どうしたら女の子がエンジニアリングに興味や自信を持てる?
何にチャレンジするのか?
女子やその親が科学系や組み立て系の玩具を男児向けだと思い込み、様々な能力を育む機会から疎外されてしまうことを避けることを目的として女性エンジニアが設計した工学玩具の開発・販売にチャレンジするプロジェクトです。将来的には、工学=男性というステレオタイプを払拭し、誰もが環境や性別に左右されずにクリエイティブな分野で活躍できる社会を目指します。
なぜチャレンジするのか?
日本は大学進学時に工学を選択する女性の割合がOECD諸国の中でワースト1位です。科学技術・学術分野におけるイノベーションの創出には、多様な視点や発想を取り入れることが不可欠であり、社会的にも施策が求められています。自分自身は幼少期から弟と一緒にレゴやラジコン、ロボットなどの玩具で遊んできましたが、女の子の玩具にはお人形やおままごとが多く、組み立て玩具や電池を使う玩具に触れる機会のない女子が多くいることに気づき、女子をとりまく環境を変えたいと思いました。
どのようにチャレンジするのか?
女子やその親が興味を持ち遊び学べるロールプレイ工学玩具の開発および、環境に左右されずに多くの女子に届くシステム作りを行います。
10月:3Dプリンタやレーザーカッターなどの材料および工作機械を活用し、女子に向けた工学玩具の設計・開発を行います。具体的には、女子の工学分野への進学を阻む要因、色や理科学習における女子に向けた授業構成などの先行研究から制作します。女子の工学分野への進学を阻む自己効力感に対して効果が確認され始めている“ロールプレイ”を玩具に組み込み、エンジニアになりきるストーリーとセットで楽しむことができるようなプロダクトを目指します。
11月:プロトタイプを女の子に向けた工学ワークショップにて複数回試します。
12月:ワークショップや展示、メンタリングを通じてプロトタイプを改良し、ビジネスモデルおよび販売経路を立て営業に繋げます。具体的にはクラウドファンディングを実施することを計画しています。
プロジェクトメンバー
五十嵐 美樹
浅田 七星
浅田 七星
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修士課程。上智大学理工学部機能創造理工学科にて機械工学を学ぶ。高校在学時にスウェーデンに留学し、北欧の科学教育などに触れる。光と影をコントロールし健康的な生活を促進する照明「Sunrium」を開発し、2018年超福祉展等に出展。
山村 風子
山村 風子
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修士課程。
応援コメント
リーダーインタビュー
あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?
この問いに基づいたプロジェクトを進めていくことによって、誰しもが「自分の選択肢が環境や見えないステレオタイプによって左右されない」社会を目指しています。親の経済力、住んでいる場所、年齢、身体的特徴に夢や行動が左右されずに、機会の損失のない世界を創ることができたら、今までの偏りある世界では難しかった様々な問題の解決や新たな社会的・技術的発見が生まれると考えます。
あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?
メンバー全員が工学出身で男女比が9:1である環境を経験しており、女性の少なさを実感してきたことから本問いに向けて活動を開始しました。当初は女性が少ないことを当たり前の環境だと思い込んでいましたが、2015年に発表された世界銀行のデータベースによると日本は工学に進学する女性の割合がOECD諸国の中でもワースト1位であることが分かり、これは各国の環境によるものではないかと仮説を持ちました。周りを見渡すと、機械や電子工作に対して抵抗があったり自信がないと感じる女性が多くいます。
自分自身は幼少期から弟と一緒にレゴやロボットなど玩具で遊んできたが、女の子の玩具にはお人形やおままごとが多く、組み立て玩具や電池を使う玩具に触れてこなかった方がいて疑問を持ちました。実際に日本のおもちゃ売り場に行くと、男児玩具と女児玩具で場所が分かれていて男児玩具には組み立て系や電池などを使った工学おもちゃがありますが、女児玩具はファッションドールやおままごとなどのおもちゃが多く、工学に繋がるようなおもちゃが目立っていません。
このような現状を鑑みて、日本には女の子が工学を楽しく学んだり、機械や道具を使うことに対する自信を持つきっかけが少ないのではないかと思いました。
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