「入院をちょっと特別な体験にするには?」
長期入院しているこどもたちにとって、病院は心理的にも物理的にも社会から隔絶された場所です。
入院中に得ることのできなかった「機会」や「繋がり」を創出し、こどもたちの背中を押す一番身近な応援団として、「療育シッター(仮)」を提供します。
入院という非日常を、
「やりたい」で溢れ、「できた」が増えた、
ちょっと特別な日常に。
何にチャレンジするのか?
こどもたちにとって入院は予想もしない、突然の出来事です。ある日突然、友達や家族から切り離された生活に閉じ込められてしまいます。入院中のこどもたちは、「おえかきに付き合ってくれる人がいない」「勉強を教えてくれる人がいない」など、社会的な孤立によってやりたいことに挑戦できない状態になるのです。そして退院後も入院期間が足かせとなり社会復帰のハードルが非常に高くなります。この問題を、療育シッター(仮)の伴走によって解決します。
なぜチャレンジするのか?
入院中のこどもたちにおける課題として、個別継続的な関わりが全くないことや、院外との繋がりが全くないことは想像つくかと思います。しかし課題はそれだけでは終わりません。退院してからも、勉強についていくことができず焦りを感じたり、自分の居場所を作ることができず疎外感を感じている現状があります。事実、退院した子供達の約3割が不登校になるという現状もあるのです。
自分を思う誰かが近くにいることをどうか知っていてほしい。病気を理由にせず、好きなことに熱中して欲しい。勇気を持って挑戦して欲しい。そんな願いから、病院の中にいても、退院しても、どこにいてもこどもたちの強い味方である「療育シッター」が誕生しました。闘病期から緩やかな繋がりを育み、どんな時でもそばにいる第二の家族としてこどもたちを応援します。
どのようにチャレンジするのか?
5月:ヒアリングと仮説検証
取り組む課題の解像度を上げる。現場へのヒアリング・見学を通じて、課題感を醸成する。個々の課題を吟味して、療育シッターサービスのターゲットとなる課題を決め、アイデアをブラッシュアップして、確定させる。
6月:プログラムアウト
サービスのプロトタイプを作り、実際に小規模で使用してもらった後、ユーザーインタビューを行い、アイデアを改善する。サービス検証先の病院を探し、病院に検証する目処を立てる。サービスの効果を学術的に評価する。
7月:身近なお子さんでモニター検証
サービスのプロトタイプを完成させ、院内・院外問わずユーザー検証を行う。そして、いくつかのビジネスモデルにはめながら事業モデルを組んでいく。
プロジェクトメンバー
猪村真由
下浦優希
応援コメント
ワクワクすること、楽しいと思うこと、それを子供たちと一緒につくってゆくことを期待します。
素晴らしいプロジェクトだと思います、ぜひ積極的に取り組んでください。
そして、この取り組みがここから大きく広がってゆくことを応援できたらと思います。
リーダーインタビュー
あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?
これまで、アウトプットの形はさまざまではありますが、約1年間こどもたちのワクワクをともに探し引き出していくワークショップの活動を行ってきました。しかしながら、属人的かつ単発的な形式での開催にしかならず、仕組みとしての基盤作りに苦戦してきました。
自らがボランティア団体として関わり続けるのではなく、行政や民間企業とともに、サステナブルな運営形態を組んでいくことこそが、より多くのこどもたちにワクワク探しの機会を提供できることにつながると思っています。自らの可能性を信じ、挑戦することのできるこどもたちが一人でも多く増えることを願います。
あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?
私自身、小学3年生の時に友人を小児がんで亡くしました。その時、義足となっていた彼女は「自分の足で学校に行きたい」と言い、車ではなく自分の足で登校することを毎日頑張っていた姿が印象的でした。幼いながらに私は、「車で一緒に行こうか」と提案した自分をとても恥じました。彼女が自分の足で、地面を踏みしめながら学校に通うということをどれほどまでに夢見て、リハビリ生活を送ってきたことか。容易な選択肢を提示するのではなく、一緒に遠回りをしてでも、その本人が抱く想いやエネルギーの源泉に触れられる、そして引き出せるような関わりがしたい、そう強く思うようになりました。
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