どうしたら、何歳でも「博士」であり続けられるのか?
小学生の頃、自分の好きに夢中な「昆虫博士」「お魚博士」など、多くの博士が周りにいた。かっこよかった。
思い返せば、○○博士とは周りに呼ばれていなくても、私たちの多くは、小さくても自分の「やってみたい」に夢中な○○博士だった気がする
しかし、中学生に上がって以降、○○博士はいつの間にかいなくなっていた。
「なぜ、○○博士は消えていくのか?」
「どうしたら、○○博士であり続けられるのか?」
科学実験機会の創出や、現場の子供たちとの対話を通して、これらの問いを解明していくプロジェクトです。
何にチャレンジするのか?
「どうしたら、○○博士であり続けられるのか?」の解明にチャレンジします。
その解明のために、自らの手を動かし、仮説検証を考え、失敗を何度でもできる科学実験を実施します。また、現場の子供たちや、現在研究者で、またはそうでない人などの複数の要素別のヒアリングを行います。 これらを通じて、現在の○○博士がそのままでいられる居場所や仲間作りを継続的に行いながら、より”問い”に対する解像度を高め、具体的な仮説検証を作成していきます。
これらの実施により、○○博士であり続けられる方法を解明し、1人1人が持つ「心に秘めた好奇心やワクワク」を自らの行動で表現できる世界の構築をしていきたいと考えています。
なぜチャレンジするのか?
多くの人が「○○博士」であり続けられる社会は、何歳になっても「やってみたい!」を自分で見つけられる力が養われ、選択肢を自分で選んでいく人が増えると思っているからです。 幼少期の頃、多くの人は自分が世界の中心で、その時に気になる「自分のやりたいこと」を自分で見つけ、小さな「やってみたい!」を言葉に出し、行動を取っていく生活をしていたように思います。
つまり、その1人1人が○○博士だった。 しかし、年齢を重ねるにつれ、他への認知能力が高まること、他人と共生していく環境への変化、現行の画一的な教育システムなどにより、いつしか「自分がやりたいこと」「自分が持つ強い思考や感情」を表に出せず、心の中に抱えていく状況がある。
そして、声に出せない、行動に出せないの状況が長く続くと、いつしか心に抱えていたことも忘れ、「やりたいこと、好きなことがわからない」という状態になってしまうという仮説を感じています。 だからこそ、このチャレンジで「○○博士」でいられなくなる要因の解明や、「○○博士」でいられるようになるための仮説検証の形成を行い、「どうしたら、○○博士であり続けられるのか?」の問いを解き明かしていきます!
どのようにチャレンジするのか?
8月:実験教室の継続的実施。現場ヒアリング。 現場参加者へのヒアリング通して、「夢中なこと」、現在どのような「○○博士」があるのかを集める。
9月:実験教室の継続的実施。現場ヒアリング。 8月と同様、現場参加者からのヒアリングを継続。現在研究領域で活躍される人と、そうでない人に分類し、ヒアリングを実施。
10月:実験教室の継続的実施。現場ヒアリング。収集データのまとめ。 8~9月と同様、現場参加者からのヒアリングと、を継続。3ヵ月集めたデータを、一度まとめ、データ結果から次のヒアリング内容の作成および、新規の企画案の仮説を作成する
プロジェクトメンバー
前田龍成
坂本菜津穂
滝本力斗
応援コメント
リーダーインタビュー
あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?
何歳になっても「やってみたい!」を自分で見つけられる力が養われ、選択肢を自分で選んでいく人が増えると思っています。 「社会に出た時に、いきなり自分のやりたいことを求められても、わからない」という言葉をよく目にします。
しかし、幼少期を振り返ると、多くの人々は、その時に気になる「自分のやりたいこと」を自分で見つけ、毎日繰り返し実行して生活していなかったでしょうか? つまり、潜在的には「やってみたい!」を見つける力は存在するものの、その力が失われやすい現在の青年期の環境があるかもしれません。
小さいことでも、ニッチなことでも、青年期に継続して探索でき、○○博士であり続けられるシステム環境があることで、「自分で自分の好奇心を探索する力」が自然と身付き、何歳になっても頭の中に「やりたいこと」が見つかる状況が作り出せるのではないか?と考えています。
あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?
自身の10代の中で、「好奇心を開放できる場所と人に出会えなかったこと」がきっかけにあります。 小学生の時、生物学や宇宙学の図鑑をよく読んでいて、自由研究がすごく好きでした。○○博士の友達は仲が良く、よく一緒に遊んでいました。しかし、地方に住んでいたこともあり、中学校・高校の生活の中で、好きな実験ができる機会や場所はありませんでした。また、周囲の同調圧や「引かれるかも…」という不安の中で、自分のやってみたいことや、周りと比べて尖ったことを共有することも辞め、図書館や授業中に1人で図鑑や参考書を読んでいて、どこか自分の好奇心が解き放てれないモヤモヤを積み重ねていました。周りから○○博士が消えていました。そして、研究系の大学学部に進学し、ずっと紙で見ていたものを自分の手で実験ができるようになり、理解されにくい専門研究を楽しく堂々と好きに言えるようになりました。
今現在、10代の子供たちと話すと、「やってみたい!」が声に出しにくい…と自分と同じ悩みを抱えている人がいました。 自分の好奇心の置き所を探している子供たちの居場所作り科学体験を通して作ることを目的として、「やってみたい!」が許される、声に出していい、科学実験教室をスタートさせました。特に、地方は科学体験の機会が少ないため、出張やオンラインの実験サービスも始めました。
私自身は科学が好きなので、将来的に一緒に科学研究をしてくれる仲間を増やしたいです。しかし、持続的な科学体験を通して、自分の好きなことや気になることを「好きなだけやっていいんだ!」「言っていいんだ!」と思えるような、本人のマインドを構築したいと考えています。 自分の好きなことを見つけた時から、何歳になっても好きなだけ突き詰め続ける、色々な○○博士がいる社会を作っていきたいです! 「明日何するー?」の選択肢に、「実験しにいこー!」が増えたらいいなと思っています!
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