QWSステージ#22開催報告|最優秀賞は「+wearplugs」が受賞!

3カ月間、問いと向き合い続けてきたプロジェクトメンバーたちの晴れ舞台、QWSステージ。今回は4月24日に開催されたQWSステージ#22の様子と、SHIBUYA QWS Innovation協議会(以下「SQI協議会」)による厳正な審査の結果、見事、最優秀賞・優秀賞を受賞した5プロジェクトをご紹介します。

 

テキスト・編集=守屋 あゆ佳 写真=髙木 香純

QWSステージ#22に登壇したプロジェクト

QWSステージとは、3カ月に一度、QWSに集うプロジェクトメンバーがそれぞれの活動の中で見つけた「可能性の種」を放つ場です。QWSステージ当日はQWS内に舞台が設営され、発表するプロジェクトは、3分間で各々の活動成果についてピッチを行います。

 

QWSステージ#22では22プロジェクトが登壇し、各々の成果を発表しました。SQI協議会の審議のもと、全22プロジェクトの中から「+wearplugs」が、SQI協議会最優秀賞に選ばれました。また、SQI協議会優秀賞として「ラク育」、「まなびぱれっと」、「TailorYou」、「comodo.」の4プロジェクトがそれぞれ受賞し、計5チームがQWSでの活動期間の延長の支援を受けることが決定いたしました。

 

なお、企業賞として、味の素賞を「スタートアップ業界における性被害予防プロジェクト」、NTTデータ賞を「オヤシル Life Book」、山梨県賞を「nayamii」が受賞しました。また、ADDReC賞として、SQI協議会最優秀賞、優秀賞の受賞者全員にデジタル名刺「プレーリーカード」が贈呈されました。

キーノートトーク

QWSステージでは、各分野の第一線で活躍している方をゲストにお招きし、講演していただく「キーノートトーク」を実施しています。

 

今回のゲストは、株式会社コーチェット 代表取締役 櫻本 真理さん。金融、スタートアップ立ち上げに携わり、現在は「すべての人が互いを生かし育て合う社会をつくる」をビジョンに掲げる、株式会社コーチェットを設立され、セルフマネジメント/関係性マネジメント/ゴールマネジメントのためのトレーニングサービスを提供しています。キーノートトークでは、そんな櫻本さんのご自身の「問いへの向き合い方」をテーマにお話しいただきました。キーノートトークはページ下よりご覧ください。

登壇者略歴(櫻本 真理 氏)

株式会社コーチェット 代表取締役

2005年に京都大学教育学部を卒業後、モルガン・スタンレー証券、ゴールドマン・サックス証券(株式アナリスト)にて勤務。 2010年より複数のスタートアップの立ち上げを支援。
2014年にオンラインカウンセリングサービスを提供する株式会社cotree、2020年にコーチング型トレーニング事業を提供する株式会社コーチェットを設立。「すべての人が互いを生かし育て合う社会をつくる」をビジョンに、セルフマネジメント/関係性マネジメント/ゴールマネジメントのためのトレーニングサービスを提供。
2022年日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー受賞。 エグゼクティブコーチ、システムコーチ(ORSCC)。

SQI協議会最優秀賞/+wearplugs

+wearplugs

 

「耳栓」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
まだカテゴリーが定まらず、人前でつけると違和感を覚える人も少なくありません。視界がぼやけたら自然とメガネをかけるように、もし不快な音だと感じたら、防音アイテムを気軽に身に着けられたらどうだろう?もっと自分らしく、快適に過ごせるかもしれない…!このプロジェクトは聴覚過敏で悩む妹の声からはじまりました。日常使いできる耳栓を再定義し、新しい「ライフスタイル耳栓」を考えていきます。

 

審査員からは原体験をスピード感を持ってカタチにしている点、さらにはターゲットや市場の可能性への期待が評価された。

 

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受賞コメント

 

この賞を受賞できたのは、妹がいたからこそ獲れたものだと思います。私はものづくりをしたことがなかったので、妹の感覚を頼りに、ここまでなんとかカタチにしてきました。スライドも最後の最後まで、家族や妹に見てもらって、出来上がりました。

この後の6カ月間も、みんなに届くような形で走り続けていきます。ありがとうございました。

SQI協議会優秀賞受賞プロジェクト

ラク育

 

ラク育は、託児所カフェ、出張託児、既存のキッズスペースを活用した週末営業のPOPUP託児所の3つの事業を展開しています。孤育て(ワンオペ育児)を撲滅し、親自身が自分らしく生きることで、子供にも良い影響を与え、社会全体の育児負担を軽減する仕組みを目指します。地域や企業と連携しながら、全ての親が「育児って楽しい!」と思える社会を実現します。

 

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まなびぱれっと

 

私たち一般社団法人まなびぱれっとは【「せんせい」と「みんな」が安心して混ざり合う未来を。】をMISSIONに掲げ、教員とそれ以外の人が当たり前のように交流している未来のために活動しています。
そのために「教育」を軸に、日頃関わることができない立場を超えた色々な方が混ざり合いながら、安心してお互いに学びや気づきを得られる居場所作りや、教育に関わる人材育成に取り組んできます。また探究学習に取り組んでいきたい学校や自治体との共同カリキュラム開発や、企業の教育系コンテンツの開発・コンサルティングなどを通して、未来にワクワクしている大人が立場を超えて本気で教育プロジェクトを形にすることで、子供たちが多様な大人と出会い学ぶ機会の実現を目指していきます。

 

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TailorYou

 

理想の服が見つからないという課題を解決するために、服が欲しい人と作れる人をマッチングし、既存の服を気軽にリメイクできるプラットフォームを作ります。特に若者をターゲットに、リメイクの敷居と金額を下げつつ、「自分が本当に着たい服」を実現できる仕組みを目指します。作り手にはアパレルブランド立ち上げ前の方や主婦、その他一般の方などを考えており、ブランド立ち上げを目指す人々の支援や埋もれた技術の活躍の場も創出できると考えています。

 

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comodo.

 

『子どもは社会の宝である』
未来を創る子どもたちを大切に育てていくことは現代を生きる大人たちの役目であるが、現状子育ては課題が山積みである。
人格形成期に最も重要な幼少期の大部分を子どもは親と過ごす。親が子どもに与える影響は計りしれない。良い方向にも悪い方向にも子どもを導くことができる。そこで、私たちは「両親の良好な関係」、特に「両親の対話」に焦点を当て、子どもを取り巻く環境を暖かいものにしていきたいと考える。子育てという広いジャンルにおいて、このチームだからこそ見えてきた側面であり、挑戦すべきテーマである。子育ての固定概念を覆し、革新を起こしていく。

 

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QWSステージ#22登壇プロジェクト一覧

1. オヤシル Life Book|大事な家族への、大切な想いは、いかにして伝わりあうのだろう?
(18:30~18:34頃)

2. Lens|虚像が写す自分らしさは、人の行動を変容させるだろうか?
(18:34~18:38頃)

3. ラク育|全ての親が「育児って楽しい」と思える社会にするためには?
(18:38~18:42頃)

4. YOMECRY|感覚は、ビジネスに転用できるのか?
(18:42~18:46頃)

5. micro developmentものがたりの力で不動産価値を上げることはできるのか?
(18:46~18:50頃)

6. KEYSEKY |活きる振り返りとは?
(18:50~18:54頃)

7.  comodo.|両親の関係性が子どもに与える影響はどれだけ大きいのか?
(18:54~18:58頃)

8. IDG NIPPON Labo|自分のためが、誰かのためになるには?
(18:58~19:02頃)

9. ARTMeeT|問いのあるアート鑑賞体験から沸き起こった感情を他人と共有すると何が生まれるのか?
(19:02~19:06頃)

10. 親子カルタ思春期の概念を崩す親子のコミュニケーションとは?
(19:06~19:10頃)

休憩(約10分)

11. TailorYou|誰もが理想の服を手に入れるには?
(19:20~19:24頃)

12. LabTree |研究室での「議論の場」の在り方は今のままでいいの?
(19:24~19:28頃)

13. リソース・リボーン|地域資源の価値を最大化するために、コミュニティと人材はどのように連携できるか?
(19:28~19:32頃)

14. Uslog|家族への思いやりはどうすれば「自然」に伝わるか?
(19:32~19:36頃)

15. +wearplugs|かつて人前で着けるのが気まずかった耳栓は、メガネのように当たり前で受け入れられる存在になれるか?
(19:36~19:40頃)

16.  Kotoha|世界7000言語たちは私たちの日常をどう変えられる?
(19:40~19:44頃)

17.  宙の寺子屋|学びがもっと楽しさを取り戻せるか。 マンガ・アニメは『教育』を救えるか。
(19:44~19:48頃)

18. まなびぱれっと|「先生」という教育者の可能性を最大化したらどんな未来が待っているのか?
(19:48~19:52頃)

19. Athlete Hub(アスハブ) |競技関係なく、今アスリートが、手を取り合い、自ら未来を創り出すスポーツ界はつくれるのか?
(19:52~19:56頃)

20. IYNA Japan |神経科学の魅力を広めることで、社会にどんな価値をもたらすことができるか?
(19:56~20:00頃)

21. nayamii|悩みを話すきっかけとは?
(20:00~20:04頃)

22. スタートアップ業界における性被害予防プロジェクト|スタートアップ業界での性被害を減らすにはどのような仕組みや教育が必要なのか?
(20:04~20:08頃)

「未知の価値に挑戦するプロジェクト」を募集しています

2025年5月から活動を開始したQWSチャレンジ第23期のメンバーは、年齢も領域も様々。新しい仲間、新しい自分、新しい世界。どんな出会いが待っているのでしょう。それぞれのプロジェクトの問いは、どのように磨かれ、放たれていくのでしょうか。次回のQWSステージ#23は、2025年7月末に行われます。QWSから生まれる「可能性の種」をお楽しみに。

 

現在、QWSチャレンジ第24期を募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。

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