誰もが行きたい場所へ移動できたら、どんな世界になる?

プロジェクト名 mairu 〜予約したい福祉タクシー・民間救急がすぐに見つかるシステム〜
#移動#mobility for all#福祉タクシー#民間救急#予約システム
皆さんは普段どんな手段を使って移動していますか?移動することは、人生を豊かにするだけでなく人の健康的な生活をも支える、生活に必要不可欠なものです。しかし、身の回りには普段から自力での外出に苦労している人も数多くいます。私たちの祖父母、駅で見かける車椅子を利用している方、将来的には私たち自身も、自由な移動を享受することが難しくなるでしょう。すべての人々にとって、移動はその場所でしか得られない経験を届け、人生を豊かにするものです。また、医療と人とを繋ぎ、命を守るものでもあります。一人でも多くの人の命を豊かにし、またその命を守る手助けをしたい。私たちはそのような思いを胸に、望む場所に誰もが移動できる社会を目指します。

何にチャレンジするのか?

既存の交通手段が届いてこなかった、車椅子やストレッチャーを必要とする人にも移動する機会を届けるため、福祉交通の検索・予約支援サービス「mairu」と、それを用いて予約することのできる福祉オンデマンド交通「mairu+」2つの開発に取り組みます。
mairuは、福祉タクシーと利用者をマッチングするシステムとして、移動支援サービスの検索・予約をより簡単にします。福祉タクシーの利用には予約が不可欠ですが、まずはweb上にバラバラに載っている数多くの支援サービスから適切なものを自分で検索する必要があります。さらに、一件一件電話で空きを確認し、空いている事業者が見つかると、ようやく予約完了になるのです。このプロセスに30分から1時間、場合によっては2時間以上かかる人もいるほど、現状のままでは利用する方にとって大きな負担となっています。mairuでは時間・場所・支援内容の条件を一括して福祉交通を検索し、予約の空き時間から適切に配車予約できることに加え、LINEの活用により即時予約型の利用も可能にします。またmairu+では規格化した車両を配備することで、予約のたびに細かい条件を確認せずとも安心して福祉交通サービスの手配を行うことができるでしょう。これらのサービスと共に利用者の様々なユースケースに対応し、スムーズかつ安心できる配車の実現を目指します。
 
会社HP:https://www.mairutech.com/
Facebook: https://www.facebook.com/mairutech/

なぜチャレンジするのか?

学校や職場へ行く、大好きな友人と会う、休日に好きな場所へ出かける・・・。これら全てにおいて「移動」は欠かせないものです。私たちの生活の根幹とも言えるでしょう。しかし、身体的制約がある方にとって、これは当たり前にできるものではありません。移動が人生を豊かにする可能性を感じている私たちは、移動支援サービスをさらに使いやすくするため、mairuをつくることにしました。多くの人が、移動した先でしか見れないものを見て、そこでしか会えない人と会い、さらにその先で眠っていた価値を発揮していくことは、誰もが躍動する社会に向けて欠かせない一歩だと考えています。

どのようにチャレンジするのか?

※以下はチャレンジ生期間の活動計画になります

2023年2月から4月の活動目標は、①現在のプロトタイプでの小規模テストの実施と②サービスリリースに向けたマイルストーン策定の2点です。

2月には、小規模テストの実施に向けて協力者を集めます。具体的には、mairuに全面的に協力していただける自治体・福祉タクシー事業者の募集、福祉タクシーの主なユーザーとなる高齢者への小規模テストの宣伝などを行なっていきます。自治体の協力を得られなかった場合は、私たち自身で小規模テストを行う方法を検討し、事業者の方々に呼びかけを行うことで準備を進めます。また、実証実験に向けたサービスのUIUX検討も進め、mairuを使った検索から実際の予約・利用までがスムーズに行われるような流れを確定させます。

3月にはテスト運用を行い、できる限り現地での移動実現を目指します。その際に福祉タクシーユーザーに移動前後の感想を、タクシー事業者に運行状況の変化を伺い、「Webサービスでmairuを届けることが、顧客のニーズに最もフィットしているのではないか?」「mairuを使うことで福祉タクシー事業者にも経済的メリットを届けられるのではないか?」という2つの仮説に答えます。また、定性的・定量的にサービスにさらに求められる要素を洗い出します。その結果を元に、細かなmairuの仕様を決定していきます。

4月には、確定した仕様をもとに、実際のマッチングシステムの開発、デザインに取り掛かります。多くの福祉タクシー事業者に協力していただく方法やデータの取得方法、開発体制や資金計画などを策定し、実際の自治体へのアプローチなどの行動へ乗り出します。QWSステージではmairuのα版プロトタイプを発表することを目指します。

プロジェクトメンバー

大村慧

株式会社mairu tech CEO

大村慧

株式会社mairu tech CEO

「テクノロジーを活用した人の生活の変革」をテーマとし、事業開発の世界に飛び込む。介護施設におけるストレスの可視化や防災観点での海中防波堤の開発などの複数プロジェクト立ち上げ、またその失敗経験を経て、モビリティ分野での挑戦を決意。mairu techを立ち上げる。あらゆる人が安心して使うことのできる移動のインフラを構築することを目指し、次世代の医療・福祉搬送サービスの開発・展開を推進。

田上愛

株式会社mairu tech CSO, COO

田上愛

株式会社mairu tech CSO, COO

活火山のある鹿児島で育ち、ユース国連大使や模擬国連、ディベートの活動を通して世界の問題について考える。環境問題やまちづくりに向き合い奮闘する人々との出会いをきっかけに、技術を使って大きく世界を変えにいくスタートアップという選択肢に惹かれる。多様なステークホルダーとの協働・開発経験を活かし、サービスのコンセプト開発・戦略・組織づくりを統括。️

板橋拓也

株式会社mairu tech BizDev/事業開発

板橋拓也

株式会社mairu tech BizDev/事業開発

多ジャンルにわたる好奇心と活動力で、幼いころからボランティア・海外派遣・開発・課題解決の経験を積む。多様な人々と触れ合い、世の中に存在する多様な課題の存在を知る中で、自分の思いを有効に社会実装に移すスタートアップのあり方に興味を抱くようになる。mairuではBizDev/事業開発を担当する。

応援コメント

普段見落としがちな、自分にとっての当たり前のこと。
『移動』も、当たり前にはサービスを受けられない方がいる。
今既に明確にある課題。
今後日本は超高齢化社会を迎え。遅かれ早かれ向き合わなければいけない社会課題である。
そういったところに着眼し、解決しようとする彼らの熱量を感じ、今回採択させてもらいました。
国際オリンピック委員会 アスリート委員/国際フェンシング連盟 理事太田 雄貴

リーダーインタビュー

あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?

私たちが目指すのは、「誰もが望む場所に辿り着ける社会」です。 「移動」は様々な側面で人の生活を支えています。実際にその場に足を運び、実際に人と会うからこそ生まれる感情があると私たちは考えています。 ハンディキャップを抱えている方々が、健常者と同じように交通手段を選択して移動できるようになれば、この移動の価値は多くの人に広がり、彼らの人生をより豊かにすることに繋がるはずです。 さらに、移動の自由はその先の価値をも作り出すと考えています。

今様々なハンディキャップを抱え、自由に移動できていない人々には、秘められた思いや、眠っている能力があります。彼らの移動がもっと当たり前になり、移動したいと願った時に自由に移動できるようになれば、その想いや力はあらゆる場所で発揮されるようになり、新たな価値が至る所で作り出されるようになります。彼らはその価値で、新たな幸せや喜びを社会に生んでいくはずです。その先に待っているのは、誰もが躍動する、喜びに溢れた強い世界だと、私たちは信じています。

あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?

私はこれまで、「移動」を通じて多くのことを学び取り、成長してきました。 小学三年時にはアメリカ合衆国へ渡り、シリコンバレーやNASAの研究施設を訪問する機会がありました。シリコンバレーの存在も、NASAという機関の詳細も知らなかった当時の私にとって、独特の活気あふれた街の雰囲気や、楽しげに自分の研究を語る研究者、そしてそれが私たちの生活へと落とし込まれていく最前線となる未来的なオフィスを見ることは、とても刺激的な経験でした。ここから、私は「技術はどこまで人の生活に貢献できるか」を追求したいと思うようになり、また生き方の中にスタートアップという選択肢を加えることができました。まさに私の人生を変えた、貴重な経験でした。 3年前、新型コロナウイルスが拡大し、外出することができなくなったとき、私たちは移動の価値を再認識させられました。人と直接会ってコミュニケーションする価値、実際に行きたい場所に赴き、その空気を全身で感じる価値。移動できなくなってから、これらを強く実感させられました。そんな中で私の頭の中に思い浮かんだのは、パンデミック以前もパンデミックが終わった後も、移動することが当たり前でない人たちが存在するという現実でした。 移動の価値を正の面からも負の面からも感じた経験があるからこそ、私たちは移動の可能性をあらゆる人へと届けていきたい、そう考えています。

QWSステージでの発表

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