QWSステージ#24開催報告|最優秀賞は「まきコンペ」が受賞!

QWSステージ

3カ月間、問いと向き合い続けてきたプロジェクトメンバーたちの晴れ舞台、QWSステージ。今回は10月24日に開催されたQWSステージ#24の様子と、SHIBUYA QWS Innovation協議会(以下「SQI協議会」)による厳正な審査の結果、見事、最優秀賞・優秀賞を受賞した4プロジェクトをご紹介します。

 

テキスト・編集=越本 春香 写真=髙木 香純

QWSステージ#24に登壇したプロジェクト

QWSステージとは、3カ月に一度、QWSに集うプロジェクトメンバーがそれぞれの活動の中で見つけた「可能性の種」を放つ場です。QWSステージ当日はQWS内に舞台が設営され、発表するプロジェクトは、3分間で各々の活動成果についてピッチを行います。

 

QWSステージ#24では14プロジェクトが登壇し、各々の成果を発表しました。SQI協議会の審議のもと、全14プロジェクトの中から「まきコンペ」が、SQI協議会最優秀賞に選ばれました。また、SQI協議会優秀賞として「ToI Nexus」、「Smart Nurse」、「ド根性PASSION」の3プロジェクトがそれぞれ受賞し、計4チームがQWSでの活動期間の延長の支援を受けることが決定いたしました。

 

なお、企業賞として、NTTデータ賞を「ド根性PASSION」、東急賞を「まきコンペ」、セブン&アイ・ホールディングス賞を「Sound Page」が受賞しました。また、ADDReC賞として、SQI協議会最優秀賞、優秀賞の受賞者全員にデジタル名刺「プレーリーカード」が贈呈されました。

キーノートトーク

QWSステージでは、各分野の第一線で活躍している方をゲストにお招きし、講演していただく「キーノートトーク」を実施しています。

 

今回のゲストは、有限会社永山祐子建築設計 の建築家 永山祐子さん。

日本建築家協会 新人賞や、東京建築賞 優秀賞など、数々の栄誉ある賞を 受賞され、国内外で注目を集め、独自の感性と空間表現で多くの人々を魅 了してこられました。

近年では大阪・関西万博の様々なパビリオン設計を担当されるなど、国際的な舞台でもご活躍されています。未来に向けても都市開発のプロジェクトで大きな影響を与え続けていらっしゃいます。

キーノートトークでは、そんな永山さんから「未知の価値を切り開く 『問い』の立て方」をテーマにお話しいただきました。キーノートトークはページ下よりご覧ください。

登壇者略歴(永山祐子 氏)

有限会社永山祐子建築設計 建築家

 

1975年東京生まれ。青木淳建築計画事務所を経て2002年永山祐子建築設計設立。主な仕事に「豊島横尾館」「ドバイ国際博覧会日本館」「東急歌舞伎町タワー」、大阪・関西万博「ウーマンズ パビリオン」と「パナソニックグループパビリオン『ノモの国』」など。JIA新人賞(2014)、山梨県建築文化賞、東京建築賞優秀賞(2018)、照明デザイン賞最優秀賞(2021)、WAF Highly Commended(2022)、IFデザイン賞(2023)など。現在「Torch Tower」などの計画が進行中。

SQI協議会最優秀賞/まきコンペ

まきコンペ

 

地域の「もったいない場所」に新たな可能性を見出す『まきコンペ』を始動。活用しきれていない公共空間を「問い」として発信し、共感した若者や専門家から全国から提案を募る。外からの視点が地域を刺激し、住民の主体性を引き出す新しい地域まきこみ型のコンペである。

 

審査員からは、地域の人から声を吸い上げることは難しいなかで、コンペのプロセス自体に価値のあるサービスが開発されていることで、この仕組みが日本や社会に広がってほしいと期待が評価された。

 

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受賞コメント

 

まきコンペも今後いろんな展開があると思っています。今すでに動いていているプロジェクトの中でもアイデアが膨らんでいるので、一緒にコンペを運営したり関わっていただける方を募集しています。思わず動いちゃう人、若者の提案に触発されて動いてしまう人を増やしていきたいです。

SQI協議会優秀賞受賞プロジェクト

ToI Nexus

我々が開発しているのは、長年社会問題となっている高齢者の「特殊詐欺」を解決するプロダクトです。

開発を決めたのは、1年半前に自分が詐欺被害に遭ったからです。このデバイスは、リアルタイムで固定電話の詐欺電話を検知することができます。メンバーと協力しデバイスの社会実装を進め、自分と同じ思いをする人を増やさないために全力で開発を進めています!!

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Smart Nurse

 

私たちは、看護師による妊娠前ケア(プレコンセプションケア)を、新婚カップルに届けるプロダクトを開発中です。これまで医療機関でしか会えなかった看護師を、デジタルの力で身近にすることで、不妊や妊娠・出産時の合併症、先天性疾患を予防する世界基準のケアを、すべてのカップルに提供することを目指します。看護の専門性を日常に溶け込ませ、健康な命があたりまえに生まれる未来をつくります。

 

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ド根性PASSION

渋谷のゴミ問題に直面した高校生バスケ部は、街への「無関心」に疑問を抱きました。スポーツで培った当事者意識を活かし、“ド根性PASSION ”を企画。試合でチームカラーの袋を光らせ応援し、その袋でゴミを持ち帰ることで、楽しく街づくりに参加を促します。渋谷区やプロバスケチームとの連携も進み、「誰かがやる」ではなく「自分が動く」意識を渋谷から広げ、「遊ぶだけの場所」から「守りたい場所」へと変えていきます。

 

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QWSステージ#24登壇プロジェクト一覧

  1. ToI Nexus|世界から詐欺をなくし自分と同じ思いをする人をなくすには?
  2. 問い旅|人生をワンダフルにするはみ出し体験を、共に育むには?
  3. まきコンペ|建築・都市計画のアイデアコンペは、まちや市民を動かせるのか?
  4. じこたん!〜自己の探求〜|こじらせを魅力に変えると世界はどう輝く?
  5. 宙の寺子屋<そらこや>|学びがもっと楽しさを取り戻せるか。 マンガ・アニメは『教育』を救えるか
  6. synapses|ネットリテラシーを身につけるために、高校生目線からどのようなアプローチができるか?
  7. Sound Page|音は、誰かの”できない”を”わくわくする楽しさ”に変えられるだろうか?
  8. ド根性PASSION|スポーツは、地域の【無関心】をどう変えるのか?
  9. 謎解きで、みんなが仲間になる!|障害を自分事とするには、どう”共感”を作ればいい?
  10. Matey Tokyo|日本で孤立している留学生は、どうすれば見えない扉と出会えるのか?- その先に広がる、まだ知らない世界へ – How can international and exchange students isolated in Japan meet an invisible door? – Invitation to the new world beyond your comfort zone –
  11. Logue Shift|誰かの語りは誰かの良い変容を起こすのか?
  12. Smart Nurse|赤ちゃんの未来を守るために、どう看護を届ける?
  13. be♭|TOYから生まれる新たなコミュニケーションの形とは?
  14. ラク育|令和にワンオペ育児は無理ゲーじゃない?

「未知の価値に挑戦するプロジェクト」を募集しています

2025年11月から活動を開始するQWSチャレンジ第25期のメンバーは、年齢も領域も様々。新しい仲間、新しい自分、新しい世界。どんな出会いが待っているのでしょう。それぞれのプロジェクトの問いは、どのように磨かれ、放たれていくのでしょうか。次回のQWSステージ#25は、2026年1月27日に行われます。QWSから生まれる「可能性の種」をお楽しみに。

現在、QWSチャレンジ第26期を募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。

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