私たちはなぜ、食事をするのか?-バイタルデータで紐解く「食事」-

プロジェクト名 GOOD FOOD GOOD MOOD
#バイタル#食文化#空腹#おいしい
「食事」には栄養摂取・料理を楽しむこと(五感)・食卓(場)の3つの性質があります。健康的な食事と言うと、栄養摂取に関する介入に完結しているのが現状ですが、完全食が存在する今でも人々は「食事」をやめようとはしません。

なぜでしょうか?それをバイタルデータや心理指標を利用して解明し、プロセスを公開することで、「食事」文化の再構築を行います。人々が「食事」で自分たちの総合的健康にアプローチできる食文化をつくりたいと考えています。

何にチャレンジするのか?

バイタルデータや心理指標を利用して「健康的な食事」の解明を行い、そのプロセスを公開することで、「食事」という文化を再構築します。

なぜチャレンジするのか?

人々が「食事」を楽しんで、自分たちの総合的健康(社会的健康・精神的健康・身体的健康)にアプローチできる食文化をつくりたいと考えたからです。

生活の三大要素、衣食住。ヒトの三大欲求、食欲・睡眠欲・性欲。と言われるように、私たち人間の生活とは切っても切り離せない「食事」にはいくつかの性質があります。まず1つ目は、栄養摂取。2つ目は、料理を楽しむこと(五感)。3つ目は、食卓(場)を楽しむこと。どのような食事をするかによって、これら3つの性質の割合は変化します。

しかし「健康的な食事」と言うと、1つ目の栄養摂取に関する介入がほとんどです。世の中にあるダイエットに関する記事を見ても、カロリーや食物繊維等、「栄養素」に言及したものが基本です。「健康な食事」のための重要なポイントは「栄養素」だけでしょうか?完全食やサプリメントで栄養素を補完することが可能になった現代において、それでも人々が「食事」を行う理由は一体何にあるのだろうか?(私たちは、残りの2つ五感と場も重要な役割を果たしていると考えています。)

どのようにチャレンジするのか?

8月:各種バイタルと食事との関係性の調査/メディアの情報設計、メディアのサイト構想
9月:バイタルを用いたシェフとのレシピ開発・ヒアリング(リサーチ及びメディアコンテンツのプランニング)
10月:バイタルデータを基点としたメディアの開発 /アプリのプロトタイプ開発

リーダーインタビュー

あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?

この「問い」は、「食事」を利用した新たな総合的健康へのアプローチを生むと考えています。

今なお次々と新たな栄養素が発見されており、食事から摂取しているものは既に解明されている栄養素だけではないことが容易に想像されます。極端な問いですが、誰が食べるのか分からない状態で大量生産されたお弁当と、親が子を想ってつくったお弁当の二つが全く同じ栄養成分だった時、身体は、心は、全く同じ反応をするのでしょうか?(否、だと私は推察しています。)その答えが否だった時、その情報を受け取った人々の食事に対する価値観や在り方は変化しうると考えています。

バイタルデータや心理指標といった分かりやすい数値を利用して、それらの問いを紐解いていくことで、「健康的な食事」を支える栄養素や五感、場を測定可能なものにしていきたいと考えています。ここで生まれる指標は、レストランやコロナ禍で急増するゴーストキッチンの良質さを示唆するものになり、ブランディングや集客に貢献することができるかもしれません。

さらに、それらの指標を個人が利用できる未来も見据えています。例えば、アップルウォッチでは既に、心拍数や心電図、睡眠等のバイタルデータを手軽に測定・記録することができますが、数年のうちに血糖値や血圧が加わることも予測されています。個人がバイタルデータをウォッチしながら、自分に最適な食事を構築していく日常は設計しうるものであると私たちは考えています。

あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?

大学院時代、修士論文執筆に際して、「幼少年期の総合的健康」に関するリサーチを重ねました。その中でも、食事が健康に及ぼす影響が大きいことは各国のリサーチ結果からも明らかでした。しかし、ここで非常に興味深かったのは、子どもたちの「食」は家族の食習慣(時間帯や食事スタイル等)の影響を大きく受けており、家族の食習慣と子ども自身の健康状態に関連が見られるということでした。このような背景から、研究に取り組む過程で栄養だけではない、食事が持つ機能への関心が深まっていきました。

さらに、新卒入社した会社には、専属のダイニングチームがありました。俗に言う社員食堂ですが、提供されるのは完全自然食です。食材から調味料に至るまで、生産者の方々と直接顔をあわせて契約し、届けていただいている材料でつくられた昼食を、メンバー全員で食べていました。朝食・夕食も申請をすると提供してもらえ、三食ダイニングで食事をする日も少なくありませんでした。

ある日、しごと終わりが遅くなり、誰もいないダイニングに行って、お盆にまとめられた夕食を受け取りました。この日のメニューはうどん。夕食と一緒にメモ書きが置かれていました。「みっきーへ(私のあだ名) おつかれさまー!うどんのおつゆは濃いので、かけすぎ注意です!卵は半熟です。ゆっくりおたべ。(ダイニングメンバーの名前)☺」メッセージを読んで、食べる準備をしながら、私を想ってつくってくれた食事の有り難さにはっと気づかされました。上京して1年目。仕事に必死で、自炊する余裕も無かった私にとって、愛情いっぱいのごはんは大きな支えだったのです。想いを込めてつくられた食事には、強いエネルギーがある気がするな〜と思いながら、ひとり笑顔で食事をしたことを今でも覚えています。

このような背景から、私は食事自体が持つ栄養的価値はもちろん、それ以外の価値も感覚的に感じていたのだと認識しています。

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