『QWSチャレンジ』は「未知の価値に挑戦するプロジェクト」を推進するプログラムです。
採択されたプロジェクトメンバーに、プログラムを通して感じた変化や、QWSという場をどのように活用しているのかを聞いてみました。挑戦の裏側にあるリアルな声をお届けします。
Creative Bar
プロジェクトを始めたきっかけ
このプロジェクトは、「社会起業家×ヴァイオリニスト」「児童支援×バーテンダー」「介護士×歌人」という、別々の領域の「クリエイティブなケア」実践者たちの出会いから始まりました。
メンバーそれぞれ、無自覚に抑えてしまっていた自分らしさを表現活動の中で取り戻し、それを他者と共有できた経験があります。それを「つい頑張ってしまう人」にこそ届けたいという想いが全員一致していました。
「期待に応え続けてしまう人が『自分軸』を取り戻すには?」という問いのもと、それぞれのクリエイティブの強みを最大限に活かし、医療やカウンセリングに抵抗がある人にとっても「つらいときこそ行きたくなる」場所をつくろうとしています。
プログラムへ応募した理由
毎月イベントを実施する中で印象的なエピソードが集まり、プログラムの内容が定まってきたところで、必要としている人に届けるための手掛かりが欲しいと思い応募しました。これまでは友人知人、または同じ研究施設を利用する学生に向けて試験的に行なっていましたが、「言えなかった気持ちを伝えられた」「自分の短所だと思っていたところこそが『自分軸』だと気づいた」という声を受け、私たちの活動はより多くの人に届ける価値があると確信しました。 改めて、この活動を誰に届けるか、まだ出会っていない人に届けるにはどうしたら良いか、QWSの「問い」と「出会い」が交錯する環境で深く探っていきたいと思いました。
QWSでの活動中の過ごし方、印象的な出来事
毎月1回、SHARE KITCENにて、五感刺激によってその人の世界の見方を引き出す「CREATIVE BAR」ワークショップを開催しました。 その中で参加者の皆様からいただいた声を元に、自分たちが大切にする『自分軸』とは何かを問い直し、プログラムの内容をブラッシュアップしていきました。 その宣伝方法について、スクランブルミーティングで様々な領域のプロフェッショナルからご意見をいただき、今も試行錯誤しています。 また、S&B様、株式会社Yuinchu様とのQuestion Hashtagイベントに参加させていただき、文化としての「食」について熱く語り合いました。その中で、今後の活動に繋がる新たな視点を得ることができました。
QWSだからこそできたこと
QWSは刺激的な出会いがあり、新しい「問い」が生まれ続ける場所です。また、成果だけを求めるのでなく、何度でも「問い直す」ことを歓迎してくれる場所だと思います。 私たちの場合は、「そもそも『自分軸』とは何か?」という問いに三ヶ月かけて向き合ってきました。当初は「本音」「感情」を晒け出すことと思っていたけれど、それを望む人はあまりいないようでした。しかし、イベントに参加された方の声を聴くと、自分の新たな一面、自分だけの視点や感じ方との出会いを喜んでくださる方が多いことに気づきました。今は『自分軸』をその人の「世界観」と定義し、それを引き出せるコンテンツとは?という新たな問いに向き合っています。
これからの展望
チャレンジ期間で得た気づきをもとに、「その人ありのままの『世界観』を引き出せる」コンテンツとなるようさらにブラッシュアップしていきます。まずは目の前の参加者の方に届けることを大切に、その積み重ねの先にtoBコンテンツ、医療・福祉・教育分野への展開を目指していきます。 今の段階では、広く認知を獲得しようとするのではなく、まず「効果検証」から丁寧に行います。 現在、大学での実施に向けて動いており、2週間のフォローアップを含めたアンケート調査によって実施前後の変化をデータで測りたいと考えています。初めて見た人でも安心して「やってみたい」と思えるよう、エピソードと定量的評価の両面を強化していきます。
遊び活
プロジェクトを始めたきっかけ
高校2年生の時、私は努力教を極めていました。所属していたバスケ部の超絶厳しい監督のもとで、日々全力でバスケットボールに取り組んでいました。日々罵詈雑言と苦しい練習に耐えながら頑張っていましたが、ある練習試合で限界がきて、試合中に気絶しました。そこで、苦しさを乗り越えた先で成果を目指す生き方は間違っていると思い、楽しみながら成果を出す生き方をしようと決意しました。その生き方を「遊び勝つ」と掲げずっと活動してきました。今経営しているmonoraという会社でも「遊び勝つ」と掲げ、日々楽しく生きていますが、自分たちだけでなく、もっとたくさんの方々が遊び勝つ生き方をしたら社会全体の幸福度がますます高まると考えたため、遊び勝つ生き方を仕組み化していく活動「遊び活」を始めました。
プログラムへ応募した理由
QWSは、答えのない問いに、本気で楽しそうに向き合っている方々「遊び勝ち人(あそびかちんちゅ)」が集まる場所だと感じました。その中で私たちも本気で遊び活をしたいと感じ、応募いたしました。また、これまでに培ってきた遊び勝つメソッドを磨き上げ、遊び勝つための学問「遊勝学」を確立したいと思いました。
QWSでの活動中の過ごし方、印象的な出来事
ほぼ毎日、閉館時間までQWSで活動しました。アプリ、ゲーム、飲食、メディアなど、メンバーそれぞれが遊びたい領域を中心に、たくさんのものづくりをしました。その中でも、誰でも個性爆発な珍しいゲームを作れるようになる「珍ゲーハッカソン」や、アンケートに答えると自分の分身が街に住みつく「PLAY CITY」を制作したりと、遊びからたくさんのプロダクトを生み出すことができました。それぞれ、満点の満足度と異常値のアンケート回収率を記録して、まさに「遊び勝つ」を体現できた出来事でした。徐々に、遊勝学や遊び勝つ思想が広がってきて、QWS内でも「これ、遊び勝ってくれませんか?」といった相談が来るようになったりと、遊び活の広がりとしても手応えを感じました。
QWSだからこそできたこと
多様な領域やバックグラウンドの方々と「遊び勝つ」ことを深められたことです。すでに遊び勝っている方々のご意見はもちろん、遊び勝つための障壁となっている事柄のリサーチも進みました。「遊び」と「労働」の境界線を議論したり、遊び勝つ仕組みづくりを考えたりすることでより活動を磨き込むことができました。
これからの展望
大きく2つの展望があります。1つ目は、遊び勝つ世界「遊勝界(ゆうしょうかい)」を作ることです。遊び勝ち人が集まり、遊んで生きながら幸せに暮らす世界です。創世に向けて、まずは遊び活で生まれた遊びやサービスを軌道に乗せていきたいです。2つ目は、遊び勝つための学問「遊勝学」の出版をすることです。遊びや戦略の研究など、先人達の知恵を織り交ぜながら再現性のある学問として確立していきたいです。遊び活仲間や遊勝学徒も随時募集していますので、みんなで遊び勝っていきたいです!
SAMPO LABO
プロジェクトを始めたきっかけ
原点は、母の腰痛でした。 医師から歩くよう勧められても、ひとりでは楽しくなく、なかなか続きませんでした。
「どうしたら、もっと歩きたくなる?」 そう聞いたとき、母から返ってきたのが、「都内の街並みの中を誰かと話しながらなら、歩けるかも」という言葉でした。 健康にいいとわかっていても、「健康のため」だけでは続かない。でも、楽しいことなら、続けられるかもしれない。健康のために頑張って歩くのではなく、誰かと話し、楽しい時間を過ごした結果、自然と歩いている。そんな仕組みをつくれないだろうか。この小さな問いから、IPPOを始めました。
プログラムへ応募した理由
IPPOの活動を続ける中で、見えてきたことがありました。歩くことで動いていたのは、身体だけではなかった。初対面の人同士に自然と会話が生まれ、「居場所ができた」「また会いたい仲間ができた」という声が届くようになりました。 歩きながら話すことで、人の心や関係まで動き出す。私たちは、この体験を「散歩コミュニケーション」と呼んでいます。 そして問いは、「どうしたら、もっと歩きたくなる?」から、「散歩コミュニケーションが当たり前になったら、社会はどう変わるのか?」へ。 この可能性を多様な人と問い、試し、確かめたい。その思いでQWSチャレンジに応募しました。
QWSでの活動中の過ごし方、印象的な出来事
QWSでは、Question Wallやスクランブルミーティングを活用し、「SAMPO LABO」の構想について多様な方々と対話を重ねました。自分たちだけでは思いつかなかった視点やアイデアをいただき、散歩の可能性を考える貴重な機会になりました。 特に印象的だったのは、担当のコミュニケーターさんが実際にIPPOのお散歩に参加してくださったことです。一緒に歩きながらキャリアについて語り合い、横並びだからこそ自然に会話が深まる、散歩コミュニケーションの魅力を体感していただけました。 問いを語るだけでなく、一緒に歩くことで伝わるものがある。 そんなことを改めて感じた出来事でした。
QWSだからこそできたこと
QWSで大きかったのは、自分たちの問いを外にひらくことができたことです。 特に担当のコミュニケーターさんの存在は心強く、私たちのプロジェクトを一緒に楽しみ、応援してくださいました。MTGでの対話を次につなげ、最適な協力者をご紹介いただくなど、たくさんの機会やご縁が生まれました。自分たちだけでは時間がかかったことも、人とのつながりによってスピーディーに動き出し、現在、いくつかのプロジェクトが形になろうとしています。自分たちだけでは思いつかなかった視点や可能性に出会えたこと。 そして、問いをひらくことで、新しい挑戦が動き出す。 それを実感できたことが、QWSで得た大きな財産です。
これからの展望
私たちが目指しているのは、「楽しいの先に、健康。」がある社会です。健康のために頑張るのではなく、誰かと話す、新しいまちを歩く、知らなかったお店に出会う。そんな楽しい時間を重ねた結果、自然と歩き、心も体も元気になっている。その一つの方法が、私たちの考える「散歩コミュニケーション」です。これからも、QWSで生まれたご縁を大切にしながら、企業や自治体、さまざまな人たちと実証や挑戦を重ね、「誰かと歩く」が日常の自然な選択肢になる社会をつくっていきたいです。
