「出会い方」のデザインによって、伝統工芸は熱狂されるカルチャーになりうるか?
日本の”てしごと”が日常の選択肢から消えているのは、価値に触れる「出会い方」に課題があるからかもしれません。
47WAZA ARTsは文化継承を“出会い方のデザイン”と捉え直すことで、伝統工芸を「特別なもの」から「つい手に取りたくなるもの」へ変える瞬間を生みだし、世界中で日本のてしごとが愛される未来を創ります。
何にチャレンジするのか?
<伝統工芸を「守るべき文化財」から「選ばれるカルチャー」へ変える、“出会い方のデザイン”検証>
・伝統工芸が日常の選択肢から消えている現状に対して、Z世代を中心とした若手層や訪日外国人といった無関心層が、本能的に魅力を感じ熱狂できる新しい入口をつくる
・文化継承を「守るべきもの」という受動的な文脈から、現代のライフスタイルに溶け込み自律的に循環する「クリエイティブなカルチャー」としてのモデルへと再定義する
なぜチャレンジするのか?
<日本が世界に誇る「てしごと」が、正しく伝わり・愛され続ける仕組みを創るため>
日本の伝統工芸は単なる技法ではなく、他国に真似できない唯一無二の想像性と精神性の結晶です。 しかし現在は、その価値が正しく翻訳されないまま表面的な「和」の記号として消費されるか、「守るべき文化財」として日常から切り離されるかの二極化が進んでいます。 この歪みに向き合い、てしごとの持つ圧倒的な価値を、世界が熱狂する「カルチャー」として再確立したいと考えています。
どのようにチャレンジするのか?
<現代との接続と、渋谷での「対話・実験」を通じた体験設計>
伝統技法(藍染・墨流し等)を3Dプリンターや現代素材と接続し、「特別なもの」から日常に溶け込む「つい手に取りたくなるもの」へ変えるプロダクト開発と実験を行います。
・異分野のプレイヤーとの対話を通じて「伝統工芸がなぜ自分ごとから遠いのか」心理的距離を体系化
・ワークショップや展示を行い、参加者の行動変容を記録・分析
・「どのような出会い方が熱狂を生むか」という再現性のあるモデルを構築
・渋谷で得た知見やデザインを地方の産地へ共有、還元できる自律的な文化継承の仕組みを展開
プロジェクトメンバー
藤本彩香
入江茜
採択者コメント

QWSのメンターとしてこの数年、多くのプロジェクトを見てきましたが、このプロジェクトで印象的なのは、日本の伝統に向き合いながら、それを現代にどうつなげていくかに取り組んでいる点です。若い世代が自分たちの文化に直接触れ、新しい形にしていくことは重要だと思います。プロダクトや体験を通じて伝統工芸をより身近にしている点にも可能性を感じます。TokyoDexの活動を通じても、体験によって文化との距離が縮まることを実感しています。今後の展開を楽しみにしています。
リーダーインタビュー
あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?
「自分には関係ない」と思っていた人が本物のてしごとに触れ、その体験が日常へと溶け込んでいったとき、人の内面にどのような変化が起きるのか。これはまだ可視化されていない未知の領域です。 てしごとのプロダクトを日常で使い込む中で愛着が育まれ、その熱量が他の人へと広がっていく。 この循環によって伝統工芸が「選ばれるカルチャー」として自立することは、職人が商業主義に屈することなく、独自のこだわりを貫きながら技術を継承できる土壌を創り出します。それは、各産地の孤独な闘いを、社会との繋がりへと変えるプロセスでもあります。 文化継承を「保護」から「デザイン」の問題へと捉え直す視点は、日本のみならず、世界中の文化が直面する課題に対して新しい存続のモデルを提示できるのではないかと考えています。
あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?
伝統工芸とは最も遠い場所にある渋谷スクランブルスクエアのオフィスでの社会人経験・観光案内所で外国人旅行者と向き合った時間・そして発信者として地方の工房へ足を運んだ日々。この3つの全く異なる現場で見てきた違和感の積み重ねが、私の問いの原点です。
世界自然遺産にも登録されている奄美大島では、世界三大織物の一つでありながら日本人にすら認知が薄い「大島紬」の工房を訪ねました。約100回の泥染め・1ミリ未満のズレを針一本で手直しし続ける緻密な工程。その狂気的なまでのこだわりと美しさに、心が震えたのを覚えています。
その一方で、福島で出会い仲良くなった80歳の職人さんが、別れ際に一瞬見せた寂しそうな表情も忘れられません。類まれな技術があっても、職人が孤独にある現実を突きつけられました。 また、ここ渋谷では、伝統的なモチーフを単なる記号として消費したプロダクトが高値で売れていく光景を目の当たりにしてきました。素材も背景も二の次で、表面的な「和」だけが搾取されている現状にもやりきれない想いを感じています。
「外者」の発信者として、本物の感動とそれが正しく届いていない現実の両方を見てきたことが問いの原点です。
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