蚕とシルクによる“命と循環”の体験は人の生き方や社会にどのような変化を起こすのか

プロジェクト名 Circle Of Life Silk Project
#命と循環#シルク産業の再生#ソーシャル・マテリアル#都市と地域の接続#ウェルビーイングと情操教育
「Circle Of Life Silk Project」は、蚕とシルクを通じた「命と循環」の体験が、現代人の生き方や社会に与える変化を探求する試みです。消滅の危機にある国内シルク産業の再生を目指し、都市部での飼育体験や対話を通じてシルクの価値を再定義。自然や命のプロセスから乖離した現代社会において、生かされている実感を伴う生き方への変容と、持続可能な産業のあり方を実験的に創出することを目指します。

何にチャレンジするのか?

シルクを、現代社会の課題を解決する「ソーシャル・マテリアル(社会的な素材)」として再定義することにチャレンジします。
単なる経済価値のある繊維としてだけでなく、都市部での蚕の飼育体験や製品を通じて、自然や命のプロセスから切り離された現代人に「命と循環」を体感できる場をひらきます。失われつつある伝統産業を、人々のウェルビーイングや倫理観の醸成、福祉・就業支援へとつなげる新たな持続可能モデルの構築を目指します。
 
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なぜチャレンジするのか?

「命の背景が見えにくい現代社会の課題」と「国内シルク産業の消滅危機」という2つの切実な問いが原点です。
 
①社会・個人的背景
: 一次産業から離れた現代社会では「多くの命に支えられて生きている」という実感が得にくくなっています 。主催者自身、心身の不調時に蚕の命のプロセスに触れ、その実感が生き方を変えた経験から、この価値を社会に共有したいと考えています 。

産業的背景: 日本の養蚕農家は最盛期の220万戸から113戸まで激減しており、このままでは数年で産業が完全に失われる危機的状況にあります。この危機を救うには、シルクの価値を現代的な視点で更新し、新たな需要を創出する必要があります。

どのようにチャレンジするのか?

多様な領域との「交差」を重視し、以下の4つの軸で社会実装に向けた需要検証と実証実験を行います。
 
①教育・ウェルビーイング
: 保育園や学校、企業の福利厚生として小規模な蚕飼育プログラムを導入し、情操教育や心の健康への寄与を検証します。

農福連携・更生支援: 福祉作業所や更生施設に産業規模の養蚕を導入し、利用者の社会参画と、深刻な「繭不足」の解消を両立させます。

プロダクト開発: 「不快を我慢する」から「心地よさを選ぶ」へサニタリー製品等の概念を再定義し、シルクの“整う感覚”を届ける新たな製品価値を創出します。

観光・地域連携: 都市(渋谷)での体験を入口に、富岡や安中といった産地へインバウンドや都市住民を誘致し、地域と都市を「生命観」でつなぐ地方創生モデルを構築します。QWSという多様な問いが交差する場を活用し、異業種との対話を通じてこれらの実験を磨き上げ、社会への実装を加速させます。

プロジェクトメンバー

鈴木 咲絵

SILK OF LIFE 主催/シルク伝道師協会 理事

鈴木 咲絵

SILK OF LIFE 主催/シルク伝道師協会 理事

SILK OF LIFE主宰 。武蔵野美術大学卒、広告代理店等でマーケティングに従事 。自身の不調を機に蚕と出会い、「命と循環」の実感から生き方が変わった経験を持つ 。都の支援事業に採択された飼育プログラムを運営するなど、蚕を通じて人の生き方を問い直す活動を牽引している。

安藤 淳子

JUNA株式会社代表取締役

安藤 淳子

JUNA株式会社代表取締役

JUNA株式会社代表 。武蔵野音楽大学卒、メディアや司会業を経て創業。女性のQOL向上を目指し、群馬県産シルクを用いたプロダクト開発を行う 。従来のサニタリー概念を「心地よさを選ぶもの」へ再定義することに挑戦しており、本プロジェクトでは製品を通じた価値発信を担う。

鴫原 智宏

渋谷レックス株式会社 経営企画部部長

鴫原 智宏

渋谷レックス株式会社 経営企画部部長

渋谷レックス株式会社経営企画部部長 。21年間の銀行勤務を経て、現在は渋谷と福島を拠点とする食品商社で財務を統括。養蚕の盛んな地域に育った背景を活かし、福島での桑の葉活用やインバウンド向け体験企画に取組中。本プロジェクトでは財務面と都市・地域を繋ぐ実証実験を推進する。

内田 由希江

養蚕くくり/世界遺産富岡製糸場伝道師協会伝道師/「ぐんま昆虫の森」ボランティア/伊勢崎市織の会ボランティア

内田 由希江

養蚕くくり/世界遺産富岡製糸場伝道師協会伝道師/「ぐんま昆虫の森」ボランティア/伊勢崎市織の会ボランティア

臨床検査技師を経て、2021年に群馬県太田市で養蚕業に新規参入 。自然と調和した生活を実践し、着物アドバイザーや品評会入賞の実績も持つ。現場での確かな飼育技術と、「命の布」としてのシルクの深い知見を活かし、プロジェクトにおける蚕の飼育や体験の質を技術面から支える。

サイト

真野 涼平

群馬県安中市地域おこし協力隊/碓氷製糸株式会社

真野 涼平

群馬県安中市地域おこし協力隊/碓氷製糸株式会社

安中市地域おこし協力隊・碓氷製糸株式会社所属 。東京農業大学で蚕の研究に従事後、日本最大の製糸工場で自動繰糸機の技術継承や商品開発、観光振興に携わる。本プロジェクトでは、伝統的な製糸技術と都市のニーズを繋ぎ、シルクを地域に根付かせる産業的アプローチを担当する。

応援コメント

ぼくの母は養蚕農家の出身です。
祖父母の家の2階は蚕室になっていて、子どもの頃はよくそこで遊び、「お蚕さん」が桑
の葉を食べるときに出す静かな雨のような音「蚕時雨(こしぐれ)」を聴きました。
シルクを紡ぎ出す小さな命に触れることで、人は優しさをまといます。か細い存在を知り
、同時にその成長し、変化する力に驚く。このプロジェクトは人と動植物、環境、そして
都市と地域のつながりと循環の尊さに気づかせてくれます。心から応援しています!
ソトコト編集長指出 一正

リーダーインタビュー

あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?

本プロジェクトは、衰退の危機にある日本のシルク産業を、現代社会の課題と接続し、「ソーシャル・マテリアル(社会的な素材)」として再定義する試みです。

シルクを単なる繊維としてではなく、「命のプロセスを内包した素材」として捉え直すことで、人の生き方や倫理観、ウェルビーイング、さらには福祉や就業のあり方にまで影響を与える、新たな価値の創出につながると考えています。

蚕の命のプロセスに触れる体験は、「多くの命に支えられて生きている」という感覚を、知識ではなく実感へと変換します。この実感は、人の選択や行動の基準そのものを変え、分断された都市と地域(富岡製糸場周辺や福島など)を「生命観」で再びつなぐ契機となり得ます。

本プロジェクトを通じて、シルクを「命と循環を感じる素材」として社会に再提示し、経済的価値にとどまらない持続可能な共創モデルの構築を目指します。そして、数年で失われる可能性のある日本のシルク産業を、100年後も続く産業へと再生することに挑戦します。

あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?

私は20代の頃に心身の不調を経験し、「どう生きるか」という問いに向き合い続けてきました。食や心と向き合いながら模索する中で、蚕とシルクに出会ったことが大きな転機となりました。

シルクは、蚕が自らの身を守るために生み出す繭からつくられます。一本の糸は約1,500メートルにも及び、一着の着物には数千もの繭が使われます。その過程では、人が蚕を育て、やがてその命を終わらせるという選択も含まれています。シルクはまさに「命の布」です。

この事実に触れたとき、私は自分が動物や植物をはじめとする多くの命に支えられて生きていることを、初めて実感として理解しました。そして、「自分の命をどう活かすか」という問いから目を逸らせないと気づいたとき、生き方が大きく変わりました。自分の人生を生き始めたことで、心身の状態も整っていきました。

命の背景が見えにくい現代において、蚕とシルクは「命と循環」を体感させてくれる存在です。この体験を社会にひらくことが、自身の問いの原点となっています。

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