ARを使って、出かけた先に自分や仲間とだけの景色を作るには?

プロジェクト名 AR伝言板
#AR#スマホアプリ#お出かけ#旅#伝言#セレンディピティ#現実世界
インターネットやVRの発達により、別の場所の景色を、実際に訪れなくてもリアルに知ることができる現代。現実世界でそこへ足を運ぶ行為の価値を、新しく定義することはできないでしょうか。私たちが開発しているアプリ「AR伝言板」は、現実世界に自分のメッセージを残すことができます。このアプリで、出かけた先に自分や仲間との記録を残すことで、そこに自分や仲間とだけの景色が生まれます。その体験が、現実世界で足を運ぶ行為の価値を再び高めるのではないでしょうか。

何にチャレンジするのか?

「AR伝言板」は、自分や仲間との思い出を書いたARオブジェクトを、好きな場所に残すことができるスマートフォンアプリです。その場所に自分達だけの景色が生まれることで、自分達と旅先の繋がりが強くなったり、再びそこへ訪れたくなったりするでしょう。「AR伝言板」はそんな体験を通して、現実世界で足を運ぶ行為の価値を高めていきます。

なぜチャレンジするのか?

私たちのチームは、「現実の街を舞台としたセレンディピティの創出」をビジョンに掲げています。生活におけるサイバースペースの存在感が増している現代だからこそ、現実世界での体験やコミュニケーションを改めて大切にすべきではないでしょうか。なぜなら、現実世界ではセレンディピティ=素敵な偶然の出会いが生まれ得るからです。多様な人々が集まる渋谷という街、そして多様な問い・ビジョンを持つプロジェクトが集まるQWSは、まさに人や出来事との偶然の出会いに溢れています。この場所で、私たちのビジョンに形を与えていきたいと思います。

どのようにチャレンジするのか?

8月 現在開発中のアプリにフレンド機能を追加し、アプリVer.1をリリース

9月 アプリVer.1を用いてユーザーテストを行う (自分で/仲間と楽しくかつ安全に利用できるか検討する。ネットワーク科学や心理学に基づいて、より良いUI/UXを考案していく)

10月 ユーザーテストの結果を基に、アプリVer.2リリース

プロジェクトメンバー

浦田泰河

プロジェクトリーダー

浦田泰河

プロジェクトリーダー

東京大学大学院学際情報学府修士1年。学部時代は建築を専攻しており、情報技術(特にAR)を活用した都市空間のあり方に関心を持っていた。大学院ではHCIや拡張現実感、メディアアートをテーマとした研究室に所属し、情報技術を活用した市民参加型の都市デザイン、都市空間における人と環境のインタラクションについて研究している。

伊藤愛香

エンジニア/UIデザイナー

伊藤愛香

エンジニア/UIデザイナー

早稲田大学基幹理工学部情報理工学科4年。情報技術を用いた街づくりやコミュニティデザイン、シビックテックに興味があり、XRや行動変容に関する研究を行なっている。好きなことは旅行、海外ドラマ、ファッション、そしてSFプロトタイピング。

大槻怜央

エンジニア

大槻怜央

エンジニア

​東京大学工学部精密工学科3年。制御工学、機械工学や生体工学を勉強している。 人間の認知の仕組みについて考えることが多く、計算論的神経科学をはじめとする脳科学やHCIに興味がある。最近は学部や院でどのような研究をするかを決めるため、関連分野について調べている。

加藤愛清

エンジニア

加藤愛清

エンジニア

関西学院大学文学部総合心理科学科4年。認知行動療法やマインドフルネス瞑想をVRで行えるというニュースやコンテンツを見てメタバースに興味を持つ。臨床心理学のゼミに所属しており、covid-19パンデミックによる閉じ込めが食行動に与える影響について研究している。

応援コメント

かつてはどこの駅にもあった黒板の伝言板。その代表的な場所が、渋谷駅東口だ。
書き込まれていた内容は、僕には全く関係のないものだけど、それでも、知らない誰かに向けられたメッセージが、時として救いにさえなった。
世界中の都市のどんな場所にだって、濃淡の違いはあれど誰かの記憶が宿っている。他人にとってはどうでも良いような思い出が日々書き加えられていく。それがどのような可能性を生み出すのか、彼らのアクションが指し示してくれるだろう。
このプロジェクトが、ここ渋谷からスケールしていくこの邂逅に、何だかワクワクしている。
NPO法人 BEPPU PROJECT 代表理事/アーティスト山出淳也

リーダーインタビュー

あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?

今やインターネット・SNSを通じて、様々な場所の景色を簡単に見ることができるようになりました。昨今普及しているVRを使えば、よりリアリティをもってココではないどこかを体験することができます。 そんな現代において、家の外に出てどこかへ実際に足を運ぶ行為の価値は、一見すると減っているように思われるかもしれません。コロナ禍においてはなおさらです。しかし、自らの体験をサイバースペースに限定してしまうと、見たいものしか見ないようになる、体験したいことしか体験しないようになる、いわゆるフィルターバブルの問題に直面します。

今こそ、現実世界で足を運ぶ行為を再び重んじ、その価値を新しく定義する必要があると考えます。 足を運ぶ行為の価値が減っているように思われる原因は、インターネットで見る景色と実際に見る景色を同じように感じてしまうからではないでしょうか。そこで、出かけた先に”自分や仲間とだけの景色を作る”ことができれば、足を運ぶ行為に新たな価値が加わるのではないかと考えました。 私たちのプロジェクトは、現実世界に自分や仲間とだけの記録・メッセージをARで重ねることで、”自分や仲間とだけの景色を作る”ことを実現します。そのような景色を作りたいから実際に様々な場所に足を運んだり、自分達が作った景色をもう一度見たいがためにその場所に再訪するかもしれません。

このように、再び現実世界で足を運ぶようになることで、出かけた先で様々な人や出来事と偶然出会うことがあるでしょう。その先にセレンディピティや、現実世界に基づいた人間関係の再構築が生まれることを目指します。

あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?

私は外に出かけたり、遠くへ旅に行くことが好きで、事前にお出かけの計画を綿密に立てることもあります。しかし、インターネットで出かける先のことを調べれば調べるほど、出かけた先での体験を先取りしてしまっていることに気づきました。

実際にその場所に足を運んでも、すでにインターネットで検索して見たことのある景色がそこにあり、現実世界で足を運ぶ行為の意味は何なのだろうかと考えてしまうこともありました。 それでも実際にどこかへ足を運ぶと、インターネットで調べただけでは知ることのできない、偶然の出会いや発見があります。仲間や現地の人との会話だったり、どのサイトにも載っていない場所を見つけたり。そんな現実世界でしか得られないその場限りの体験にこそ、現実世界で足を運ぶ行為の価値があると感じるようになりました。

そして、その体験や感動の記録をその場に残し、自分の思い出を込めた自分だけの景色を作ることができれば、その行為の価値が高まりさらに現実世界で足を運びたくなるのではないかと考えました。

新着プロジェクト New Project

1

QWS チャレンジ

あなたも“問い”からプロジェクトを
はじめてみませんか?
自らの感性に基づいた自発的な[問い]を持ち、多様なプレイヤーを巻き込みながら
進めることができる内容であれば、分野や規模に制限はありません。
ぜひ、プロジェクトの更なる可能性を試してみませんか。
採択されると… 渋谷駅直結直上の
プロジェクトベースが
無料で利用可能!
『QWSチャレンジ』応募はこちら

Contact Us お問い合わせ

お気軽にお問合せください
お問い合わせ