人が楽しいと思うことは未来のエネルギーになり得るのか?

プロジェクト名 楽しいをエネルギーにする、ハイブリット音楽フェス
#楽しいをエネルギーに
本プロジェクトは、音楽フェスで生まれる「体温・振動・音」を発電に活用し、持続可能な未来型フェスを目指します。日本のエネルギー自給率は約12%と低く、資源輸入への依存は大きなリスクです。一方、フェスでは観客や演奏によって熱気や声援、振動や音といった膨大なエネルギーが生まれています。そこで、それらを資源化し、楽しい体験を社会貢献へとつなげます。私たちはこの無意識に持続可能な行動を生み出す仕組みを通して、環境問題の解決と人とのつながりを目指しています。

何にチャレンジするのか?

私は、音楽フェスで生まれる、「体温・振動・音」をエネルギーとして活用し、発電に変える仕組みを社会に実装することにチャレンジします。従来は見過ごされてきた人の行動由来のエネルギーを、楽しみながら自然に生み出せる形にすることで、従来の環境対策とは異なる、「楽しいことが社会を変える力になる」体験型の発電フェスを実現したいです。

なぜチャレンジするのか?

現代社会では、エネルギー供給の多くが化石燃料や輸入電力に依存し、環境負荷や供給不安の課題があります。一方で、音楽フェスでは観客の熱狂が膨大なエネルギーを生み出しています。私はこの「人の熱狂」を資源として活用することで、楽しい体験がそのまま社会貢献につながる新しい価値観を提示したいと考えています。また、デジタル中心の社会で失われつつある人間同士のつながりやリアルな一体感を、発電という形で持続可能に強化できると信じています。

どのようにチャレンジするのか?

まず、現時点では、音楽フェスのエネルギー資源化に関するリサーチを行い、既存の技術(床発電、熱電変換、音響発電など)を調査しています。その後は机上の構想段階であるため、実際に「どうすればフェスで使える形にできるのか」を検証していきます。数十人規模の小規模イベントで「体温発電」「振動発電」「音力発電」の簡易装置を導入し、どの程度のエネルギーが生まれるかを実験・測定、次に、発電装置やイベントデザインを工夫し、参加者が楽しみながら自然にエネルギーを生み出せる体験型のフェスを設計します。さらに、技術者、デザイナー、アーティスト、環境分野の人々と協働し、プロトタイプを通じて社会実装に向けた検証を重ねます。このプロセスを通して、単なる理論やアイデアに留まらず、誰もが参加できる未来型フェスのモデルを具体化することを目指します。

プロジェクトメンバー

中野 友郁

高校二年生

中野 友郁

高校二年生

フェリス女学院高等学校在学。幼少期より音楽教育に親しみ、桐朋学園音楽大学付属子供のための音楽教室で学び、同時にピアノを始めた。現在は聖歌隊の隊長およびバンドでボーカルを担当している。加えて、建築・まちづくり・環境問題に関心を持ち、多岐にわたる学問領域から多角的な視点で問題を捉えている。学校外のSDGsワークショップやまちづくりプロジェクトに参加し、地域密着型の環境デザインや空間づくりの知見を深めてきた。

谷村 陽奈

高校一年生
軽音学部

谷村 陽奈

高校一年生
軽音学部

慶應義塾湘南藤沢高等部在学。小学校の時から興味のある法律と高校生の夏から始めたインターンの経験より、将来は法律関係の仕事もしくは起業したいと考える。現在は小学校の時の三年間のアメリカでの暮らし、そして中学三年生の頃の一年間のマレーシア留学で培ったコミュニケーション能力・英語力を活かして自分の興味のある分野を探求中。

有賀 真央

高校二年生

有賀 真央

高校二年生

横浜雙葉高等学校2年。幼少期に3年間韓国で暮らした経験から、異文化理解と社会への関心を深める。クエストカップ全国大会、模擬国連、政治家インターンシップ体験など、幅広い分野で挑戦を重ねてきた。中学から所属する音楽部では部長としてミュージカルの総指揮を務め、音楽を通して人を動かす力を実感。将来政治家として社会の課題解決に挑むため、その第一歩として、渋谷QWSでは、多角的な視点で「より良い社会のかたち」を探究している。

採択者からのコメント

渋谷といえば「エンタメの街」。エンタメは人を元気にし、コミュニティをつなぐ力があります。そこに「クリーンエネルギー」や「再生可能な仕組み」というキーワードを組み合わせている点がとてもユニークです。“楽しさ”というポジティブな感情を、社会を変える“エネルギー”に変換する発想——まさに渋谷発のプロジェクトらしいと思いました。「エンタメ」「エネルギー」という人類にとって普遍のニーズをカバーしている点が魅力です。
シブヤスタートアップス株式会社 会長渡部 志保

音楽フェスという人々の喜びや熱狂から生まれる根源的なエネルギーを、持続可能な未来の資源へと昇華させる構想が面白いと感じました。啓蒙や強制ではなく「楽しむこと」を通じて社会課題解決を目指すというアプローチに可能性を感じております。一緒に社会実装まで考えていけることを楽しみにしております。
taliki CEO 中村 多伽

リーダーインタビュー

あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?

環境対策を、義務感から行うものではなく、「楽しみながら無意識に貢献できる」新しい仕組みとして構想することで、楽しむこと自体が社会を支える行為へと変わっていきます。人の最も大きな原動力は、一人一人が「楽しい」と感じることだと私は考えています。だからこそ、楽しさを軸にした仕組みは、従来の義務的な取り組みよりもずっと持続しやすく、自然と社会全体に広がっていく可能性を持っています。音楽フェスという「人が集い、心が動く場所」で、エネルギー問題と人と人とのつながりを同時に解決する新しい形を提示することで、「楽しむことが社会を変える力になる」という新しい価値観が広がり、よりよい社会につながると考えています。

 

あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?

私は、幼稚園の頃からピアノを習い、中高では聖歌隊やバンドのボーカルを務めるなど、常に音楽が生活の中心にありました。中学3年生のとき、初めて音楽フェスに参加し、会場全体が一体となって生み出す熱気と高揚感に強く惹かれました。それ以来、月に一度はライブやフェスに通うほど音楽に熱中するようになりました。                          観客全員が一体となって熱狂し、楽しむ音楽フェスで、日常に使えるエネルギーを生み出せるのではないか。そう考えるようになったのは、真冬に参加した音楽フェスで倒れている人を目撃したことでした。フェスが始まるまで会場内はとても寒かったが進行とともに、私は途中で半袖になるほど暑くなりました。倒れた人は熱中しすぎて冬支度のまま過ごし、熱中症になったのだと思います。真冬でも熱中症を引き起こすほどの熱は、照明などに加え、観客が一体となって歓声を送り、踊ったことで生まれた膨大な熱エネルギーでした。                  この経験から私は、”人の熱気”をエネルギーとして活用できたら、環境問題の解決につながるのではと考えました。しかも、フェス会場は「体温」だけでなく、「音」や「振動」など、人々が一体となり楽しみ・熱狂することで生まれるエネルギーがたくさんあると考えました。

新着プロジェクト New Project

1

QWS チャレンジ

あなたも“問い”からプロジェクトを
はじめてみませんか?
自らの感性に基づいた自発的な[問い]を持ち、多様なプレイヤーを巻き込みながら
進めることができる内容であれば、分野や規模に制限はありません。
ぜひ、プロジェクトの更なる可能性を試してみませんか。
採択されると… 渋谷駅直結直上の
プロジェクトベースが
無料で利用可能!
『QWSチャレンジ』応募はこちら

Contact Us お問い合わせ

お気軽にお問合せください
お問い合わせ