スポーツは、地域の【無関心】をどう変えるのか?
何にチャレンジするのか?
渋谷の路上に放置された大量のゴミ。高校生の私達はその光景に、強く驚きました。
「皆の街なのに、誰も拾わない」ーーそこにあったのは、整備やらの不備ではなく、“無関心”という当事者性の欠落。
でも、渋谷には沢山の魅力があります。
たとえば、プロバスケチーム・サンロッカーズ渋谷。私たちはその応援の熱量を、街を変える力にできると信じています。
だからこそ生まれたのが、「応援ポリ袋プロジェクト」。
応援から始まる、楽しい当事者体験を。
私たちZ世代ならではの視点で、世の当事者意識に揺さぶりをかけます。
なぜチャレンジするのか?
私たちは、日々バスケ部として声を掛け合い、仲間と一つの目標に向かって挑み続けています。
その経験を通して、「自分もこの場にいていい」と感じさせる“つながり”の力を信じるようになりました。
そんな私達が足を運んだ渋谷には、観光客が賑わう一方で、放置されるゴミを誰もが素通りするような風景が広がっていました。
「誰かがやればいい」ーーそんな“無関心の連鎖”を目の当たりにしたのです。
他方で、私たちの記憶には、“同じ制服を着た先輩たちの姿”が深く焼き付いています。
彼らは高校生でありながら、自らの問いを持ち、QWSを発信拠点として街を巻き込み、実際にアクションを起こしていました。
ただ考えるだけではない。自分の言葉で語り、自分の足で動く。
そんな彼らの後ろ姿に、「高校生でもここまでやれるんだ」と、私たちは心を突き動かされました。
こうした出会いこそが、私たちの問いを育む源となったのです。
どのようにチャレンジするのか?
“無関心を揺さぶりたい”。その思いを胸に、私たちは渋谷からアクションを起こしています。
プロバスケチーム・サンロッカーズ渋谷と連携し、試合会場をチームカラーの黄色に染めながら、スマホライトを入れた“応援ポリ袋”で観客の熱をひとつにする。そして試合後には、その袋で自分のゴミを持ち帰る。応援と清掃、楽しさと責任感をつなげる、新しい応援文化の提案です。
このアイデアを携え、渋谷駅中心五街区課の主査様に直接訪問した際には、「高校生らしい、本質を突いたアイデアだ」と高く評価していただきました。ガイアックス吉川様との壁打ちをはじめ、プロスポーツ・大学関係者との対話も重ねながら、プロジェクトは今、現実の社会に実装される一歩手前まで来ています。
これは、ただの“ゴミ拾い”ではありません。街と人とを結び直す、新しい関係性の創造です。渋谷の賑わいは、いつしか「責任なき盛り上がり」へと変わり、渋ハロのようなイベントも姿を消しつつあります。私たちは、もう一度人々が集い、誇りを持てる渋谷を取り戻したい。そのためにまず、“無関心”を動かす仕掛けを、この手で創り出します。これは、ただのアイデアじゃない。渋谷を変える一歩です。この街を愛する高校生だからこそできる挑戦を、私たちはここから始めます。

熊﨑 隆之助
バスケ部
熊﨑 隆之助
バスケ部
聖学院高等学校GICクラスの2年生です。
現在、社会課題に対して“起業”という手段でアプローチするゼミに所属し、現在は、悩みを抱える友人に何もできなかった悔しさを原動力に、商品開発に向けてプロジェクトを進めています。

臼井森乃助
バスケ部
臼井森乃助
バスケ部
聖学院高校GICクラスに通う高校2年生。バスケ部で培った当事者意識とパッションを原動力に、社会変革のメカニズムを探究中。ネパールでの生活や、アメリカに住む黒人の従兄弟の存在から、「平和とは何か」を考えるようになり、行動につなげている。

遠藤快
バスケ部
遠藤快
バスケ部
聖学院高校GICクラス2年。テクノロジー系のゼミに所属し、3Dプリンターなどを活用したプロジェクトを進行中。目には見えない苦しみや課題を目に見えるプロダクトで支援することをコンセプトに様々なプロジェクトを進行中。
採択者からのコメント

リーダーインタビュー
あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?
スポーツは、多くの人が熱狂し、喜びを共有できる場です。
そこに「ゴミ袋=応援グッズ」という仕組みを加えることで、ゴミを拾う行為は「義務」ではなく「楽しみ」へと変わり、社会課題に触れることが楽しいという、新しい価値の創出につながります。
ただスポーツを観に来ただけだった人が、気づけばゴミ問題の一部を解決する存在となり、「観る人」から「担い手」へと変わっていく。
このプロジェクトは、そんな新しい都市市民像を育てていきます。
あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?
私は幼い頃から渋谷の街とともに育ち、現在でも多くの時間を渋谷で過ごしています。
高校一年生のときに、渋谷でバスケットボールの試合を観に行ったことが、大きなきっかけになりました。
試合後のスタジアムの内外では、多くのゴミが散乱し、人々はそれを当たり前かのように通り過ぎていました。
私は、単にゴミがあるという事実だけでなく、その背景にある大きな課題を感じました。
人々のゴミ問題への無関心さを実感すると同時に、今まで自分も見て見ぬふりをしていたことに気づかされました。
その瞬間、「みんなが世界に誇れる、ゴミのない渋谷をつくりたい」という強い思いが芽生えました。
そして、多くの人が熱狂し、喜びを共有できる“スポーツの応援の力”を使えば、この問題を楽しく、前向きに解決できるのではないかと考えました。
若者文化の中心である渋谷で、私たち高校生のような若い世代が声を上げ、行動を起こすことにこそ、大きな意義があると信じています。
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