香りを楽しむ自由と都市の公共性・安全性は両立できるのか?
何にチャレンジするのか?
都市において対立しがちな「香りを楽しむ自由」と「公共空間の安全性・配慮」を、どちらかを制限するのではなく共存させる新しい香り文化のモデルを構築することにチャレンジします。特に、香害や化学物質過敏症(MCS)といった課題を前提に、公共空間で香りを扱うための実践的な指針をつくることを目指します。
なぜチャレンジするのか?
都市では香りが個人の嗜好や感性の問題として扱われる一方、健康被害や不安を生む要因にもなり得るため、明確な設計思想や合意形成の枠組みが存在していません。その結果、香りは「禁止」か「野放し」の二択に陥りやすく、豊かな体験の可能性が失われています。この分断を乗り越え、誰もが安心して都市に存在できる環境をつくる必要があると考えています。
どのようにチャレンジするのか?
渋谷をフィールドに、①公共空間における香りの許容度や環境特性を調査・可視化した「Urban Fragrance Map」を作成し、②MCS当事者や香りに敏感な人へのヒアリングを通じて社会実装に不可欠な視点を統合します。さらに③弱拡散型・天然香料100%を前提としたパーソナルな香り体験やワークショップを試作し、自由と公共性が共存する香りのあり方を実験的に検証します。
プロジェクトメンバー
折井 茜
ちょぴん
ちょぴん
大手ゼネコンにてPPP/PFI事業に従事し、都市開発・公共空間運営の実務を経験(現在は国際部門に従事)。中央官庁での官民交流を通じ、行政の意思決定構造や政策現場にも精通する。マーケティング専攻のMBAを持ち、分析・戦略立案・事業性評価を強みとし、社会性とビジネス性の両立が求められるプロジェクトで力を発揮している
採択者コメント

リーダーインタビュー
あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?
この問いは、香りを「好き嫌いの問題」ではなく、都市文化・健康・心理・公共性の複合領域として扱う新しい価値を生み出します。化学物質過敏症(MCS)の方々の声を起点に設計された香りのプロトコルは、これまで存在しなかった“香りの公共基準”の原型となり得ます。また、弱拡散型・天然香料100%の香りや、個人の感性を解放する体験設計は、ホテル、鉄道、図書館、コワーキングなど多様な都市空間での展開が可能です。香りを「迷惑か自由か」という対立から救い出し、誰もが自分の感性を大切にできる都市の新しい文化資本へと再定義すること。それこそが、誰もまだ実現できていない未知の価値だと考えます。
あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?
私の問いの原点は、香りが人の心を動かす瞬間を数多く見てきたことにあります。ホテルのロビーで不安げな表情の人が香りで深く息をつきなおす姿、地方の自然素材を使った香りが地元の人々の記憶を呼び起こす瞬間。香りは人の感情や記憶に寄り添う力を持つ一方で、公共空間では「迷惑」や「配慮」の文脈に押し込まれ、楽しみたいと思っても遠慮が生まれる現実に違和感がありました。また、私自身が生活の中で好きな香りを自由に楽しめない窮屈さを感じた経験も大きな動機です。変わった(それでいて高級な)香水を好む人も、周りへの配慮で、外では万人受けしそうな香りをつけるー“香りは好きなのに、周りを気にして楽しめない”。この社会的・心理的なギャップが、私の問いを育ててきました。
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