音環境のデザインとは?

プロジェクト名 chōkei design
#音響#音楽#音のオブジェ化#ラウドスピーカー
多様化する空間の特性を考慮した
・全く新しい音楽音響事空間のパーケージ化事業
・音楽と環境音の枠を超えた音環境デザイン
・「生活音、騒音」及び普段耳にする音環境のデザイン

何にチャレンジするのか?

音環境の再開発を音作り+新技術+地理的文化的な背景を融合して行い、全ての人が音空間デザインをされた場所に訪れることで、「楽音」だけでなく「音環境」も音楽として体感でき、今までになかった新しいものを良いと思える感性を磨けるような音環境作り。空間に合う音・空間を汚さない音の追究。

なぜチャレンジするのか?

24時間耳にしている音。これほど絶え間なく耳にしている音環境がなぜデザインされていないのか。 どうしてぞんざいに扱われてしまい、「楽音」にだけ美的価値を置かれてしまっているのか。

屋内空間の音環境設計はBGMや空調音などのマスキング、ノイズキャンセルなどの方法で施されているが、どれも空間に対立し、音を音で打ち消そうとしている。打ち消したとしても、それは偽りの静寂にしかならない。

屋外の音環境では車の騒音をマスキングするような取組み、憩いの場などの供用部での快適な音環境設計もあまりされておらず、街単位で音環境見てみるととてもじゃないが良い音環境とは言えない。

「楽音」だけでなく環境音も「音楽」として楽しんできた先人の知恵を今一度拝借し、音環境の再開発をしていくべきである。 そして、ちゃんとその場を考慮して設計すれば、無闇に打ち消さなくても「静寂」を生み出すことができるということを証明していきたい。 後世の耳を衰えさせないために。

どのようにチャレンジするのか?

※事業規模が大きいことから数年要する可能性がありここでは事業の土台となるモノを3ヶ月で実験・実証する。

まず音(ここでは音楽を指す)の不快指数の限界値を探っていく。これは前述にも書いてあるとおり、音はちゃんと設計されれば「静寂」を生み出せるという仮説の第一段階を立証するためである。従来のBGMは控えめに出力されるが故に、効果のないそしてちょっとした騒音になってしまっている。

まずはそれなりの音量下でもその場所にいても支障きたさない音質・周波数などを研究する。既存の曲を使ってモノラル・ステレオ・音量・音質・周波数などをあらゆる性質に都度変えて音の変化と人間の行動・心理的な関係性を研究する。

統計データがある程度見えてきたら、それを元に音作りをし、その場にあった音環境を制作。(場所はキューズ内であるが、音作りはは空間の特性・用途によって変わるものである。)また音響設備の配置場所によって音環境の良し悪しも変わるため、その場に適した配置場所を探っていく。

これらを3ヶ月くらいで実行していき、音響空間のパッケージ化ということでその後はあらゆる環境下でも実証実験を行っていく予定。

完成品イメージ図

プロジェクトメンバー

神山 健太

音制作・プロデューサー

神山 健太

音制作・プロデューサー

神山聴景事務所代表 ミュージシャン兼聴景デザイナー。ローマと東京を拠点に活動。オフィスや商業施設、ホテルなどで快適な音空間のデザインを行う。音も内装デザインの1つと捉え、空間から町単位まで音の視点で快適な空間作りを提案。

植木 準

音響メーカー

植木 準

音響メーカー

フォレマーについて
2018 年に設立した独自の高音質音響機器を開発するオーディオデザインの会社です。オーディオ企画開発や製造技術に精通したプロダクトディレクター等が集まり、「良い音を、未来のために」をコンセプトにオーディオ製品の企画・開発を手掛けています。

牧 尚史

進捗管理

牧 尚史

進捗管理

1982年生まれ。2007年にJR東日本に入社し、エキナカ開発、地方中核都市や首都圏におけるターミナル駅開発等に従事。「遊ぶように働き、働くように遊ぶ」をモットーとする社内有志団体「team Fantasy-sta.(チームファンタジスタ)」の一員として、楽しくて面白いまちづくりを探求している。サッカーと柴犬が好き。

応援コメント

新型コロナウイルスは、都市にさまざまな変化をもたらした。
ソーシャルディスタンシングやロックダウンにより"現代生活汚染"から解放され、最も変化したのは大気と環境音だろう。交通量が減り、スモッグは消え、都市内の騒音レベルは格段に下がり、本来の環境に潜む音が丸裸にされた。そう、鳥も動物たちも全く違う周波数で対話を初めているという。数十年ぶりに騒音公害から解放された今、グリーンリカバリーと共に再考すべきは「音環境」とそのデザインだろう。ポストパンデミックな試みとして、この研究に期待している!!!!!!!
“現在"美術家、DOMMUNE主宰宇川直宏

リーダーインタビュー

あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?

鑑賞音楽だけに「美しい響き」を追究してしまった結果、生活音や騒音、普段耳にしている音が原因となるストレス・対人トラブルなどが起きています。「響き」は音楽だけでなく環境音にもあることから、それのアーティスティックなデザインによって、これらの問題を解決できるかもしれません。

また全ての人が音空間デザインをされた場所に訪れることで、「楽音」だけでなく「音環境」も音楽として体感でき、今までになかった新しいものを良いと思える感性をみがくことができる場の創出にも寄与すると思っています。聴覚情報のデザインは大きな可能性があります。環境音も音楽と同じように、各々が無意識に奏でている音の集合体です。

多くの人が「音」や「響き」について少しでも考えるきっかけを作れば、この流れは大きくなるでしょう。 「音」の響きが、社会課題解決や人間の人生を豊かにします。

あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?

環境音楽というジャンルから音楽家キャリアをスタートさせイベント会場なのでBGM制作をしてきましたが、その中で空間の音・音楽が空間にあっておらず対立している場所が多いことに気がつきました。特に飲食店はその傾向が顕著で、本来は快適に居てもらう場所が「音」によって快適度合いを下がってしまっています。

また、音に関してはなぜか既存のものを使用して空間にそれを流すことが言わば「音空間デザイン」と認識されていますが、使用されている音楽は本来対面で鑑賞するためのものが多いので、その空間のためではありません。 そうすると、あらゆる空間において、音だけがデザインされておらず音に対しての意識が世間ではものすごく低いことがわかってきます。

そしてなぜ24時間耳にしている音がこんなにもぞんざいに扱われているんだろうと思いに至りました。 過去を遡ると、楽音と環境音を含めて「音楽」として楽しんでいた文化が西洋・東洋にあり、自分たちが快適に過ごせるよう音の設計を日本庭園をはじめとしてなされてきました。 失われた聴覚体験や環境をもう一度再構築し、美しい音環境を増やしていきたい。 その活動は自身の音楽性ととても相性がよく、少しずついろんな場面で導入されるようになってきています。

QWSステージでの発表

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