「サービスステーションの新価値とは?」コーポレートインタビュー・出光興産

インタビュー

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SHIBUYA QWSは新しい価値創造に挑戦するさまざまな会員の方々が集まっています。今回は、ダイバーシティ&インクルージョンをもとに、環境・社会と調和を図りながら、新たな価値創造に挑戦し続けるエネルギー共創企業「出光興産株式会社」デジタル変革室の佐藤勉さん、星谷正俊さんに、SHIBUYA QWSを拠点として選んだ理由と、ここで見つけた可能性についてお話をお聞きしました。
※記事中の部署は取材当時のもの

テキスト=長谷川菜月、編集・写真=渡辺舞子

1.SHIBUYA QWSを何で知りましたか?

佐藤勉さん(以下、佐藤):QWS BOOSTER PARTNERのScrum Venturesさんが主催するセミナーの会場がQWSだったことがきっかけです。QWSのパンフレットを読んですごい面白そうだと思って、その日にお声がけさせていただきました。(QWS BOOSTER PARTNERとは…BOOSTER OFFICEに入居し、SHIBUYA QWS で新しい価値の創造に挑戦する QWS メンバーの活動を加速する役割を担っていただくパートナーのこと」)

DXやオープンイノベーションだなんて概念はさらさらなかったところから、今年1月に新設されたデジタル変革室に異動してきました。QWSでお話を伺って、やっぱり社内だけでなく、色々な方と交流して新しい視点をもつことが大切なんだと思い、すぐに上長に話をしました。

2.『QWSコーポレートメンバー』への入会を決めた理由は何でしたか?

佐藤:一番決め手は「場」ですね。会社が丸の内にあるので、ふらっと寄るとしても新橋や有楽町で、渋谷に来ることはまずありません。渋谷は駅周辺の再開発が進んでいるのもあり、いろんなカテゴリーのいろんな感覚を持った人が集まりそうで楽しみだなって。

先日QWSプロジェクトメンバー・地域みらいプロジェクトの大江貴志さんと話をして、気付けたことがあるんです。弊社はEV(電気自動車)の事業も行っているんですが、これまでEVはバスやタクシーといった現状の交通手段の代わりという発想しかなかった。大江さんたちが、沖縄国頭村で小型EVを『原生林のパトロール+観光』に使っているというのを聞いて、遅いとかパワーがないっていうのをマイナスに取るんじゃなくて、プラスに変える活かし方がある。「やっぱり自分たちのものの見方だけじゃダメなんだな」ということを再認識できました。(地域みらいプロジェクト「持続可能な地域活性とは?」 https://shibuya-qws.com/project/mirai

3.どのような課題を持ってQWSに入会しましたか?

佐藤:デジタル変革室のミッションはコア事業のデジタル化、現状のビジネスの新たな価値創出、全く新しいビジネスの創造の3つです。『人は、無限のエネルギー。』という弊社のスローガンのもと社員が頭を悩ませながら一生懸命考えて、既存のサービスステーション(以下、SS)のアセットを生かした新しいビジネスを作っていきたいと考えています。顧客との接点が少なかった僕らにとって、皆さんと普通に意見交換ができるというのはとても貴重なことです。「出光さんこんないいものもってるじゃないですか」「こういう活かし方もあるんじゃないですか」って僕らが当たり前だと思ってる価値やチャンスに気付きたいですね。 

星谷正俊さん(以下、星谷):僕は異業種から転職してきたのですが、ビジネスの特性上、他の業界に比べて直接お客様と接点をもつ機会が少ないと感じています。石油製品の需要が減少している中、SSを含め新たな価値を創造していくには、色々な人と交流して「今はみんなこう考えてるんだ」とか「こうやっていけたらいいよね」とお互いの構想をともに作るということが重要だと感じています。

佐藤:一例ですが、メンテナンスされていない車が増えてきていることも事実なんです。お客様の安全を守るためにコミュニケーションをとっているSSの行動を、石油元売としてよりバックアップしていかないといけないと思っています。

4.具体的にどのようにQWSを活用していますか?

佐藤:個人的には、QWSに来たら必ず二人以上に声をかけることを課題としていて、「訓練」の場ともしています。出光興産としては、イベントを2回開催させていただいて、9月11日(金)には「SSのリデザインを一緒に考えませんか?」をテーマにしたアイディアソンを実施致しました。

これまで面白いアイディアをたくさん頂きましたが、SSは危険物を取り扱う場所なので、ほとんどが実現出来ないというのが正直なところです。ただ、SSは日本各地にインフラの拠点してのネットワークがあるので、上手くコミュニケーションのネットワークとして昇華させられるようなプロジェクトとして出来ないかと考えています。

 星谷:今までも社内のアイディアソンや新規事業の提案はしてきていますが、なかなか実行に移す機会がないのが現状です。QWSの皆さんと話していると、本当に真剣にアウトプットを出していきたいという思いをとても感じます。そういった方々と協力しながら、サービスやビジネスを生み出していけたらと最近強く思っています。

佐藤:評論家になり続けても何もプラスにはならない。失敗を恐れずやっぱり一歩踏み出さないとだめですね。

5.QWSでの印象的な出会いや体験を教えてください。

佐藤:Bubbly SchoolのバブリーさんやRISE By Studyのビリーさんなど、様々なジャンルの人達がいらっしゃる印象を受けました。どうしても社内の人間とだけで話していると、気づかないうちに「これしかできないだろう」「SSなんてこうだろう」とバイアスが掛かっていることがあるので、QWSの会員さんと話していると型にはまっていないかのチェックになります。「出光さん、ここは上手く使えるんじゃないですか」って気づかされることも多いです。それともうひとつ、あんまり大企業病になっちゃいけないと思っています。起業している方々は、真剣味が違います。もうその差が歴然で、刺激をもらっています。
(Bubbly School「ギャルマインド」をビジネスシーンにインストールするには?」 https://shibuya-qws.com/project/bubbly-school 、RISE By Study「社会的課題解決と高効率な経済的持続性は両立可能か?」 https://shibuya-qws.com/project/risebystudy

6.『QWSコーポレートメンバー』は、どんな課題を持っている企業にオススメですか?

星谷:社内で新規事業の提案をしてもアイディア出しで止まってしまうことが多くて悩んでいるのであれば、QWSだと、いろんな人と接点をもって、いろんな考え方に触れられるので、とてもいいんじゃないかなと思います。

佐藤:銀行、自治体の方々に入会して欲しいですね。特に銀行は資金の支援もできるので、サポートの幅が全然違うと思うんです。やっぱり、資金面カバーしてもらえれば「もう一回頑張ってみようか」ってなれる。斬新なアイディアで起業している方が、お金のことばかりを考えているというのは非常にもったいない。そういう会社をサポートしてくれたら、もっと可能性が広がるんじゃないでしょうか。

7.QWSに対して感じている可能性を教えてください

佐藤:QWSから、たくさんの人に必要とされる価値のある会社がたくさん出てきて欲しいですね。真剣な思いを持っている人がちゃんと思いを実現できる、お金はないけど思いと発想だけはあるという人が、QWSに来て色々なチャンスを得て社会に出ていって欲しいと期待しています。

今後、出光興産が取り組んで知るSS以外の情報を、QWSの中で説明したいと思っています。再生可能エネルギーや文化・芸術への取り組みなど「出光興産はこんなこともしています」とアピールをして、改めて意見をもらうタイミングを作りたいと考えています。「だったらもしかして」と斬新なアイディアが生まれるかもしれません。ブレークスルーが起こせるような突破口となる発想をもった人と出会えたら、協業できるかもしれないと思っています。

佐藤 勉さん
出光興産株式会社 デジタル変革室 次長
1991年に出光興産㈱入社後、情報システム部にて、ニューロ、ファジィーを利用した製油所装置の制御システム、ガソリン、灯油等のローリー配車支援システムなどに従事、1994年SSのPOSシステム従事後は、販売部へ異動し、リテール施策関連システム全般を担当し、新カード(電子プリカ)、オンラインプリカカード、リライトカード等)、CRM(顧客車両管理)システム、出光モバイル等開発。その後、リテール関連会社への出向、アポロリテイリング(出光興産100%子会社、現:アポロリンク)、iビジネスパートナーズ(出光興産50%、伊藤忠テクノソリューションズ50%出資会社))システム以外のリテール関連業務についても従事。2020年1月より現職(デジタル変革室)。

星谷 正俊さん
出光興産株式会社 デジタル変革室
大手旅行代理店で営業、経理系システムの開発・運用、旅行サイトの構築・運用に従事。2014年に昭和シェルビジネス&ITソリューションズ()に入社。製造系システムの開発・運用を担当し、2016年に昭和シェル石油㈱に出向。システム企画や事業開発を行う。経営統合を機に出光興産㈱へ。2020年4月から現職(デジタル変革室)。

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