アートは「分かる人」のもの? 感じることから始まる、新しい鑑賞のかたち

プロジェクト名 Artitual
#アート#儀式#ワークショップ#鑑賞の補助線
「Artitual(アーティチュアル)」は、アートを正解や知識で理解するものではなく、自分の感情や経験を映し出す“心の鏡”として捉え直すための鑑賞サポートツールです。
美術館や博物館で「どう見ればいいかわからない」「間違えた感想を持ってはいけないのではないか」と感じる心理的なハードルをやわらかくほどくことを目的としています。
「ひりつ」「かたち」「ことば」の3種のカードを用い、自分の感覚に立ち返りながら、主観的なつながりを育む鑑賞体験を支えます。

何にチャレンジするのか?

「Artitual(アーティチュアル)」は、アートを正解や知識で理解するものではなく、自分の感情や経験を映し出す“心の鏡”として捉え直すための鑑賞サポートツールです。 美術館や博物館で「どう見ればいいかわからない」「間違えた感想を持ってはいけないのではないか」と感じる心理的なハードルをやわらかくほどくことを目的としています。 「ひりつ」「かたち」「ことば」の3種のカードを用い、自分の感覚に立ち返りながら、主観的なつながりを育む鑑賞体験を支えます。

なぜチャレンジするのか?

私たちは、日頃からアートに積極的に関わってきたメンバーです。その一方で、日本のアートシーンが必ずしも多くの人に開かれていないことに、以前から違和感を抱いていました。アートはしばしば「文脈がわかる人」「知識のある人」のためのものとして語られがちですが、本来はもっと個人的で、誰にとってもコミュニケーションの入口になり得るのではないかと感じていました。こうした問題意識から、「アートをどう見ればよいかわからない人」や、「正解を求めてしまう人」が、自分自身の感覚や答えにたどり着くためのサポートの形を探り始めました。東京デザインプレックス研究所のゼミ「Future Design Labo」8期において提示されたテーマである「儀式」は、その問いを具体化する重要な手がかりとなりました。鑑賞の入口に小さな儀式を設けることで、正しさから距離を取り、自分自身の感情と向き合えるのではないか。そうした仮説のもと、Artitual のデザインに取り組んでいます。

どのようにチャレンジするのか?

QWSでは、Artitual を「体験として開く」ことを中心に実行したいと考えています。 まず、鑑賞の入口に取り入れたカードを用いた体験を、QWSの展示スペースや共創環境の中で試験的に実施し、実際に体験した人の反応や言葉を丁寧に集めます。あわせて、体験後の気づきや感情を簡単に記録できる仕組み(NFC 等)を用いた小さな実験を行い、「どのような問いや感覚が立ち上がるのか」「鑑賞への向き合い方がどう変化するのか」を検証します。さらに、参加者同士が体験を共有し、異なる視点に触れられるワークショップを開催することで、Artitual が個人の内省にとどまらず、対話的なコミュニケーションとして機能する可能性を探ります。 QWSでの実践を通じて得られたフィードバックをもとに、問いと体験の設計を更新していきたいと考えています。

プロジェクトメンバー

竹内 七重

リーダー

竹内 七重

リーダー

欧州ブランドを中心に、マーケティング・ブランディングを専門としてきました。企業および文化・公共領域において、事業性と社会的文脈の両面からコンセプト設計や体験設計、価値の言語化を行い、企業・行政との協業による実装や検証に取り組んでいます。

植草 有希

サブリーダー

植草 有希

サブリーダー

ECプラットフォームでのコンサルタント、訪日外国人向けの旅行メディアにおけるプロジェクトマネージャーを経て、現在はSaaS/Fintech企業の広報として働いています。ミッション・ビジョンに基づいた対外発信の企画実行や、エンドユーザーのコミュニティイベントの企画運営に取り組んでいます。

長野 初美

デザイナー

長野 初美

デザイナー

日本画専攻卒。日展ほか公募展入選・受賞歴あり。在学中にアーツマネジメントに興味を持ち、地域活性化プロジェクトや芸術祭ボランティアなどに参加してきました。 インテリア・レディースアパレルのマーチャンダイザーを経て、ブランドディレクターに。現在はデザイナーとして、デザインを学びながらArtitualに関わっています。

採択者コメント

Artitualは、アートを「わかる/わからない」から解放し、自分自身と対話する体験へとひらく挑戦だと感じました。日本のアート市場は世界全体の約1%と小さく、その背景には表現に触れる入口の少なさがあると感じています。私たち三菱鉛筆も「違いが美しい」を掲げ、成長領域として、誰もが自由に表現し続けられる「表現者エコシステム」の構築を通じ、表現の裾野を広げることに向き合っています。同じ問題意識と強い熱意に共感し、採択しました。QWSでの実践を通じ、共に問いを磨いていけることを楽しみにしています。
三菱鉛筆株式会社 代表取締役 社長数原 滋彦

リーダーインタビュー

あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?

私の問いは、アートが年齢や性別、人種、特性といった属性を超えて、人と人をつなぐコミュニケーションになり得るのではないか、という実感から生まれました。これまでアートに関わる仕事を通じて、多様な人たちと出会ってきましたが、アートを介すると、立場や背景が違っても自然に対話が生まれる場面を何度も目にしてきました。 参加型の展示やアートプロジェクトなど、アートをひらこうとする取り組みはすでに数多く存在し、その積み重ねによって裾野は確実に広がってきたと思います。一方で、「どう見ていいかわからない」「自分の感じ方に自信が持てない」といった、鑑賞のごく入口にある戸惑いは、まだ十分に扱われていないように感じてきました。 だからこそ、アートを特別なものとして遠ざけるのではなく、「コミュニケーションのひとつ」として、誰もが使える手段として位置づける層が必要なのではないかと考えるようになりました。 アートに向かうための入口を整え、人と人が出会い直すきっかけをつくること。それがArtitualの問いがつながる未知の価値だと考えています。

あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?

私の問いの感性は、アートに関わる現場で、人が「自分の感じたことをそのまま言葉にできない瞬間」に数多く立ち会ってきた経験から育まれてきました。知識が足りないからではなく、「間違えてはいけない」「正しく見なければならない」という意識が先に立ち、自分の感覚に自信を持てなくなってしまう状態です。 そうしたとき、人は沈黙してしまいがちですが、アートを前にすると、不思議と感情や違和感が立ち上がり、うまく言葉にならなくても「何かを感じている」こと自体が許される空気が生まれます。その様子を見て、アートは表現が得意な人だけのものではなく、自分の内側にある声に気づくための鏡のような存在になり得ると感じるようになりました。 この感覚が、正しさよりも自分の感じ方に立ち返る鑑賞体験を探る、今の問いの感性につながっています。

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