”もけもけ”のお茶碗で食べるご飯はおいしいのか?

プロジェクト名 mokemoke
想像してほしい。
いつも使っているお茶碗に”もけもけ”した手触りの毛が生えたら。
そのお茶碗でいつもと同じご飯を食べたら。
きっと今までにない味がするに違いない。
私たち、mokemokeは「全てのモノを”もけもけ”で覆いつくす」プロジェクトです。お茶碗に限らず、盆栽から車まで全てのものをフロッキー加工(静電植毛加工)で”もけもけ”にします。モノに今までに見た事のない質感を与えることは、アート作品を見た時のような、新しく、衝撃的で、それでいて美しい上質な違和感をもたらすでしょう。
薄れかけている日本的な美学やモノ感覚を再考し、ユーザー指向型の工業製品で溢れる消費社会に一石を投じます。

何にチャレンジするのか?

今までにない素敵な感覚をみつける。

なぜチャレンジするのか?

感性豊かモノであふれる世の中にするため。

どのようにチャレンジするのか?

フロッキー加工をしたもけもけの作品をつくり、どんな感覚がするのか実験する。

髙山祐輝

プロダクトデザイナー

髙山祐輝

プロダクトデザイナー

東京造形大学卒。自動車メーカーデザイナーを経て、2024年よりフリーのプロダクトデザイナー。
電機設備ベンチャー企業や、伝統工芸技術者と協力し、モノの機構や形にとどまらない、文化や背景を大切にしたものづくりをしている。

 

 

根岸渓介

ファッションクリエイター

根岸渓介

ファッションクリエイター

文化ファッション大学院大学卒。2022年 合同会社 Beast Barracks 設立。
在学中よりフリーランスとして様々なアーティストへ衣装提供やグッズ開発を経験、法人設立後は日本各地の工場と提携しパリコレクション参加ブランドなどへテキスタイルの開発、提供を行う。

 

 

川又龍人

スペキュラティブデザイナー

川又龍人

スペキュラティブデザイナー

IAMAS博士課程前期修了。AIベンチャーを経て、2023年に株式会社PxCellを設立。
ポストインターネットコミュニティ「东京电讯」コー・ファウンダー。
バイオアート・ファッションデザイン・表象文化・AIをベースに、これからの100年をつくるスペキュラティブデザイナー。

採択者からのコメント

日本の美意識の一つでもあった”もけもけ”。
近代化で朽ちてしまったけど、
QWSから復活できるかもしれないと思うと、心が”もけもけ”します!
&Co.,Ltd.代表取締役/Tokyo Work Design Weekオーガナイザー横石 崇

リーダーインタビュー

あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?

「感覚」を大切にしたモノであふれる世の中につながると考えています。
例えば、コーラを瓶で飲むのとペットボトルで飲むのでは味が違って感じるように、「感覚」は人の満足度や幸せに大きく影響していと思います。しかし、現在は大量生産、消費を前提にしたモノが多く、合理的である事の優先度が高いと感じます。
大量生産、消費以前のモノは、もっと「感覚」が優先されていて、今では味わえない感覚があったのでは?と思いました。
例えば筆や茶室。筆は軸が柔らかく、万年筆のように誰もが一定の幅で文字を描くことができません。茶室もかがまないと入れないほど入口が狭く、室内も四畳程しかないものもあります。
しかし、筆は修練を積むことで線の強弱を出し、書自体に文字情報以上の表現を行うことができますし、書き手にも緊張感を与えます。茶室の狭さも、人の動きを茶を嗜むための動きに限定させ美しく見せたり、相手との距離感を近づける事に有効です。
昔の日本の道具や様式を今見ると、現代の工業製品的な合理性はありませんが、使い手の感覚を意識しているモノが多く、感性豊かだと感じます。

”もけもけ”の質感で覆われたモノも合理性は欠けますが、その裏側に経験したことのない「感覚」を味わえると思います。この「感覚」を活かしてプロダクトに展開できれば、日本的なモノや美学にあったような、感性豊かモノであふれる世の中につながると信じています。

あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?

昔の道具や民芸品に触れて、なぜこの形なのか?なぜこれを作ったのか?という疑問が生まれたからです。
例えば江戸時代につくられた民芸品「卵殻細工」の器。卵殻細工は卵の殻を装飾として、器の表面に貼り付けていく技法なのですが、なぜ卵の殻を貼り付けたのか、納得できる理由はありません。器はご飯をよそえないといけないし、洗って清潔にしておかなければならない。耐久性もいるし、作りやすい形でなければならない。陶器でつるっとした触り心地の現在の器は合理的で、それが当然だと思って生活しています。
しかし、なぜか卵の殻をパキパキと割って、貼り付けてみたくなる感覚は分からなくもない気がします。また、ランダムで世界に一つだけの装飾が、使う側としても味わい深く魅力的に見えます。ゆえに民芸装飾の1つのジャンルになりえたのだと思います。
合理的な理由はないけれど、これをやってみたら面白そうという直感と、その直感が現代の私たちがまだ経験していない、素敵な感覚につながるかもしれないという思いから、”mokemoke”にたどり着きました。

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