モノを中心に据えたコミュニティを普及できないか?
私たちは、「世の中に新たな資金調達手段を提供したい」という想いから、「モノ」の生産者とファンのコミュニティを作り、win-winの関係を築きながら、生産者がそのコミュニティから資金調達をできる仕組みを作りあげたいと考えています。
何にチャレンジするのか?
モノを中心としたコミュニティをつくることができるサービス「monofun」の開発にチャレンジします。 monofunの基本機能は以下の3点です。
①会員権・ポイント売買機能 モノの提供者が発行する会員権や、そのモノを購入する際に利用できるポイントを優遇レートで売買できます。この機能により、ファンはお得に自分の好きな商品やサービスを利用でき、モノの提供者はキャッシュが先に入ってくるので、資金繰りの改善につながります。
②クエスト機能 クエスト機能とは、モノの提供者が条件(=クエスト)を設定し、その条件を達成した会員に対して、ポイント還元等のリワード(特典)を提供する機能です。この機能により、「知人に紹介したら1,000ポイント還元」といったクエストを設定し、簡単にファンマーケティングを実施することが可能になります。
③コミュニティ機能 メッセージ機能やSNS的機能を付与することで、モノの提供者とファンとの間のコミュニティ形成をサポートします。
なぜチャレンジするのか?
金融業界に属していた時の経験から、既存の資金調達手段である株式や債権でカバーできる範囲は限定的であると考えています。株式で資金調達できる企業は上場企業と高い成長率の見込まれるスタートアップに限定されており、債権(借入)についても、銀行の審査能力や規制の観点から、限定された企業にだけしか融資ができていないのが現状です。以上を踏まえ、我々は、「誰もが資金を調達できる機会」が必要であると考え、その実現にチャレンジすることを決めました。
どのようにチャレンジするのか?
1カ月目:
【ユーザセグメントの洗い出し・具体的なソリューションの構築】
ユーザ(企業側・消費者側双方)へのニーズヒアリングを集中的に実施し、ターゲットとなるユーザセグメントとそのユーザが持つ課題について仮説を持ち、それに対するソリューションを検討します。
2か月目
【MVP(Minimum Viable Product)を作成】
上記検証を踏まえ、MVPを作成します 【協力ユーザの募集】 企業・消費者ユーザを、我々の知人や紹介ベースで募集します(上記ニーズヒアリングを実施した先を中心に行う予定です)
【MVPローンチ・評価計測】
MVPをローンチし、実際の商品・サービスを対象にコミュニティを形成します。その後ソリューションに効果があったか、企業サイド・消費者サイドの満足度は向上したか等を検証します。
3か月目
【仮説修正】
ローンチ後の検証を踏まえ、ターゲットやソリューションに関する当初の仮説を変更する必要があれば、それを修正します。
【MVP修正】
上記仮説変更を踏まえ、MVPを修正します。また、UI・UX向上の観点から、MVPをさらにブラッシュアップします。
プロジェクトメンバー
中西諒
中西諒
大阪大学経済学部卒業。2013年より野村アセットマネジメントにて債券、デリバティブのリスク分析システムの開発、マルチアセットのファンドマネージャーを経験。
その後、BlackRock Japanにて国内の運用会社向けにリスク分析及び投資プロセスのアドバイザリー業務に従事。2019年1月にフィンテック系スタートアップを共同設立。2020年1月に株式会社MONO Investmentの共同代表に就任。
入舩 勇人
入舩 勇人
大阪大学法学部卒業。2014年にみずほ銀行入行。支店で中小企業の資金調達・事業承継支援を経験後、本店営業部に転じ、上場大企業のカバレッジバンカーとして、銀行ローンや公募債による資金調達支援に携わる。在任中は、頭取賞等複数の表彰を受賞。2020年1月に株式会社MONO Investmentの取締役に就任。
岩尾 翔維
岩尾 翔維
大阪大学文学部卒業。学生時代の創作活動を通じ、モノづくりを仕事にすることに関心を持つ。
2016年に日本事務処理サービス株式会社に入社し、プログラム開発に携わる。
大手通信企業の販売管理システム改修や、遊戯機販売企業の基幹システム開発を経験し、プログラマーとしてのキャリアを積む。 2020年6月に株式会社MONO Investmentに入社。
応援コメント
古く堅い金融の規制や仕組にやりたいことのシーンを投げ込んでみる実験的ベンチャー。
お〜きくなれよ〜(昭和世代にしか分からない)
リーダーインタビュー
あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?
モノを中心としたコミュニティが形成されることで、次の価値につながると考えています。
<【企業側】ファンと繋がることで、新たなインサイトを得られる。また資金調達手段も多様化する>
企業はファンとつながることで、そのファンが何を考えているのかをダイレクトに知ることができ、その結果として今までにはない新たなインサイトを得ることができます。加えて、資金調達手段を多様化させることで、資金を調達できるはずなのに調達できていない企業の資金調達をできる可能性をより高めます。
現在COVID-19の影響により、多くの業界の企業が資金繰りに行き詰り、苦境に立たされています。もしモノを中心としたコミュニティでファンとのつながりを持つことができれば、既存の金融機関から資金を調達できない企業でも、そのコミュニティから資金調達をすることで、この苦境を生き延びることができるはずです。
<【消費者側】事業主や同じモノを好きな人同士で繋がりを通じて新たな発見がある>
好きなモノのコミュニティを通じて、そのモノを作っている人(事業主)とつながりを持てたり、そのモノを好きな人同士のつながりを持てたりします。事業主とつながりを持つことで、好きなモノを作っている人の想いを知ることができます。
好きな人同士とつながることで、新たな観点からそのモノを見ることができます。モノを中心としたコミュニティにより、人々は今までにない新たな発見の機会を手に入れることになると考えています。
あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?
大きく以下2つきっかけがあります。
①QWSチャレンジ2期生を通じた経験
私たちはQWSチャレンジ2期生「IKITSUKE」として、「株式や債権と異なる新たな資金調達手段を提供できないか?」という問いを設定し、「会員権を通じてモノやサービスに投資しリターンを得る」という手法がソリューションになるのではないか、という仮説を検証しました。そちらについては、一定のニーズも確認し、他企業との連携やプロダクトのローンチに向けて現在も活動中です。一方、本質的には、応援してくれるコミュニティが存在すれば、資金調達手段の方法が問題にはならないのではないかと考えるに至りました。これが、今回の問いのきっかけの1つです。
②プライベートブランド商品の存在
最近は、小売店に行けば、セブンプレミアムやトップバリュといったプライベートブランドの商品をたくさん目にします。1つのブランド名の元にたくさんの種類のPB商品が販売されていますが、実際にその商品を製造しているのは、セブンイレブンやイオンといった小売店ではなく、地方のメーカーであることがほとんどです。PB商品を否定するわけではありませんが、小売店の影響力が大きいことから、PB商品として販売せざるを得ない状況も考えられます。
本来は企業1社1社、商品1つ1つに生産者の想いやストーリーがあるはずで、そういった思いを拾っていき、それぞれのメーカーがそれぞれのブランドでコミュニティを形成し、ファンを獲得できるのではないかと考えたことも、この問い設定のもう1つのきっかけです。
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