母語によって教育格差が生まれない社会にするためには?

プロジェクト名 LEUK
#ウォロフ語#言語格差#教育
セネガルでは公用語がフランス語でありながら国民の多くは、ウォロフ語をはじめとする民族語を使って生活しています。しかし、学校ではフランス語「で」学ばなくてはいけないことから、多くの子供たちが授業についていくことができないという現状があります。

このような課題に対して、私たち「LEUKプロジェクト」では、セネガル人学生に、ウォロフ語サポート付きの主体的に学べるフランス語学習サービスの構築をしています。

何にチャレンジするのか?

アフリカの西にある小さな国「セネガル」の公用語は、「フランス語」であるが、その公用語であるフランス語を家で話すセネガル人は数パーセントしかいません。このような言語状況によってセネガルでは、フランス語で行われる授業についていくことができない生徒がたくさんいます。

私たちはそのような状況を変えるべく、セネガル人の子供たちが、母語あるいは第二言語としている「ウォロフ語」からフランス語を学べる学習サービスの開発をしています。

なぜチャレンジするのか?

このプロジェクトの特徴は、セネガルの教育問題を「言語」の視点から考えているというところです。フランス語圏アフリカにおける教育問題解決を目指した、事業の多くは、教育政策や成人識字率の増加のみに向けられており、言語問題は副次的な問題として重要な考察対象とはなっていないように思われます。

このプロジェクトでは、フランス語教育をただ推し進めるのではなく、セネガル人の多くが母語(あるいは第二言語)とする「ウォロフ語」を少しずつ教育に導入することで、生徒の授業理解を促すことができると考えています。

どのようにチャレンジするのか?

8月:セネガルのアプリ開発会社(ZID)とプロトタイプの開発を進める、現地調査に向けた準備 

9月:現地調査開始、現地でプロダクトインタビューを行う 

10月:現地で得た結果をもとに、本格開発スタート

プロジェクトメンバー

巴山未麗

CEO、CPO(chief presentation officer)

巴山未麗

CEO、CPO(chief presentation officer)

高校一年時のフランス留学中にセネガルの言語「ウォロフ語」に出会い、活動を始める。再来年、世界一周をしながら消滅危機言語の調査をする予定。ワクワクすることがとにかく大好きな大学一年生。

佐藤弘一

アプリ開発ディレクター、経営戦略担当

佐藤弘一

アプリ開発ディレクター、経営戦略担当

フランス・日本・セネガルで3か国で会社を経営。 座右の銘は「妄想カムストゥルー」 役者を目指し会社を辞めフランスへ、そのまま20年移住する事に。 手に職とは言ったもので元々得意だったITでNTT Franceに就職しその後パリでICT事業で独立。 そこから仕事で訪ねたアフリカで、地方村落の電力と通信課題を見出し解決すべく、日本と連携しセネガルでTUMIQUI(ツミキ)事業を推進しています。 もし見かけたら気軽に話してください!

Mbaye Elhadji Lamine

CTO

Mbaye Elhadji Lamine

CTO

セネガル出身のエンジニア。2016年に日本にわたり、現在ウェブシステム開発会社で働いている。英語、フランス語、日本語、ウォロフ語のマルチリンガル+プログラミングも堪能なスーパーセネガル人。

小林美桜

COO、ホワイトボードディレクター

小林美桜

COO、ホワイトボードディレクター

ミネルバ大学新1年生。世界7都市を移動しながらオンラインで最先端の教育を受ける不思議な大学に進学します。言語を学ぶことが大好きで、日本語の他に英語・フランス語・スペイン語を勉強中。憧れの人物はハーマイオニー。

石井誠子

コーパスチームディレクター、スーパー言語学者

石井誠子

コーパスチームディレクター、スーパー言語学者

誰も耳にしたことのないような少数言語や、言語学に興味をもつ高校生。この春からフランス語を学び始めた。いつの日かシベリアに行くことを夢見ている。

出水彩子

CFO、スーパー補佐

出水彩子

CFO、スーパー補佐

自由人。アフリカと日本の地方をつなげたい人。
金融機関に勤務後、アフリカで複数のインフラプロジェクトに従事。女川町の復興現場、ベンチャーを経て、中小企業診断士として独立。宮城県でハンズオン支援を行う。株式会社ちきゅう部代表。

岡山 慶祐

現地調査ディレクター

岡山 慶祐

現地調査ディレクター

幼少期にフランスに住んでおり、昨年までシンガポールの監査法人で働いていた。
現在は経営管理の仕事をやっており、ビジネスを数字に落とし込んだり、数字を分析して仮説を立てて検証するのが好き。

松原大悟

CRO(chief research officer)

松原大悟

CRO(chief research officer)

外資系エレクトロニクス企業でテクノロジーのリサーチに従事。暮らしを良くするアイデア創出やプロジェクトに取り組むマルチリンガル。距離を越えて人をつなぐことに、心を燃やす。

応援コメント

「セネガルでは、公用語と現地語が異なる。フランス語に対してウォロフ語だ。それが、セネガルでの識字率がいまだ低い原因のひとつになっている。」これはセネガルで生活している人をじっと見つめないと認識できない課題だ。

デザインリサーチという手法を教えてあげると同時に、どんな対策がとれるのか、一緒にウンウン頭を捻って考えたくなった。
株式会社ロフトワーク 共同創業者 取締役会長林 千晶

リーダーインタビュー

あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?

世界には大体言語が7000くらい存在しているといわれていますが、そのうちの半分があと100年で消滅してしまうといわれています。そのような状況にから、英語やフランス語のようなマジョリティ言語の力はどんどんと強くなり、話者が少なかったり文字が未発達の言語は情報社会から追いやられ、消滅の危機にあります。

しかし、このような言語から生じる諸問題は、当たり前のように日本語で学び、日本語で生活している我々には、あまり意識しにくく、注目されにくい問題です。私たちは、言語の視点から「教育」見ることでフランス語圏アフリカにおける教育問題に重要な示唆を与えられるのではないかと考えています。

実際、フランス語圏アフリカにおける教育問題解決を目指した、事業の多くは、教育政策や成人識字率の増加のみに向けられており、言語問題は副次的な問題として重要な考察対象とはなっていません。

このプロジェクトでは、言語の視点から「教育」を見つめ直し、セネガルにおけるフランス語学習をサポートするアプリを開発しています。自分の母語が英語でも日本語でもウォロフ語でも、すべての人が等しく学ぶことができ、すべての人が自分の母語を心から愛せるような社会を作っていきたいです。

あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?

私がウォロフ語に興味を持つきっかけになったのは、高校一年時のフランス長期留学中にセネガル人にスマホを盗まれ、そのセネガル人が話していた「ウォロフ語」に魅了されてしまったことがきっかけです。

帰国後は、とにかくウォロフ語をもっと知りたいという気持ちからセネガル人やセネガルにかかわる人、約100名にインタビューを行いました。その過程で、スマホを盗まれたときに聞いたあの美しいウォロフ語とはかけ離れたセネガルの深刻な言語問題に気が付き、活動を始めました。

QWSステージでの発表

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