顔の見えないロールモデルは人生を変えるか?
75%、これは「身近に面識のあるロールモデルがいない」と答えた女性の割合です。「夕暮れのえてがみ」は、声とアートで、偶発的なロールモデルとの出会いを生み、女性のロールモデルの偏りの解消に挑戦するプロジェクトです。他者の人生を通して自己のあり方と向き合う時間から、女性のウェルビーイングに向き合います。
何にチャレンジするのか?
「⼣暮れのえてがみ」は、女性のロールモデル像の解消に挑戦するプロジェクトです。
これまで提示されてきた、社会から求められる女性像としての「ロールモデル」ではなく、ひとりひとりの女性が自分の生き方を見つめなおし、新たな挑戦の勇気をくれる存在としての「ロールモデル」を発信していきます。
「⾃分を⽣きるあなたに、こころのお守りを」をコンセプトに、様々な⼥性たちをえてがみの「送り⼿」としてお迎えし、⽣き⽅や在り⽅について、インタビューしていくPodcast番組を通して、女性の多様な生き方が認められる社会の実現を目指します。
なぜチャレンジするのか?
私たちが300名の女性に調査した結果、75%の人は顔の見えるロールモデルが身近にいないと答えています。社会や学校ではたくさんの「ロールモデル」が紹介されているはずなのに、どうしてでしょうか。
私たちは、その理由を一般的に「ロールモデル」とされる人の人生と自分の歩みたい人生の乖離に見出しました。
一般的に「ロールモデル」とされる人の人生のイメージと、自分の歩みたい人生のイメージを答えてもらった結果、ロールモデルの方が「動的な」「陽気」「派手」「新しい」「強い」「自発的な」「激しい」「都会的な」「特別な」「美しい」人生を送っていると感じており、多くの女性が、「ロールモデル」から語られる「成功」の話は、自分の生きたい人生と乖離していると思っていたことがわかったのです。
社会から求められる「ロールモデル」に象徴される女性像にそった生き方ではなく、ひとりひとりが本当に「こう生きたい」と思う生き方を実現するために、これまでにはない新しい方法で偶発的にロールモデルとの出会いを生み、彼女たちの話から「自分らしい」新たな挑戦に踏み出す勇気につなげることができればという思いで、この課題と向き合っています。
どのようにチャレンジするのか?
音声メディア(Podcast)のローンチとリスナーコミュニティの形成を目指します。最終的には、リスナーコミュニティ内で調査を行い、Podcastが内発的動機形成に寄与したか効果測定します。
2月ローンチ準備期間
l webサイトの作成
l メインビジュアルの決定
l ストック用インタビュー3件
l カバー画像作成6件
l サポート企業獲得への営業
3月ローンチ
l 公開のカウントダウン
l カバー画像作成3件
l 3/8(国際女性デー) 夕暮れのえてがみ1-1公開
l インタビュー3件
4月コミュニティ形成
l ヘビーリスナーへヒアリング10件以上
l コミュニティへの招待5名以内
l コミュニティイベント(公開収録)開催
l カバー画像作成3件
l インタビュー3件
l 効果測定調査
プロジェクトメンバー
山口 晴
山口 晴
2002年生まれ。長崎県出身。早稲田大学文学部2年。高校では放送部に所属し5つのコンテストの朗読部門で受賞。日本のことばや、声で伝えることに興味を持つ。大学では日本語学について学ぶとともに、ジェンダーに関する課題とも向き合っている。また、ガイドヘルパーの資格を持ち、放課後等デイサービスでも働いている。
江連 千佳
江連 千佳
2000年東京下町生まれ。津田塾大学総合政策学部在学。NZ留学や自身の闘病を経て、女性のデリケートゾーンの悩みがタブー視されている社会構造を問題視。「次の時代を生きる女性たちへ、私らしくある自由を届ける」をモットーに、エンパワメント・ブランド I _ for MEを立ち上げ、事業会社Essay inc, を創業した。Tokyo Startup Gateway 2020ファイナリスト。
野村 華花
応援コメント
代表取締役副社長鈴木雅剛
リーダーインタビュー
あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?
社会にあって欲しい女性像を押し付けるロールモデル論から脱却し、新たなロールモデルとの出会いをつくる方法を模索する中でこのプロジェクトが生まれました。
社会から規定された「こうあるべき」姿に囚われるのではなく、女性が純粋に他者のあり方を通して自己を見つめ直し、内発的動機を形成することができる場の形成を目指します。今まで、「ロールモデル」は特別な場で出会う特別な人でした。
日常生活の中の食事や移動など、何かをしながら利用することのできるPodcastという手段を用いることで、これまでの特別な存在から、より身近な存在へと「ロールモデル」のイメージを変化させたいと思っています。
なぜなら、今、女性たちに必要なのは飛躍の押し付けではなく、一歩前に進む勇気だからです。私たちは、今、生き方に悩む次の時代を生きる女性へ、日常の中で語りかけてくれる顔の見えないロールモデルを届けることで、自分のありたい姿を照らすきっかけを作ります。
あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?
高校3年生の時、「この大学に行きなさい」と、志望大学ではないところへの進学を進められ、誰かに自分の生き方を決められる苦しさを経験しました。その一方で、小学生の頃、私が母に対して「仕事をせずに家にいてほしい」と思っていたことを思い出し、自分自身も母の生き方を決めようとしていたこと、そしてその価値観がジェンダーバイアスによってつくられたものであったことに気がついたのです。
自分のバイアスに自覚的になると、地元に残る家父長制や周囲で聞かれる男尊女卑的な発言にも違和感を抱くようになり、大学に進学してから、フェミニズムについて学び始めました。授業の中で、日本社会全体にまだだ女性の生き方に関する固定概念が残っていること、そして多くの人が、かつての私のようにその固定概念やバイアスに無自覚的であることを知りました。社会では「女性活躍」と謳われていますが、その活躍には男性社会に順応できるという条件が付いていることを感じ、本当に悔しいと思いました。
バイアスは、周りの人だけでなく自分自身の生き方の選択肢まで狭めてしまうものです。私自身、プロジェクトを立ち上げるにあたり「本当になりたい自分」を見つめなおし、夢を方向転換する決断をしました。正直、この先どうしていくのか今はまだ悩んでいますが、実際に今自分の生き方に悩んでいる私だからこそ届けられるコンテンツがあると思っています。たくさんの女性たちの生き方に触れることで自分の生き方や在り方を見つめなおすきっかけをつくりたい。その思いからこの問いが生まれました。
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