高校生の探究における学びを最大化する環境とは?
「小さな一歩を踏み出し、心躍る瞬間を」という目標を掲げており、メンバーは高校生にとっての「ナナメの関係」である大学生がメインです。ナナメ世代であるからこそ伝えられる視点で高校生と関わり、高校生がチャレンジしたいと感じた際に小さな一歩を踏み出すきっかけと、チャレンジを通してその先の進路選択の幅を広げるためのサポートをしています。
何にチャレンジするのか?
まずは岐阜県飛騨地域をモデルケースとするために、飛騨地域で探究に取り組む高校生の、探究における学びを最大化する環境をつくります。
・ホームページ
https://leap-official.my.canva.site
・Instagram
https://instagram.com/leap_0222
・note
https://note.com/leap0222
なぜチャレンジするのか?
私たちメンバーは高校時代、それぞれ飛騨地域で探究に取り組んできました。探究を通して得られた学びは大きく、多くの方と繋がれてとても良い機会だったと感じています。
しかし「満足しているか?」と問われると、胸を張ってそうとは言えません。
飛騨地域にまだ「高校生が主体的にチャレンジをする」という概念がなかったが故に出る杭は叩かれてしまったメンバーがいました。自分探しのために、勇気を振り絞って一歩を踏み出したけれど、自分自身と向き合う機会がなく、満足のいく探究ができなかったメンバーもいます。
飛騨地域における探究は、まだまだ課題も多く、変わらなければいけません。
学習指導要領にも組み込まれ、今や全国各地の高校生が取り組まなければいけない「探究」。それぞれの未来を変える可能性すら秘めている探究ですが、まだまだ課題だらけです。
探究と向き合うハードルが高いこと、探究を始めたはいいけれど、そのままになってしまっている現実。私たちが課題意識を抱いたきっかけは飛騨ですが、同じ状況の地域は全国各地にあると思っています。
だからこそ、私たちはまずは飛騨地域を始めとしつつ、探究に取り組む高校生の探究における学びを最大化するための環境を作っていきたいのです。
どのようにチャレンジするのか?
・そもそも「高校生の探究における学びを最大化する環境とは何なのか?」という問いに対する自分たちなりの解を見つける
・想いは強いけれど、強すぎるが故に言語化できていない vision・mission を言語化する
・その上で、会社としてどんな事業をしていくことが想いの実現に繋がるかを検討し、自分たちなりのベストな答えを出す。
プロジェクトメンバー
鈴木日菜子
平塚未仁羽
応援コメント
大学のない飛騨地域を対象にしている点でもアウトプットを期待しております。
東京都市大学 総合研究所 未来都市研究機構 ヒューマン・センタード・デザイン研究ユニット長西山敏樹
リーダーインタビュー
あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?
探究を通して得られる学びは、教科の授業などから得られる学びとは違い、今後の働き方や生き方など未来について考えるきっかけになるモノです。しかし、現状は探究をしたままになってしまい、せっかくまちの未来について考えたけれど、自分自身の未来については考えられていない状況にあります。(対象高校生へのインタビューより)
また、進路選択の理由として「親に言われたから」「とりあえず大学生になりたかったから」「本当は〇〇へ行きたかったけれど、お金がないから今の進路になった」などが多く(対象高校生へのインタビューより) 、現状知っている知識で選択し、かつ周りの声を意識したものになっている状況にあります。蓋を開けると、例えば金銭的要因は奨学金などでカバーできるなど、実はクリアできた問題も固定観念から「無理」と断定してしまっていた場合もあります。
探究から得られる学びを大切にし、学びを深める環境を作っていくことは、高校生が納得のいく進路選択をするきっかけになると考えています。また、結果としてまちとしても良い人材の育成に繋がり、まちにも個人にとっても必要だと考えています。
あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?
私は高校卒業まで岐阜県高山市で 18 年間を過ごし、高校時代には自身で学生団体を立ち上げ、探究に取り組んできました。探究に取り組むことで新しい出会いがあり、これまでに経験することのなかった多様な学びも多くその後の進路選択のきっかけとなりました。
一方で、探究に取り組むにあたってぶつかる壁も数多くあり、ここで抱いたのが「飛騨地域は探究に取り組みづらい環境なのではないか」という問題意識です。自身が取り組む中での一番のカベが、同世代からの理解を得ることの難しさでした。これまでリーダー経験のなかった私が学生団体を設立し、探究に積極的に取り組むことは同世代から見ると出る杭のように映ってしまい、誹謗中傷を多く受ける3年間を過ごしました。とても活動しづらい環境だと感じる機会が多く、自身のチャレンジや勇気を否定されていると感じました。
一方で、都心やその他の教育環境の整った地域で私と同様に探究に取り組む友人たちは、壁にぶつかった際に探究をよく知るサポーターからアドバイスを受けることができていました。当時の私はその違いを悔しいと感じ、それと同時に他人の目を気にせずに探究に取り組むことができたならばより大きな成果を出すことができたのではないかと考えました。
このような問題意識のもと、高校生が伸び伸びと探究教育に取り組める環境を飛騨地域に整え、周りの目を気にせずチャレンジできるきっかけを作りたいと考え、大学生になってからは地方における探究教育に力を入れてきました。
Leapもはじめは、チャレンジのきっかけを作りたいという思いのもとスタートしました。しかし、地元出身の後輩や、飛騨で探究に取り組んできた高校生たちと話す中で、私の時代と現状は少しずつ変わっていることを知りました。
私が問題と感じていた、チャレンジのしづらさ。このハードルが少しずつ下がっている事がわかりました。高校時代に立ち上げた団体をきっかけに、まちには若者の活動サポートをする部署が設置され、高校生たちは新たな学生団体を設立するなど、大人も高校生自身も、チャレンジに前向きになっていました。素直に、この状況がとても嬉しかったです。
一方で、別の問題も浮上してきました。それは、勇気を出して一歩踏み出し、探究を終えたその先です。アクションを起こしたはいいけれど「そこから得られた学びは何か?」「結局私はどうしたいのか?」という探究をした自分自身について考えられていないのです。
これは、本当に「探究をした」と言えるのでしょうか。私自身を振り返った時、学生団体を立ち上げ運営したことが「よかった」のではありません。この経験から新たな問題意識を抱き、私が生涯をかけてでも達成したい目標を持つ事ができ、そのために大学を選択し、上京できたからこそ「よかった」と思えています。探究に取り組んできた高校生と話したとき「自分探しのために探究を始めたけれど、見つけられなかった」という言葉が印象的でした。
せっかく強い思いを持ち、探究に取り組んできた高校生たち。まちとは向き合ってきたけれど、自分自身とは向き合えなかったというその結果が、とても悔しいなと思いました。そんな彼らの未来が、彼らの納得のいくものとなって欲しいと強く思っています。
そもそも、私が学生団体を地元で立ち上げたのは「進路選択の幅を広げるため」でした。人の目を気にして、チャレンジがしづらい、自由に生きづらいこのまちに嫌気が刺したからです。そんなまちは今、変わろうとしています。これは村社会において革命だと思います。
せっかくチャレンジのハードルが下がったのに、進路に対しての考え方が変わっていない現状をなんとしてでも変えたいです。そして、探究というものを飛騨で一番最初に始めたいわゆる先駆者として、その先の進路の幅を広げていく環境を作る使命があると思っています。
こうした経験や思いのもと、現在の問いを掲げています。
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