スタートアップの限界の先へ。市場が測れない価値を軸に、「自走する国」は作れるか?
何にチャレンジするのか?
私たちが挑むのは、「急成長」を宿命とするビジネスの論理では守りきれない、地域やコミュニティの「固有の価値」を守り抜く仕組みづくりです。 舞台は、宮城県東松島市の閉校施設。ここで、数字や規模では測れない価値を軸にした「スマートエコビレッジ(自走する国)」を作っています。
これまで、社会課題の解決は「スタートアップ」が主役でした。しかし、彼らは拡大し続けなければ生き残れません。そのため、「効率の悪い文化」や「維持にお金がかかる防災」など、スケールしにくい領域は、どうしても後回しにされたり、切り捨てられたりします。 私たちは、この壁を「余剰の活用」という手法で突破します。
地域に眠る「余りもの(規格外野菜、空き家、空き時間)」を、デジタル技術でつなぎ合わせて循環させる。こうすることで、無理に売上を拡大しなくても、インフラや暮らしを維持できる土台を作ります。 市場の評価に振り回されず、自分たちが守りたい「コンセプト」を真ん中に置いて自走する。そんな「新しい国のモデル」を、ここから世界へ広げます。
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なぜチャレンジするのか?
「拡大(スケール)」を求めると、地域やコミュニティが守りたい「独自の価値」が壊れてしまうと感じたからです。
スタートアップは、短期間で急成長することが正義です。 しかし、地域やコミュニティにとって、急拡大は必ずしも正解ではありません。 自分たちが大切にしている「独自の文化」や「濃い人間関係」、そして私たちがKIBOTCHAで取り組む「防災」といった領域は、効率を求めて無理に広げようとすると、その良さや熱量が薄まってしまうからです。
私自身、かつて廃棄食材のレストランを経営していた時に、この矛盾にぶつかりました。 事業を拡大しようとすればするほど、材料となる「廃棄食材(フードロス)」がもっと出なければ行けない構造に落ちいる。「社会課題を解決したいのに、組織の成長のために課題がなくならないでほしいと思ってしまう」。 この構造的な矛盾を抱えたままでは、本気で社会を変えることはできないと痛感しました。
だからこそ、私たちは「成長」とは違うエンジンの回し方が必要でした。 そこで辿り着いたのが、自分たちの手元にある「余剰(余りもの)」を活用する仕組みです。 お金や市場の評価に依存するのではなく、内部にある余剰リソースをエネルギーに変えることができれば、たとえ市場規模は小さくても、そのコミュニティが大切にしている「独自の価値(コンセプト)」を純粋に守り抜くことができます。
マスに向けた拡大競争ではなく、自分たちの信じる価値を貫いて自走する。 そんな、スタートアップには真似できない「新しい豊かさの守り方」を証明したいのです。
どのようにチャレンジするのか?
私たちは、既存の社会システムに依存せず、自分たちのコミュニティをゼロから設計・構築するプロデューサーとして、以下の3つの仕組みを実装します。
1. 【基盤】ライフラインを自分たちで確保する
まず、物流や行政が止まっても自分たちの活動が続けられるよう、エネルギーや食料を内部で自給します。 KIBOTCHAでは、廃材を活用した発電や、水を汚さない循環型の農業設備を導入しています。これにより、外部環境がどうなろうと、コミュニティの「生存」と「活動」が止まらない土台を作ります。
2. 【運営】メンバー全員で「国」を経営する
次に、コミュニティの運営を、一部のリーダーや業者任せにせず、メンバー全員で担う形に変えます。 施設の補修、在庫管理、イベント運営などのタスクを、アプリ上で「クエスト(冒険の依頼)」として可視化。メンバーは自分の得意なことや空き時間を使ってこれに参加し、報酬を得ます。 「お客様」ではなく「共同経営者」として関わることで、人件費を抑えながら、熱量の高い運営を実現します。
3. 【経済】「貿易」で外貨を稼ぐ
最後に、持続可能な経済圏を作ります。 内部では、市場では値がつきにくい「余剰(余りもの・空き時間)」をポイントで交換し合い、お金をかけずに経済を回します。 一方で、そうしてコストを抑えて磨き上げた「独自の産品」や「体験」を、外の世界へ販売(貿易)します。 マスに向けた薄利多売ではなく、自分たちのコンセプトに共感してくれる人に深く届けることで、しっかりと外貨(利益)を獲得し、コミュニティを豊かにします。
この3つを組み合わせることで、KIBOTCHAは単なる施設を超え、どんなコミュニティでも再現可能な「自走する文明のユニット」へと進化します。
プロジェクトメンバー
島村 友多
澤 海渡
さわのよめ。
河合 海斗
近藤 ナオ
近藤 ナオ
「シブヤ大学」や「宮下パーク」などの地域活性化プロジェクトに参画し、人と人がつながる場づくりや実験的な取り組みを多数手掛ける。多拠点生活を先駆けて実践し、「拡張家族」を掲げて新築マンションの1フロア19部屋を39世帯でシェアするなど独自のコミュニティ活動を展開。誰もが釈然と生きられる社会を目指す。
Podcast:近藤ナオという生き物
採択者からのコメント

リーダーインタビュー
あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?
私たちの問いは、「経済成長」や「市場規模」という物差しだけでは測れない、「独自の価値で自走するコミュニティ(OS)」という新しい選択肢を社会に実装します。具体的には、以下の3つの変化をもたらします。
1. 「消費」から「循環」への経済的転換
これまでの経済は、資源や資金を燃やして成長するモデルでした。私たちの問いは、これを逆転させます。 コミュニティ内で捨てられていた「余剰(ロス)」や「空き時間」を、DAOによって価値交換の燃料に変える。これにより、無理にスケールしなくても、内部で豊かさが巡り続ける「減らない経済」を実現します。
2. 「お客さん」から「共同経営者」への転換
行政や運営にサービスを求めるだけの「お客さん」という立場を終わらせます。 スマホ一つで、施設の修繕やイベント運営などの「仕事(クエスト)」に参加できるようにすることで、メンバー全員が「共同経営者」になります。人任せにせず、自分たちの手で居場所を守り育てるという、根源的な「生きる手応え(オーナーシップ)」を取り戻します。
3. 「市場原理」からの解放と、ニッチな「こだわり」の生存
「多くの人に売れなければ価値がない(マス向け)」という市場のルールから、コミュニティ独自の文化を解放します。 私たちが作るのは、たとえ市場規模は小さくても、そのコミュニティが大切にしている「独自の価値(コンセプト)」が経済として成り立つ社会です。 誰かの顔色を伺った正解ではなく、自分たちの「これだ!」という想い(プロダクトアウト)が、そのまま飯の種になり、文化として残り続ける未来を実装します。
あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?
私の感性は、「社会を良くするための事業が、成長のために『課題の継続』を願ってしまう」という、ビジネスの構造的な矛盾に直面したことで育まれました。
私はかつて、廃棄食材専門のレストランを経営していました。「捨てられる食材を価値に変える」というコンセプトは支持され、店は繁盛しました。しかし、事業を拡大(スケール)しようとした瞬間、私はある恐ろしい現実に気づいてしまったのです。 店を大きくするには、もっと多くの廃棄食材が必要です。「フードロスをなくしたいと思って始めたのに、会社の成長のために、世の中からロスがなくならないでほしいと願わざるをえない」。
「このスタートアップのゲームルールのままでは、本気で社会課題を解決することはできない」
そう痛感し、私は一度ビジネスの世界から降りました。 その中で出会ったのが、KIBOTCHAです。ここでは余剰(ロス)を「無限の拡大」のためではなく、地域やコミュニティが「存続するため」のエネルギーとして使っていました。 ビジネスの成功と社会解決が矛盾してしまう苦しさを知っているからこそ、成長に依存せず、自分たちの守りたい価値を守り抜けるこの仕組みに、誰よりも強い希望を感じています。
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