オンラインでも問いはスクランブルする。閉館時に見えたQWSコミュニティの可能性。

QWSコミュニティ

  • オンラインコミュニティ
  • QuestionMonday
  • QuestionBreak
  • QuestionFriday
  • WFH
  • COVID-19

COVID-19に伴う緊急事態宣言の発令の翌日4月8日から5月31日まで、QWSはリアルな場の閉館を余儀なくされました。その中で、QWSではオンラインQWSという新たな取り組みをスタートさせ、会員の皆さまとの実験を重ねながら、新しい形のコミュニティの可能性を発見しました。リアルとバーチャル が立体的に重なり合う、QWSのこれからの進化の過程を記事で紹介します。

COVID-19がもたらした問い

新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、SHIBUYA QWSの所在する渋谷スクランブルスクエア全館が閉館になったのは4月8日の事でした。各国のロックダウンの状況を鑑みつつ、既に複数のシナリオをQWSでは想定をしていました。しかし、明日から会員の皆さんとも、スタッフ間も急にリアルに会えなくなるというのは、実際のところ中のコミュニティーマネージャーにも戸惑いがありました。

QWSという場はリアルな場を中心にコミュニティが設計されていました。渋谷という多様な人々が行き交うスクランブルな場は、むしろ三密を意図的につくり出すことで、新しい価値創造を目指していました。それが制限された中で何ができるのか?私たちは、QWSという場の新しい在り方を考えるという問いを新型コロナウィルスから突きつけられたのです。

問いを起点に全てが動き出す

マネージャー陣の動きは迅速でした。メンバーへの周知、イベントのキャンセル対応、関係各所の連絡、一時的に休職になるスタッフのケア等を一斉にそれぞれが動き出しました。

そして、閉館から3日後の4月10日にはオンライン上での会員コミュニケーションの在り方のブループリントがスライドとして用意され、コミュニティマネージャー陣でのディスカッションが加速化しました。

その時の焦点は、「問いの感性をいかに閉館時でも会員の皆さんに持ち続けいただけるか」でした。いつ終わるかわからない緊急事態宣言中に、QWSがこれまで醸成してきたマインドが失われてしまうことが、何よりも危機だと感じていました。

マインドを維持することができれば、再開後も会員の皆さんはきっと戻ってきてくれる。そう信じて4月17日にオンライン上でのオリエンテーションを実施する形で以下の3つのZOOMを活用した新たなオンライン施策をスタートさせました。

  • Question Monday
  • Question Break
  • Question Friday

問いの感性を保ち続ける為のQuestion Monday

毎週月曜日の朝にスタートしたのがQuestion Mondayです。

これまでのQWSでは、会員の皆さんのメインの活動の場であるPROJECT BASEを利用する際は「問い立て」というボードを机の上に置いて、どんな問いに取り組むのかを表明するのがQWSの日常でした。

その日常が今回失われてしまったQWSで何ができるのか?私たちは毎週月曜日には1週間の問いをみんなで立てる事で会員の皆さんに問いの感性を保ち続けてもらおうとしました。

特に大事にしたのは、考えた問いをポストイットや紙などに記入してシェアしてもらうことです。物理的なメディアを通じて問いを残してもらうことが、より会員の皆さんたちの記憶に残り易くなる。例えオンラインでも、スクリーンの先の会員のUXを考えるというのが私たちが大事にしたことでした。

1週間のリズムが作りづらくなる中で、会員の皆さんからは「月曜日にスイッチが入るので良いです」という声があがったり、問いをInstagramに投稿して意思表明をする方も現れました。

偶然の出会いを設計するQuestion Break

閉館中に失われたコミュニケーションの1つに偶然の出会いがありました。例えばQWSであれば、ふらっと見学や打ち合わせに来た人たちを、コミュニケーターが他の会員と繋げるのが日常でした。

一方でオンラインの会議となると、決まったアジェンダで決まった人としか会わなくなる。「初めての人と会う機会が減ったんです。」という人も少なく無いと思います。

その中で、ふらっと参加ができる会員同士のコミュニケーションの余白として、毎週火曜と木曜の15:00からの30分間で用意したオンラインの雑談タイムがQuestion Breakでした。

この企画もとりあえずやってみよう!から始まり、ZOOMのブレイクアウトルームを活用してランダムに参加者を振り分けてみたり、テーマを用意して話をしてみたり、QWSチャレンジ2期生の繋がる本棚や、リ/クリエーションのプロジェクトにコンテンツを持ち込んでもらったりと、日に日に進化を遂げて行きました。

何よりも笑いが絶えない30分間が週の中にあるということが、不安やネガティブなニュースが多い毎日で、会員の皆さんにとっても、スタッフにとってもモチベーションになっていたと思います。

会員のコラボレーションを加速化するQuestion Friday

週の終わりの金曜日には、会員をゲストにお呼びしてのトークセッションと、その後のオンライン飲み会を実施するQuestion Fridayを実施しました。

福島大我さん、大江貴志さん、山田大典さんといった、様々な知見をお持ちのコモンズ会員をゲストにお呼びして、会員の皆さんに話題をシェアをして頂いたり。

東大の野城先生とアフターコロナについて議論するセッションでは普段なかなか並ばない顔ぶれが、フラットな場で議論をする事に成功しました。

1時間のセッション後には、そのまま会員同士のオンライン飲み会が毎回盛り上がり、QWS事務局もRemoやSpatial Chatなど様々なツールを試しながら毎回試行錯誤を続けました。

特に再開のフィナーレを飾る企画として、オンラインQWSに継続的に参加をしてくださっていたコーポレート会員の三菱鉛筆さんとQWSチャレンジ2期生のBubbly Schoolとのコラボで、三菱鉛筆さんの事業をギャルが一緒にブレストする、「ギャル式ブレスト会」という企画がありました。

人気ギャルグループのブラックダイヤモンドの皆さんと、三菱鉛筆の皆さん、QWSの会員の皆さんが一緒に、新しい「描く」をブレストする。スクランブルな場を掲げるQWSらしい、新しい可能性の光がここに1つ結実した瞬間でした。

QWSは次のステージへ

6月1日からQWSは営業を再開しました。ソーシャルディスタンシングを取り、検温や消毒を実施し、安全性を確保しながら営業に努めています。再開当日に、オープン前から並んで待ってくれた会員の皆さんの姿には、本当に勇気をもらいました。

 

確かにこれまでのようなコミュニケーションやイベントは難しくなりました。一方で、オンラインというアクセスが容易な接点を始まりとし、そことリアルを行き交う事で、よりスクランブルなコミュニティの価値創造を加速化できるとQWSは強く思っています。

 

既にQuestion Fridayがきっかけでアイデアが膨らんだオンライン握手会サービスRe:Meet LIVE(リミートライブ)はサービスリリースまで進みました。

URL:https://remeet.live/

QWS内でも、QWSチャレンジ3期生が加わり、新たなコラボレーションも動き始めています。

「問いの感性」をQWSコミュニティ全体で共有できていれば、例え物理的に離れていてもコラボレーションのきっかけはつくれる。さらに、オンライン上であれば、より会員区分を超えたこコラボレーションのきっかけを生み出すことができると検証することができました。

今後、より社会実装まで会員の皆さんの問いに伴走することが、次のQWS進化のポイントだと思っています。

6月1日の再開前に、スタッフが「なんかQWSがオープンした10月31日みたいだね。」と呟いていました。きっとその言葉の裏には、新たな進化の可能性が見えたQWSへの期待とわくわくがあったと思います。

#問いは止まらない QWSの今後にこれからも注目をしてみてください。

Contact Us お問い合わせ

お気軽にお問合せください
お問い合わせ