2019年11月に開業予定のSHIBUYA QWS。
本記事では、「未知の問いに出会う」ことを目的とした『クエスチョンカンファレンス』の様子をご紹介します。
クエスチョンカンファレンスとは?
多様なバックグラウンドの登壇者が集い、多様な問いを混ぜ合わせながら未来の可能性を探るトークカンファレンス。素朴な疑問から哲学的な考察まで、まだ答えにならない視点や意識が交差することで、思わぬ可能性が生まれるかもしれない。新しい問いが立ち上がる瞬間をお届けします。
開催概要
日時 :2019年6月3日(月)19:00〜21:00
会場 :100BANCH
イベント運営:
【主催】渋谷スクランブルスクエア株式会社
【協賛】東京大学生産技術研究所
【協力】株式会社ロフトワーク、100BANCH
「わからない」を味わう饗宴
第一回目のテーマは「未来の食」。
わたし達はいま何を食べていて、これから何を食べていくのでしょうか?
トークセッションでは、料理、研究、フードエッセイ、スマート農業など、様々な観点から「食」をテーマに活動する6名の方々を招き、「なぜそのような活動を行なっているのか?」、「いまどういうことに興味を持っているのか?」など食にまつわる[問い]を集めて、それぞれの視点を深掘りながらディスカッションを行いました。
登壇者
小池 聡
小池 聡
平野 紗季子
平野 紗季子
小野塚 知二
小野塚 知二
野上 優佳子
野上 優佳子
中島 隆博
中島 隆博
生江 史伸
生江 史伸
[問い]が[問い]を創発するクエスチョンカンファレンス。
トークの起点になったのは、以下の3つの[問い]です。
- 日常の食は“機内食化”の方向に向かっているのでは?
- 食における「豊かさ」とは何だろう?
- 食べたいものって、どうやって決めていますか?
本記事では、イベントで記録した[問い]の一部を抜粋してお届けします。
クエスチョントーク Session 1
日常の食は“機内食化”の方向に向かっているのでは?
日常の食は“機内食化”の方向に向かっているのでは?
あたかも“今つくりました”風に提供される機内食は何なんだろう?
「台所」が無くなる可能性があるのではないか?
そもそも「台所」ってなんだろう?
台所は人が料理をしなかったら“ただの場所”ではないか?
台所は“誰かに食べさせるため”に料理をつくる場所?
台所は家族が集まる場所?
昨日の夜、“誰かのため”に料理をした人はいますか?
高齢者の食の動機はなんだと思いますか?
おなかが空いたから?生きるため?薬を飲むため?
命に対する執着は何なんだろう?
何のために食べているんだろう?
クエスチョントーク Session 2
食における「豊かさ」とは何だろう?
食における「豊かさ」とは何だろう?
食の豊かさは、人間関係で成り立っている?
“みんなで一緒に食べる”って何だろう?
三日三晩、大宴会をやる村の文化が無くなった?
震災の時は小学校の調理実習室を「台所」にした?
家庭思想と食文化を結びつける必要は無いのではないか?
コミュニティで食文化の再生ができるかもしれない?
「味わうこと」は社会的な感覚なのでは?
孤食が進むと、「おいしい」と思えなくなる?
みんなで食卓を囲む文化がおいしい?
人と食べるとなんでもおいしいの?
食べるときに、物語と会話している?
物語と一緒に食べると、美味しく感じる?
クエスチョントーク Session 3
食べたいものって、どうやって決めていますか?
食べたいものって、どうやって決めていますか?
食べるものを選ぶ時に、物語に乗りたい気持ちがある?
2040年には何を食べているだろうか?
未来にどれだけ共感し、行動規範が持てるだろうか?
どうしたら未来を語るストーリーがつくれるだろうか?
新しい儀式、人間関係、コミュニティはどうやってできる?
地方の食コミュニティが新しい人間関係をつくる?
手間がかからない料理は豊かでは無いのか?
手作り至上主義にもやもやしている?
どこまでつくったら、ご飯をつくったと言えるの?
みんな料理を難しく考えすぎている?
食材を買って作ったらなんかできた、でいい?
なんかいろんなものをやってみると、そのうち自分のやり方ができる?
答えよりも、新しい[問い]を目指して
わかりやすい答えに辿り着くことではなく、新しい[問い]を見つけることを目指して、わからないことを共有しあったクエスチョンカンファレンス。[問い]の解釈は人それぞれですが、だからこそ多様な視点が交差します。素朴な疑問が、誰かにとっては未知の視点になるかもしれない。SHIBUYA QWSは、新しい[問い]と出会う場をつくり、未来に繋がる可能性の種を育んでいきます。
あなたの[問い]は何でしょうか?
SHIBUYA SCRAMBLE SERIESについて
本イベントは、SHIBUYA QWS開業前にプログラムのエッセンスが体感できる「SHIBUYA SCRAMBLE SERIES」の一環として企画されました。QWSがキーワードにしている「問い」と「スクランブル」を活用し、多様な分野の講義やトークセッション、パフォーマンス、体験型展示など、領域を横断した新しい学びや出会いの場を提供していきます。
過去のイベント一覧