バーチャルファッションは人も環境もハッピーな未来のおしゃれの入り口になれるか?
実在しながらも短命で使い捨てられる服を世の中からなくすため、“実在しない服”=バーチャルファッションを作り、楽しみ、活用したら服と人の関係性に変化が生まれるのか。
バーチャルファッションが人も環境もハッピーでファッショナブルにできるのか挑戦します。
何にチャレンジするのか?
バーチャルファッションの活用が実在しながらも短命で使い捨てられる服を世の中からなくすことに繋がるのか、そのためにはどのような活用が考えられるのかの検証実験です。
新しい服を手に入れる時にその見た目や価格だけでなくその服が辿ってきたストーリーに想いを馳せるひとを増やすためにどのような施策が考えられるのか、枠にとらわれないアプローチを考え試していきます。
WEBサイト:https://worldscuad.com/
SNS:https://www.instagram.com/worldscuad/?hl=ja
なぜチャレンジするのか?
原材料調達から店頭に届くまで服一着には換算で25.5kgの CO2排出と2300ℓの水消費が必要であり、日本国内では一日1300tのファッションアイテムが廃棄されています。
その解決のためにアップサイクルやファッションスワップといった試みはすでにありますが、材料を使わずゴミにならないファッションの3Dデータをもっと上手く活用できれば着る人にも作る人にも新たな気づきと選択肢を提供できないかと考えています。
どのようにチャレンジするのか?
この3カ月間では日本と海外のファッション関係者・デジタルプロダクト関係者と連携しながらバーチャルファッションプロダクトの制作とお披露目を目指します。
そしてその先のリアルなファッションの流通や”おしゃれ”に対してバーチャルファッションをどのように活用できるかを同時に仮説検証していきます。
8月-9月
・バーチャルファッション活用の仮説検証の開始
・インドネシアと日本のデザイナーによるファッションアイテムデザイン共同制作
・デザイナーギャザリング(ファッションに関連する議題のディスカッション)
10月
・3Dデザイナーとのコラボレーションによるデザインのデータ化
・ファッションショーイベント開催に向けた準備
プロジェクトメンバー
知夏七未
守矢優衣
守矢優衣
大学在学中インドネシア外務省文化芸術プログラム日本代表として各国の若者と活動し、現在は企業で働きつつペットショップビジネス裏側で苦しむ犬猫を救うためのプロジェクト#Pet Lives Matterの立ち上げ準備中。ファッションの環境問題に関心があるもののリーゾナブルで流行を捉えたファストファッションに惹かれ購入してしまい葛藤を抱えている…。
吉永幸子
本間 健太郎
本間 健太郎
プロジェクションマッピング協会所属。
200カ国以上の国歌が歌える国歌ジュークボクサー・役者。淡路島で1年農業したのち地球として生きている。
ナチ・ダス
ナチ・ダス
起業家、投資家、ビジネスリーダーであり元ウォール街のエグゼクティブとしてニューヨーク、アジア、ヨーロッパの市場で30年近くの経験をもつ。東京とニューヨークを拠点とし、現在は日本に住みながらアジアと米国全体のあちこちで様々な活動を展開中。
Cozy NAKAGAWA
Cozy NAKAGAWA
大手素材メーカにて研究開発から始まり、シリコンバレーでの技術マーケティングを経て、現在は社外との協創活動とデザイン思考により新しい価値創出を担当。傍で、そこで得た幅広い知見と人脈を活かし、様々なカタチで若者のチャレンジをサポートする活動を進める。本活動でも技術面、ビジネス面のサポートを担当する。
西田正次郎
西田正次郎
大手企業の新規開発事業部で様々なプロジェクトに参画しながら、個人としても若手の社会起業家などを主な対象にアドバイスを行う。花で人を幸せにできる、自然の中で世界の人や動物が豊かに暮らせることが夢。
渡辺ふたば
渡辺ふたば
高校時代、スラックスの制服を着た際に性に対する偏見を感じ、ジェンダーレスのサステナブルファッションブランドを立ち上げることを決意。現在は、大学で国際教養を学びながらブランド立ち上げに取り組んでいる。ジェンダーと環境問題の知識に加え、何でもすぐに行動する積極性が強み。SNSなど活用し活動のPR発信と新たなコンテンツ創出を担当。
加藤ゆき
加藤ゆき
社会問題を解決しつつビジネスを展開してくことに興味を持ち、リサイクルビジネスを展開する企業に就職。 ファッション産業が環境に及ぼす影響や、プラスチックを使い捨てする文化、大量の食品ロス、生体販売における課題等に興味がある。
リーダーインタビュー
あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?
地球環境にとっても人々のおしゃれ心にとっても幸せな社会に繋がるあらたなファッションの価値創出を目指します。Z世代を中心に毎日無数の#ootd(outfit of the day)が世界各地から発信されている今、おしゃれを人に見せる場がSNS中心になっているのであればそこでアップするためだけに着る服はもしかしたら実在しなくてもいいかもしれない。それだけで、多くのエネルギーや水が守られ、クローゼットもパンパンにならない。
そんなところからまずはファッションの環境負荷を知らないひとにも服一枚の後ろにあるストーリーを届けることで、バーチャルの世界だけでなく実際に袖を通すリアルな服を楽しむときも一見見えにくいそのストーリーに思いを馳せるひとが増えることを願っています。
目さえ向ければアップサイクルやシェアリング、スワップといった試みはすでにありますし、3Dデータを活用すれば服のストーリーを作り手だけでなく購入者も決められる仕組みやメーカーの廃棄ロス削減につながる仕組みも作れるのではと今は思っています。
私たちの目標はバーチャルファッションの普及そのものではありません。 そこを入り口にリアルなファッションアイテムの安易な大量生産・消費・廃棄といったサイクルに頼らないおしゃれの在り方を考え、実在しながらも使い捨てられる服を世の中からなくして持続可能かつファッショナブルな社会に繋げていけたらと思います。
あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?
元々私やSCUADを始めたメンバーの関心は国を越えた友達作りにあり、様々な社会課題(ファッションに限らず)へのアクションを通じて世界に仲間を作るプログラムとして始まりました。SCUADはSocial CUltural Action for Development の頭文字とSQUAD(仲間)の音を合わせた造語で、クリエイティブディレクターのCendilkia Luthfita(今回のQWSには予定が合わず不参加)がつけてくれた名前です。
海外を訪れることが難しい中で活動を進めるために世界共通で身近に感じやすいテーマを考えたらファッションに至ったという経緯のため、オリジナルチームにはファッション系のバックグラウンドを持つものはいませんし服を買う時に特段のサステナビリティ意識を常に高く持ってきたメンバーの集まりというわけでもありません。
そんな状態でしたがファッション業界の前提知識がないぶん色々な角度からファッションやそれをエシカルにするための試みを調べためす中で3Dデータとしてのバーチャルファッションの存在を知り、自分たち自身を含めサステナブルファッションへのアンテナが常に高いわけではない人の目も引きそうなキャッチ―さにまず目をひかれました。また当然ゴミにならず制作時の環境負荷が97%低いところ、まだ新しい分野のため各国で様々なチャレンジがなされ多くのコラボレーションが国境を意識することなく行われているところに心惹かれ、自分もこの世界に飛び込んでみたいと思うようになりました。
これを活用することでSNSを活用するZ世代を中心とした人々のファッションニーズも満たせたりさらにはリアルな服を作って売る流れにも良い影響を与えられるのではないか?という仮説が生まれ、ファッションや各種のものづくりなどに携わる方々にも巻き込まれて頂きながらどんどんこの問いに夢中になっていっているところです。
QWSステージでの発表
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