どうすれば大好物の料理でも、知らず知らずのうちに食べる量と油の摂取量を減らせるか?
使えば使うほど、知らぬ間に食べる量も油の摂取量も減らせちゃう、そんな魔法のお皿をタジキスタンで実現します。約6000km離れたタジキスタンですが、様々な人がスクランブルするここ渋谷の真ん中QWSで、実現化に向けプロジェクトのブラッシュアップを行っていきます!
何にチャレンジするのか?
世界には食料不足、フードロス、栄養不足や過栄養による生活習慣病など、食と健康に関する様々な問題があります。 本プロジェクトでは、中央アジアに位置する開発途上国、タジキスタンにフォーカスします。 私たちのチャレンジする問いは、「どうすれば大好物の料理でも、知らず知らずのうちに食べる量と油の摂取量を減らせるか?」 現地のおもてなし食文化を尊重しながら、より良い生活に向けた栄養改善について、 持続可能な開発目標(SDGs)目標2「飢餓をゼロに」、目標4「すべての人に健康と福祉を」の達成にアタックしていきます。 多様な人々が集うSHIBUYA QWSと現地を繋ぎ、従来にないアプローチでの解決にチャレンジしていきます!
なぜチャレンジするのか?
中央アジアにあるタジキスタン、正直日本ではあまり馴染みのない国ですが、一人あたりGDPが826ドル/年(日本の約2%)で、 いわゆる開発途上国に位置づけられる国です。一方で風光明媚な自然や、豊かな食文化、おもてなし精神にあふれる人々など、とても魅力的な国でもあります。 おもてなし精神でついついプロフ(チャーハン)を盛りすぎてしまったり、油をひたひたに使ったり、、、 これらの食文化も要因として、過体重・肥満・高血圧が増加、非感染性疾患が蔓延しつつあります。 本プロジェクトでは、タジキスタンのゲストに料理でもてなす食文化を尊重しながらも、 食事の中身を変えるのではなく、入れ物の器を変え、 知らず知らずに食事や油の摂取量を減らして栄養が改善されて、人々を健康にするそんなチャレンジです。
どのようにチャレンジするのか?
タジキスタンでのパートナーを見つけ、彼ら彼女らを主体としてチャレンジしていきます。 また、JICAタジキスタン事務所の協力を得て、現地調査も実施予定。(Covid-19の影響次第。)
6月:事業計画の具体化 情報収集・分析、現地での事業計画策定、プロトタイプの作成、プロトタイプに対するQWS利用者へのフィードバック獲得。 ブログ等で国や文化情報を発信し、タジク好きの仲間探し。
7月:事業計画の見直し フィードバック等を参考にし、現地調査での面談先の調整や調査内容の準備。
8月:現地調査の実施と報告 現地調査実施後は、レポートの作成とQWSチャレンジでの報告を予定。
プロジェクトメンバー
江本 州陽
Luka Kohara
田中 真理子
波多野 誠
波多野 誠
国際協力機構(JICA)で開発途上国の課題解決に取り組んでいます。専門/関心分野は、農業・農村開発・コミュニティ開発、東南アジア、持続可能な開発目標(SDGs)、ジェンダー貧困削減、地方創生×国際協力。QWSを利用者との交流も通じて、途上国・タジキスタンの食・栄養の課題解決について、事業アイデアを磨き上げていきたいです。
Fukuda Sachi
Fukuda Sachi
人々の価値観や社会との関係性、そこに隠れた変化の萌芽を探求しています。何気ない行為、一見ありふれた考え方の奥に流れている普遍的な法則・価値観、根源的な問いに思いを馳せ、優しい価値を携えた新たなアイデアを世の中に届けたいなともがいています。
応援コメント
リーダーインタビュー
あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?
タジキスタン。そこは、中国やウズベキスタンに囲まれ、祝い事では盛大にふるまい、おもてなしの心と家族を大切にする国。 なんだか日本に似てませんか?実はこの中央アジアに位置する秘境の国タジキスタン、中央アジア5か国の中でも最貧国で決して存在感のある国とは言い難いです。 しかし、私たちTajiks starsは、タジキスタンが発信源となり、新たな食トレンドを広めていけるそんな可能性を感じています。 タジキスタンは、中央アジアに広がる陶業の発祥地でもあり、歴史的で保守的な顔も持ちながら、国民の平均年齢が約25歳と非常に若者のエネルギーにあふれる国です。 インタビューやアンケート調査などを通じ、その若者たちのライフスタイルの変化が、タジキスタンの食様式に徐々に影響を与えていることが分かりました。 例えば、油っこいプロフ(日本でいうチャーハン)は、余分な油をすくわないようにお皿を傾けながら食べたり、レストランの料理にも「油少なめ」や「小盛り」をリクエストするようになってきたのです。 さらには、年々成人の肥満が深刻化になり、死因の上位を生活習慣病に関連のある疾患が占める現状に。 伝統的に食べられ、各家庭でオリジナルのレシピがあるほど国民食であるプロフ、 大盛でゲストをもてなすことが最大の礼儀とされているおもてなしの心、現地の文化や価値観に寄り添いながらも、どうすれば栄養の改善につながるか? どうすれば、これからも人々は笑顔でいられるか?そんな想いから、「タジク式バエ皿」は生まれました。 「どうすれば大好物の料理でも、知らず知らずのうちに食べる量と油の摂取量を減らせるか?」 私たちが立てた問いは、食べる量も油の摂取量の問題も同時に解決してしまおうという欲張りな考えですが、これは単なる栄養改善の取組ではなく、未知の価値がたくさん詰まったアイディアであると信じています。 ・現地のおもてなしの食文化を尊重することができる ・食事やレシピといった内容ではなく、器を変えることで自然と食事量や油の摂取量を減らすことができる ・歴史のある伝統工芸や陶業にも光があたり、再興に繋げるチャンスがある ・タジキスタン発の新しい食文化が、似ている文化を持った周辺国にも広がる可能性を秘めている 私たちは、これらの未知の価値を探るため、現地の人々と一緒になって「バエ皿」のプロジェクトを創り上げていきたいのです。
あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?
「どうすれば知らず知らずのうちに食べる量と油の摂取量を減らせるか?」という問いに対して、私たちは「皿」を創ることによって解決しようと試みています。このアイデイアのヒントをくれたのは、実はここSHIBUYA QWSでした。 もしあなたが、「油が多いから」「健康に悪いから」という理由で、大盛で肉汁あふれる〆のチャーハンを食べることを禁じられたら・・・(チャーハンは、中央アジア各国でも「プロフ」と呼ばれ国民食!)どんなに周りの人たちから指摘されても、長年自身の中にしみついてきた食文化を変えることは難しいはずです。 しかし、食文化の中で日常的に使われている「モノ」を、少し変えてあげるのはどうでしょうか?ここでいうと、チャーハンをよそう器にアプローチして、油が知らず知らずのうちにカットされていたり、見た目が大盛りに見えたり。さらに、その土地に根付いている伝統文化の美しい装飾、技法を取り入れたら、より人々に寄り添いながら私たちの「問い」に答えることができるのではないか、と考えています。食文化を変えるのではなく、今ある食文化の中で活かせるソリューションを考える発想を、QWSで活動する中で気づくことができました。 私たちTajiks starsは、JICA職員と民間企業からの参加者が集まり、途上国で課題解決に向けてアイデアを共創するJICA Innovation Questで結成されたチームです。 私たちはこのアイデアを、現地の人たちとともに実現させたいという想いで、引き続き、SHIBUYA QWSからタジキスタンの課題解決に気取り組んでいきたいと考えてます。
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