「ともにつかえるプロダクト・サービス」の提供により「多様な人びとの交流機会」を増やしていきます

株式会社Halu 代表取締役 松本 友理さん

  • # QWS STARTUP AWARD #2
  • #優秀賞受賞者
  • #IKOU

みんなでスタートアップを応援するピッチアワード
「QWS STARTUP AWARD #2」優秀賞受賞者インタビュー

多様な人たちが交差・交流し、社会価値につながるアイデアや新規事業を生み出すことを目指した会員制共創施設「SHIBUYA QWS」が主催する、スタートアップが次の革新的な一歩を踏み出すピッチアワードです。

今回は、2024年3月に開催されたQWS STARTUP AWARD #2にて、優秀賞および協賛パートナー5賞を受賞した株式会社Halu 代表取締役 松本 友理さんを取材しました。

執筆:冨田阿里

株式会社Halu 代表取締役 松本 友理

2007年に大学卒業後、トヨタ自動車に入社。本社にてプロダクトマネージャーとして、カローラなどのグローバル戦略車の商品企画や、コーポレート価格戦略を担当。ものづくりには、人びとの暮らしをよりよく変える力があることを実感する。

2016年に長男を出産し、脳性まひによる運動機能障害が判明。育児を通して、現在の日本では幼少期から生涯にわたり、遊び・学び・仕事などの生活の場が障害の有無によって社会構造的に隔たれていることに課題を感じ、起業を決意。退職し、2020年に株式会社Haluを創業。

──優秀賞および協賛パートナー5賞(!)の受賞、おめでとうございます!

ありがとうございます!

── QWS STARTUP AWARDに応募したきっかけを教えてください。

 

初めは、メールマガジンでアワードの存在を知りました。その後、QWS STARTUP AWARD #2のサイトを見て、過去の受賞者インタビュー(※1)も読みました。

弊社は、いわゆるVC主催のピッチコンテストで優勝を狙う、トレンドに合わせた事業や、際立った技術に強みを持つ会社ではなく、『社会課題を解決したい』という気持ち、ビジョンが事業を牽引しています。

「スタートアップを応援する」というアワードのコンセプトや、「社会と事業を一歩促進する」というアワードのタグラインにとても共感しました。

また、具体的に大企業を始めとしたたくさんの協賛パートナーがいて、この会社と接点を持つことが出来たら事業が前に進むかもしれないと考えたことも、応募の後押しになりました。

(※1)QWS STARTUP AWARD#1の受賞者インタビュー

ピッチコンテストでの「人とのつながり」は賞金以上に簡単には得難い価値のあるもの nat株式会社 劉 栄駿さん

カラオケで何度も練習した初めてのピッチ。1日で会社の見られ方が変わる LINDA PESA株式会社 CEO 山口亜祐さん

 

──私たちQWSが、エンジェル投資家の方に最終審査を依頼している理由は、事業のスケールを追い求めるだけではなく、この会社の存在が社会を少しでもよく出来る、そのような事業の後押しをすることです。私たちの想いが松本さんへ届いたことが大変嬉しいです。今回の受賞につながった努力や、工夫したポイントがあれば教えてください。

 

当時、売上や販売台数などの具体的な数字が伝えにくい中で、どのように価値を届けるか?と言う点を考えていました。

なぜ自分がこの事業をやるのか、まだ実績は少ないが、それでもこれまでに実現が出来たこと、そして、これから広がる可能性を根拠と数字で、しっかりと伝えられるように準備をしました。

二次面接を担当してくださった松竹ベンチャーズの森川さんが、その後のメンタリングも担当してくださいました。ピッチの構成や、どこに軸足をおくかなど、非常に実践的なアドバイスをいただき、とても感謝しています。

 

──書類選考を通過後、ピッチ当日までの期間はいかがでしたか?

 

ピッチで伝えたいことはたくさんありますが、5分と言う限られた時間で伝えきらなければなりません。何度も何度も、制限時間内で自分が思い描くピッチができるように練習をしました。

それでも、当日のリハーサルで上がったステージは、目の前にカメラとライトがあり、緊張する環境だったため、準備不足と感じて、本番までにさらに練習を重ねました。これまでのピッチ登壇のの経験から、どれだけ練習を重ねても本番では100%の力は出しきれないと思っていて、80%でも伝わるという自信が持てるように、しっかりと事前準備することを意識しています。

 

──そのような緊張を感じさせない堂々としたプレゼンテーションでした。結果、優秀賞および、なんと協賛パートナー5賞の受賞でしたね。

 

はい!福井県・青々吉日賞、株式会社NTTデータ賞、公益財団法人 大阪産業局 (大阪イノベーションハブ)賞、松竹ベンチャーズ株式会社賞、東急株式会社賞をいただきました。
他のピッチイベントでは、企業賞と言ってもお名前をいただくのみで、それぞれしっかりとした中身の副賞があることは非常に珍しいのではないでしょうか。副賞はもちろん、受賞を通して確実にその企業の方と話せることがすごくありがたかったです。

 

──QWS STARTUP AWARDを通して起きた変化はありますか?

 

協賛パートナーである大企業の方と今も継続的に、お話しを続けています。実績として公表するにはまだ少し時間がかかるかもしれませんが、事業成長につながるサポートとしてありがたかったのは、その大企業の中で、障害者雇用をされているグループ会社の存在を教えていただき、さらにはその会社の方を直接ご紹介いただけたことです。これから、インクルーシブな商品・サービス開発を目指す各企業との共同開発などにも取り組んでいきたいと考えているので、その時に直接お話しを聞くことができる課題を抱える当事者の方々とのネットワークが広がることは、大きな後押しになります。

また、他の登壇者のピッチが、それぞれ多様でこんな社会課題があったのかと視野が広がり、内心、自分の受賞は難しいかな、と思うくらいに、引き込まれて聞いていました。そんな一緒にピッチをした仲間とは今も連絡を取りあったり、活躍を拝見して嬉しく思っています。社会課題を解決するために、険しい挑戦を続ける友人が増えたことも変化の一つです。

 

──協賛パートナーの皆さんも心からスタートアップを応援したい!そう言う方に集まっていただいています。この機会をご活用していただき、ありがとうございます。最後に、シードスタートアップやこれから起業を考えている方へメッセージをお願いします。

 

『インクルーシブデザインで多様性を価値に変え、分断のない世界をつくる。』というビジョンの実現に向けて私もまだ、成長の最中にいます。

創業時は、思うように数字が出なかったり、うまくいかないこともたくさんありますが、そのような困難の中でも、一緒にやりたい!と思ってもらえる方を増やすことは、何より事業の成長につながります。

少しでも応援してくれる人を増やしたい。そういう方にとって、QWS STARTUP AWARD 2025は新たなきっかけにつながると思います。

 

──松本さん、本日はありがとうございました!

現在、QWS STARTUP AWARD 2025へのエントリーを募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。

https://shibuya-qws.com/startupaward2025

Contact Us お問い合わせ

お気軽にお問合せください
お問い合わせ