベーションの共創環境 が必要だと考えました。この2つの環境を中高生が次世代と企業の双方のニーズに合わせたアプローチでオンライン上に構築します。https://www.sustainablegame.com/
なぜチャレンジするのか?
コロナ禍、気候変動などの課題に対して「抗議アクション」のみで解決を促そうとしている同世代が増えており、私たち自身「グレタ世代」と一括りに紹介される機会がありました。一方で多くの企業も次世代との対話の機会を持たず、また解決へのアプローチの仕方を模索し続けていることによって、次第に「次世代と大人」という二項対立が加速し、誰かが取りこぼされたESG課題解決へのイノベーションが起こりうる状況を変えたいと思い、今回のチャレンジを決意しました。
どのようにチャレンジするのか?
オンラインにて企業内の1つの事業をテーマに社員と中高生がサステナブルの観点から事業の新たな目的構想を行うワークショップと中高生のソーシャルグッドプロジェクトと企業のリソースを融合させたイノベーションの実現に向けたプランニングを行うワークショップを実施し、中高生と企業、双方のフィードバックを参考にオンラインプラットフォームのシステムを構築していきます。
2月:オンラインにて企業内の1つの事業をテーマに社員と中高生がサステナブルの観点から事業の新たな目的構想を行うワークショップを開催し、参加社員と中高生よりフィードバックをいただく。中高生のソーシャルグッドプロジェクトをリサーチ。
3月:既存プラットフォームサービスを利用し、オンライン上で企業の社員と中高生のESG課題解決に向けた共創が行える環境をテスト運用し、UIデザインやサービスの開発スケジュールを構築。
4月:オンラインプラットフォームサービスβ版公開に向けた開発を進める。初期ユーザーへのアプローチを実施。
プロジェクトメンバー
山口由人
藁谷詩歩
藁谷詩歩
2003年生まれのN高の2年生。中学生の時に学校の授業で触れたSDGsに興味を持ち、2019年夏にに加入して今副代表をやってます。趣味は弾き語り(アコギ)で音楽めちゃくちゃ好きです!最近MMDとGarageBand触ってみたりしてます。今は自分の夢を探してます!!
石渡まりの
石渡まりの
2004年生まれ、高1。2020年2月頃に一般社団法人Sustainable Gameに加入。SNSの運用のしかたを勉強中です。バドミントンと音楽を聴くことと買い物に行くことが好きで、得意教科は英語。
木下美南
木下美南
2004年生まれ。渋谷教育学園渋谷高等学校在学。2020年4月に一般社団法人Sustainable Gameに加入。環境問題に興味があり環境チームで活動中。趣味は楽器演奏や映画/ドラマ鑑賞。自分が主体的にやりたいと思えることを探し中!
木村 晃子
木村 晃子
2003年生まれ。2020年2月に一般社団法人Sustainable Gameに加入。持続可能なサプライチェーンについての研究活動をし、現在は地球環境と経済の共存について研究中。特技はドラム、親指が腕につくこと。自分を文房具に例えると、スケッチブック。
鈴木康生
鈴木康生
聖学院中学校3年。HTMLCSS多少できます。動画編集も少々できます。(DaVinci Resolve)特技:英語。今はプレゼンテーションに興味があります。
大成瑛万
大成瑛万
インターナショナルスクールに通う15歳。コロナの影響でタイから帰国後、2021年から一般社団法人Sustainable Gameに加入。環境問題とジェンダー問題に関心がある。趣味は音楽を聴くことと美術館巡りで、今は華道の挑戦したいと思っている。
増渕颯音
樋澤秀悟
樋澤秀悟
2003年生まれ。本庄東高等学校2年。昨年、山口代表と文科省で出会い一般社団法人Sustainable Gameに加入。現在Flareチームリーダー。最近、バーチャル空間に拠点移しました。
応援コメント
ドイツ育ちの山口さんは、(もちろんいい意味で)バナナなのかも?そんな印象を持った。
外国に住んだ経験があると、どうしても日本という国が相対化される。
「当たり前」が当たり前ではないことや、「普通」が特別なことを見つけたりする。
私も同じバナナとして、山口さんチームの大いなる発見に期待したい。
リーダーインタビュー
あなたの「問い」は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?
気候変動に対して声をあげた若者は次第に大人を対立項として扱うようになり、一方で一部の大人も声をあげる若者をマイノリティだろうと対話を分断したりと、二項対立が生まれています。
私たちは現代社会が抱える対立によって生まれてしまった溝の克服には相手の状況を理解しようとするエンパシーの力を1人1人が持つことが必要だと感じています。
そして、ステークホルダーの状況を考える際の思考の整理をサポートしてくれるような環境を構築し、その価値を上げていくことで、これからの社会を作っていく人々が表面的な意思決定ではなく、深さを感じられるような、見えない情報を減らして包括的で倫理的な意思決定ができる状態を増やしていくことができるのではないかと考えています。
あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?
生後5ヶ月から11年間ドイツという国で過ごしていた当時の私はホームレスの方が地面に寝ていて「かわいそうだな」と思うシンパシーはありましたが、相手の状況を理解する能力「エンパシー」をもっていませんでした。
ある日、シリア難民がドイツにどっと押し寄せてきた時、道に座る難民の方から訛ったドイツ語で「パンをくれ」と言われた私は怖くて何もできず、走って逃げてしまいました。走り切った後、次第に後悔しているかのような、罪悪感のようなものに襲われました。何もできなかった当時の自分はその人の状況を全然理解することができていませんでした。
それから何もできずに数年がたち、私はカンボジアの社会課題を解決することを目的としたツアー会社にインターンをしました。夜の繁華街でツアーのビラを配っていると他の欧米人に唾を吐きかけられ、地元の人からも迷惑がられました。
そんな時にスラムの年下の少年が「君も何か売ってるの?」と仲間のように話しかけてくれた時に、私は彼らの状況を理解するにはただ普通に過ごしているのではなくて、対話をしたり、様々なステークホルダーの人とともに何かを行いながら自分の知識や経験を再起させることによって身についてくるものなのだなと感じ、教育プログラム課題発見DAYを開発し、実施しました。
実際に街にでて課題の当事者や課題を目の当たりにする「課題発見」フィールドワークは参加者の内発的動機を生み、同じ目的を共有した参加者は年齢や性別関係なく解決を目指してアイデアを練っていきます。
ある日、活動のためのお金が着き始めた頃、企業の社員の方とともにこのプログラムを実施してみると、同じような学びや気づきが生まれることがわかってきました。このプログラムで行われているような事が実際の社会で行われれば良いなと感じ始めたさなか、ESG投資に注目が集まり始めました。
興味が沸いたので勉強を続けているとESG投資が掲げる事業による環境問題や社会問題解決は時間を要するため、世代間の課題意識のズレや年齢の壁を越えた共創ができないと本当の意味でのESG経営ではないのではないかと感じ始め、企業で課題発見DAYをESG経営と結びつけて提供し始める模索を始めたことがきっかけで今回のプロジェクトが生まれました。
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