「立体的な学び」を中高生が体現するには?
<問いの定義>
◇ 立体的な学び=所謂「科目」は根底で繋がっているという認識を持った上で、
・知識を体系的な勉強で得ること+人との交流や日々の行動の中で新しい考えや経験を得ること
・体系的な勉強=文献(媒体はなんでも)を使用し知識を得ること
・行動=自分の課題感から生まれたもの及び外部からの刺激から始まったもの
◇ 体現=ここで定義する「学び」を各々が会得し、能動的に活用すること。
Experience → Onward.
何にチャレンジするのか?
<現時点で.nemoが提示する、「勉強」→「行動」における三段階>
1. 紙と鉛筆を使って行う「体系的な勉強」だけでなく、人との交流などを通して行う「経験的な勉強」のどちらからも得られる「学び」があることを知る
2. 一見対照的な、「体系的な勉強」と、「経験的な勉強」が同等の価値を持つことに気づく
3. 二つの「勉強」の形態を理解し、得た「学び」の価値を見直せる様になることで、自身の「行動」の本質=行動する意義・理由・具体性が明確化する
私たちは、中高生が「やってみたい」「知りたい」という衝動からコミュニティ形成や啓発などの「行動」をすることが比較的容易になった現代だからこそ、「勉強」や「学び」の意味を捉え直すと同時に、「行動」の意義を明確化していく必要があると考えており、現時点ではその為の最も有効的な方法が上記の三段階だと考えているため、これを今回のQWSでの活動を通じて検証していきます。また、SNSなどを使用した積極的な情報発信を行い、「勉強」に苦手意識を持っている中高生が、勉強をより楽しめる様になるための意識改革に貢献していきます。
なぜチャレンジするのか?
現在、中高生にとって「行動」することがより身近なものになっているため、勉強に苦手意識を持つ人が「体系的な勉強」から離れ「経験的な勉強」を優先しがちになっているのではないかという印象を受けたことが、このプロジェクトを立ち上げたきっかけです。
私たちは、行動することは中高生にとって自分の考えや創造物を社会に提示していく上でとても大切な第一歩として捉えていますが、同時に書籍などの媒体から知識を得て地道にこの世界のことを知っていく、という様な「体系的な勉強」にも同等の価値があると考えています。経験的な勉強をするだけでなく、体系的な勉強を行うことで、自らの「行動」に具体性を持たせ、その意義を明確化することができる様になると同時に、自身の「学び」に対する姿勢をより能動的なものにしていくことが.nemoの掲げる理想です。
この為にも、中高生の「体系的な勉強は楽しくない(半ば強制されて行うもの)」という意識を変えることの必要性を感じ、「高校生」という、当事者である私たちが挑戦していくことに意義があると思っています。
どのようにチャレンジするのか?
まず、.nemo内でメンバー全員の興味に繋がる「テーマ」を定めます。そのテーマを元にチームを組み、情報収集を行う(=体系的な勉強)勉強会や意見・情報交換のためのディスカッション会(=経験的な勉強)に加え、テーマに関連する知識をお持ちの方にお話を伺うなどの活動を通じて、体系的な勉強と経験的な勉強の均衡を探る実証をしていきます。
アウトプットとしては、外部の方から得た新しい考えやメンバー間でのディスカッションの内容を踏まえて、noteやインスタ、twitterなどのSNSに今回調べた「テーマ」に関する情報やアイディアについてまとめたものや、私たちの考える「勉強法」についての発信に加え、youtubeで勉強会の様子などを配信していくことを考えています。
プロジェクトメンバー
川島麗妃
藁谷詩歩
松本英愛
谷口珠里
相田瑞貴
応援コメント
解決していく道は多様。その中でどのような道を選ぶべきなのか。
ぜひ一緒に模索しましょう
リーダーインタビュー
あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?
「勉強」という言葉に抵抗感を抱いている中高生は数多く存在します。最早、勉強=楽しくないものという等式がデフォルトになっている節もあります。それこそ、「みんながやっているから」「親に怒られるから」と、自身を取り巻く環境に影響されて体系的な勉強を渋々行っている人も多いでしょう。 この抵抗感から、課外活動や部活動など、自分がより「楽しい」「充実している」と感じられる活動を優先する学生もいるかもしれません。
これは逃避として捉えることもできますが、果たしてそれは本当に「逃げ」なのでしょうか。 課外活動や部活動からなんて成長できない、なんてことは決してない筈です。ならばこれも、「勉強」の一部ではないでしょうか。かといって、こうした「経験的な勉強」さえしていれば良い、という考えが正しいとも限りません。むしろ、彼らが体系的な勉強を楽しめる様になれば、積極的に取り込んだ知識を活かすことで、より本質に迫った「行動」ができる様になるのではないでしょうか。逆に、体系的な勉強を楽しめないのは、所謂「科目」の繋がりが見えておらず、覚えた知識そのものが具体的にどう自身の中で価値を持つのかが明確でないからではないでしょうか。また、体系的に得た知識を中高生が積極的に「行動」(経験的な勉強)に繋げていくには何が必要なのでしょうか。
私たちは、「勉強」という概念そのものを多角的に見る視点(=立体的な学び)を中高生に提供し、「体系的な勉強」と「経験的な勉強」の相互作用が私たちの人生にもたらす意義を探っていくと同時に、一高校生という等身大の視点から「勉強」を「楽しむ」方法を考えていくことで、中高生が今見える道以外の選択肢を見つけ、能動的に将来を考えるきっかけを作っていけるのではないかと考えています。
あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?
私は元々勉強に対して、大事であることは理解していても、やらなくても自分のなりたい将来像になれるならやらなくても良いのでは程度の認識で捉えていました。そしてこの1年間、私は体系的な勉強から少し離れて、学生団体やプロジェクトに参加したり、立ち上げなどもしてきました。
しかし、その経験から最終的に行き着いた私の考えは、学校などで学ぶ体系的な勉強は自分の「なりたい将来像になれる」ということにおいて必要不可欠であるということです。 ただ、私の経験上、学校の勉強の意味や必要性を理解し活用できている人は過去に比べ少数になっているように感じます。おそらく、時代とともに中高生が選択できる将来の選択肢が増え自由であるからこその反動だと考えています。
自由に将来を選択できる今だからこそ、自由へ逃避するのではなく、自分の中での確実な選択の軸を持ち行動する。 勿論体系的な勉強をせずとも自身にとって満足のいく人生は有り得ると思いますが、これを「楽しくない」からという理由で放棄するのではなく、自分で楽しくできる術があれば、なりたい将来像への選択肢が増えると思います。そのために、「勉強」を新たな側面から捉え直すという「立体的な学び」を私たちが提示し、中高生の間に、「楽しんで」体系的な勉強をする→ 得た知識を経験的な勉強で「実践」するという習慣を身に付けていくことが、選択の幅を広げていくためにも大切であると考えています。
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