スタートアップ業界での性被害を減らすにはどのような仕組みや教育が必要なのか?

プロジェクト名 スタートアップ業界における性被害防止プロジェクト
#社会課題#スタートアップ#ジェンダー#ダイバーシティー
スタートアップ業界における性被害防止プロジェクトとして、第三者が積極的に介入する「アクティブバイスタンダー研修」を軸に、スタートアップ業界のコワーキング施設や大規模イベント、宿泊型アクセラプログラムにおいて、ガイドラインの作成や相談窓口の設置などの運営支援を進めていきます。これらの取り組みで、性被害を減少させ、起業家が安全かつ安心して活躍できる環境を整えていきます。

何にチャレンジするのか?

スタートアップにおける性被害の問題を解決する

なぜチャレンジするのか?

スタートアップ業界では、女性起業家の半数がセクシャルハラスメントの被害を経験しているという深刻な現状があります(NHK調査, 2024年)。プロジェクトメンバーもスタートアップで活動していた経歴があり、性被害やハラスメントの被害をこれまで何度も見聞きしてきました。業界での性被害を減らし、起業家が安全かつ安心して活躍できる環境を作りたいと思い、この問題に挑戦することにしました。

どのようにチャレンジするのか?

第三者が積極的に介入する「アクティブバイスタンダー研修」を中心に、スタートアップ業界のコワーキング施設や大規模イベント、宿泊型アクセラプログラムにおいて、ガイドラインの作成、相談窓口の設置などを行い運営支援をしていきます。

鈴木彩衣音

プロジェクトリーダー

鈴木彩衣音

プロジェクトリーダー

1999年東京都出身。中学生の時に社会課題に関心を持ってから、海外ボランティア、学生団体の立ち上げを実施。東洋大学社会学部に入学後、スタートアップにてFemtech領域の事業開発、複数社でのインターン、学生起業を経験。2022年株式会社ボーダレス・ジャパンに新卒入社し事業開発を経験後、2023年7月株式会社SISTERSを設立する。

江連千佳

プロジェクト運営

江連千佳

プロジェクト運営

2000年東京に生まれる。東京大学大学院修士課程在学。2021年、ショーツをはかないリラックスウェア、”おかえり”ショーツの販売会社として株式会社Essayを起業。2024年”おかえり”ショーツ事業をソーシャルM&A®︎し、株式会社Essayを非営利株式会社ピロウに変更。科学・技術の社会実装におけるジェンダーギャップの解消に取り組む。

東詩歩

調査研究

東詩歩

調査研究

災害を社会学的に紐解いていく批判的災害研究を中心に、小さな声に耳を傾け、社会に開くということを一貫して続けている。エスノグラフィーを得意としており、自身も女性起業家としての当事者性を持つ本事業において実態調査を担当する。

リーダーインタビュー

あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?

性被害がなぜ起きるのかという問いを追求する中で、多くの場合、権力構造や文化的背景がその原因となっていることを学びました。日本ではセクハラという言葉が生まれて30年以上が経ちますが、依然として問題は根強く残っています。これまでの「被害者支援」や「加害者予防」といったアプローチだけではない、新たな方法がないか問うようになりました。

そこで注目したのが、アクティブバイスタンダーという考え方です。問題解決の中心になりにくかった第三者を巻き込むことで、コミュニティ全体で被害を防いでいこうという協力文化を築くことができます。

従来のセクシャルハラスメント防止研修では、被害者や加害者への直接的なアプローチが中心でしたが、私たちは第三者(アクティブバイスタンダー)が積極的に関与できる仕組みを導入し、スタートアップ業界を皮切りに、性被害を防ぐ新しいアプローチを広げていきたいです。

ジェンダー平等や心理的安全性の確保は、これからの日本社会全体にとって欠かせないテーマだと思っています。性被害の防止の取り組みを「誰もが参加できる」に変えることで、コミュニティ全体が支え合う文化を育み、誰もが自分らしく生きられる社会の実現につなげていきたいです。

あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?

私は現在、株式会社SISTERSを設立し、ジェンダー・ギャップの是正を目指して活動しています。具体的には、非営利での性教育の授業や、民間企業への子どもの性被害防止プログラムの提供などを展開しています。この取り組みの個人的な動機は、学生時代の経験に深く根ざしています。

高校生の時、フェミニストで人権運動家のマララ・ユスフザイ氏の著書『わたしはマララ』を読んだことをきっかけに、ジェンダー・ギャップの問題に関心を持つようになりました。当時は「海外で起きている問題」と感じていましたが、徐々に「これは自分にも関係のある問題ではないか」と思うようになりました。女性学の勉強会に参加したり、フェミニズム関連の本を読み進める中で、自分の体験と社会構造の関係に気づくようになりました。

大学時代には、教授から「日本もジェンダーの分野では途上国レベル」と指摘され、日本国内のジェンダー・ギャップの問題に目を向けるようになります。これらの経験を通じて、ジェンダー・ギャップを是正することが自分の使命だと感じるようにもなりました。中でも、性被害の問題は特に身近で切実な課題でした。友人や自分自身の経験もあり、この問題に取り組むことを最初の目標に定めました。

また、スタートアップ界隈で活動する中で、資金調達の場などで投資家からホテルに誘われたといった起業家の話を耳にすることがありました。学生時代だけでなく、社会人になってからも性被害に関する噂や相談は絶えませんでした。こうした現実に直面する中で、私はこのスタートアップ業界に置かれた性被害の問題にも目を背けることなく、取り組みたいと思うようになりました。

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