ただ生きているだけで 最低限の生活を賄うだけの価値を 人は生み出すことが出来るか?

プロジェクト名 Exograph
Exograph新しい資本主義Human3.0働くとは利己的な遺伝子の実験場データエコノミーデータ至上主義データサイエンス
20XX年の全員が働かなくてもいい時代に、働いていない人が税金の代わりに公共の福祉のために納めるものはその人の生き様全てのデータ。組織はそのデータを運用した利益で社会を回すのである。2019年、このプロジェクトでは生活をしていく上で最低限困らない金額である20万円を人々に提供する代わりに、その私生活データを全て収集してその費用を賄うことに挑戦する。

何にチャレンジするのか?

生活をしていく上で最低限困らない金額である20万円を人々に提供する代わりに、その私生活の状況を動画データで収集する。

そのデータをマスク・匿名化した消費者の行動データとして企業に販売・運用し、生活保護費用を賄えるようなデータの活用の仕方を模索する。

またその過程で有識者や一般の方々に本取り組みに関する意見などを伺い、これからの人々の生活とデータとの関わり方、そして資本主義のあり方について提唱する。

なぜチャレンジするのか?

  1. 個人的な背景として、技術で世の中をより良くしたいという想いがあるから。
  2. 社会的な背景として、AIやロボティクスの発達と限界費用がゼロに近付いていき働かなくても良い人が出てくる状況の中で、資本主義の次の形を模索する人が増えてきている。その中で納税や労働以外に「生き様のデータ」を提供することで社会に貢献し社会保障を受けるという選択肢がある方が有意義であると思うから。
  3. 自動車やスマートフォンを始めとした個体としての身体拡張を伴うHuman1.0、それに伴い実現したAirBnBやライドシェアなどの物的リソースの共有・全体最適化であるHuman2.0を踏まえて、次は人類全体での個人データや生き様といったデータ的リソースの共有・全体最適化のHuman3.0に移行していく中で、現段階でそのコンセプトの在り方を試行錯誤するのは人類にとって価値のあることであり、個人的にその結果に非常に興味を持てるからから。
  4. 国際的な視点では、GDPRを始めとしてデータの所有や集め方の在り方が問われている。SNSや検索エンジンなどの無料サービスと引き換えにデータを引き渡すモデルとは違い、公明正大に「データを売って金にする」という趣旨に同意をしている個人のみが利用する状況で、「一般の人」や「有識者」が「倫理感」をどう解釈するのかに興味があるから。
  5. 行政や大企業や大学教授などが倫理的に賛否が分かれる実験をやりずらい状況で、個人でこれを行うことに意義があると考えるから。

どのようにチャレンジするのか?

生活をしていく上で最低限困らない金額である20万円を人々に提供する代わりに、私生活の行動データを動画データで収集し匿名化・マスク処理をした上で消費者行動データとして販売し、どれほどの経済的な価値を生めるかを検証する。

11月:被験者募集・動画収集開始、有識者・一般の方、生活保護費用受給者やホームレスの方などへのヒアリング開始

12月:動画収集終了。引き続きヒアリング継続

1月:ヒアリング結果まとめ。本実験の検証結果公表。

プロジェクトメンバー

遠野 宏季

お米

遠野 宏季

お米

2014年京都大学卒業、その後京都大学大学院に入学するも中退。2016年「人類の感覚器官に自由を取り戻す」をビジョンとし、AIを用いた自動目視検査システムを開発する株式会社Ristを創業し、代表取締役に就任。2018年末にRistを京セラグループに売却。

奥西 遊士

きんぴらごぼう

奥西 遊士

きんぴらごぼう

2015年同志社大学入学。2017年の春頃からRistに関わる。現在は大学を留年しながら色々な場所でエンジニアとして働いている。

応援コメント

データの集め方、使われ方の倫理観が問われている中で、このプロジェクトはどう対処していくのか、そして何を生み出していくのかに興味があります。資本主義に囚われて生きていく状態から抜け出しづらい世の中で、別のお金の稼ぎ方を模索し、自由と折り合いをつけながら生きていけるのかの実験結果が見てみたい。人間的な生き方とは何か?という問いにも繋がるプロジェクトだと思います。
アーティスト、デザイナー長谷川 愛

リーダーインタビュー

あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?

経済的な報酬を得る選択肢が増えることは単純に価値があると思う。

また消費者行動に限らず、生活習慣病や精神病を始めとした医療・ウェルネス分野や創薬、保険の分野をはじめとして、人々のプライベート空間の行動を元に実用的な研究・開発を行うことが人類にとって価値のあることだと思う。

あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?

ふと画面から顔を上げ周りを見渡したときに、自分たちが生きているオフラインの情報が蓄えられ活用されていないことに疑問を持ったため。 あとは野﨑まどさんの「know」に影響を受けました。

QWSステージでの発表

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