コンプレックスとのポジティブな付き合い方とは?
私自身、重度の掌蹠多汗症患者であり、20年以上このコンプレックスと向き合って来た中で、どうしたら社会も自分自身も、偏見なくありのままの姿を受け入れられるのか、という課題にぶつかりました。
そこで私が選んだのは、エンターテインメントを通して、多汗症だけでなく、全てのコンプレックスを抱える人に向けた励ましのメッセージを発信することでした。
何にチャレンジするのか?
【なぜエンターテインメントなのか】
5年間、当事者のためのプロダクト開発・販売、コミュニティ形成、イベント運営などの活動を行ってきました。 全ての活動を通して気付いたのは、ネガティブに寄り添うことより、当事者本人が自分にしかない能力に気づき、その力を120%引き出せるよう背中を押すことの必要性でした。 コンプレックスを一つの個性あるいは能力と捉え、エンターテインメントを通して自分を表現することで、誰もが自分のストーリーを語れる世界をつくりたい。
【どんなエンターテインメントなのか】
自分のコンプレックスとの付き合い方の変遷をモチーフにしたミュージックビデオ。 音楽、ダンス、映像すべて自分たちで1から制作します。
なぜチャレンジするのか?
現在、世界には約3億6500万人の多汗症患者がいると言われています。
一言で多汗症といっても、症状や部位は人によって異なります。 重症度が高い方の場合、滴り落ちるほどの汗を毎日かくので、体温調節が難しく、一般的な方より体調管理が困難であるという特徴があります。普段の生活の中でも携帯やPCを水没させたり、紙を触ると破れてしまうほど。主に対人面において大きな支障をきたし、メンタルヘルスをも脅かされる疾患です。 このようなことから、別名「目に見えない障害(サイレントハンディキャップ)」と呼ばれ、当事者のQOLに甚大な影響を及ぼします。
私自身、重度の掌蹠多汗症患者であり、20年以上このコンプレックスと向き合って来ました。 当事者の方々とも声を交わしたり、自分でも当事者をサポートする活動やものづくりを行ってきましたが、 彼らのつらい気持ちに寄り添うだけでは解決できない壁に突き当たりました。 絶望や諦めのループから抜け出すには、頭だけでわかっていても、正しいことを知るだけでも難しい。 視覚から聴覚から、さまざまな感性に訴えかけるエンターテインメントという手段は、誰にでも平等であり、コンプレックスの捉え方を変えられるコンテンツになりうるのではないかと考えました。
どのようにチャレンジするのか?
実施内容:音楽/ミュージックビデオ制作
年内:ティザービジュアル撮影
1月:ティザービジュアルレタッチ/編集
2〜3月:ティザームービー撮影/編集
4/18,19:展示会(ティザー公開/ライブ)
4/28:QWSステージ(成果発表&本番MV始動)
プロジェクトメンバー
nao
PM/CAST/楽曲制作
miyu
omimo
omimo
デジタルハリウッド大学卒業後、フリーランスのイラストレーターとして活動。現在、VTuber/配信者のアイコン用イラストやスタンプを主に作成。個人でもLINEスタンプを発売中。
本プロジェクトでは動画撮影・編集、素材制作を務める。
Arisa
Arisa
春から慶應義塾大学環境情報学部入学予定
学生時代では主に、生徒会役員や高校生記者としての取材活動、高校生のキャリア教育支援活動に携わる。現在、自身が患う多汗症のQOL向上をテーマに活動を進めている。新体操歴10年。美しいものに触れることが好き。
本プロジェクトでは、コレオグラファー/アシスタントディレクターを務める。
mo.ka
mo.ka
思春期に多汗症を発症。そのため人前に出たり話したり
することを苦手としていたが、「絢香」「阿部真央」
「鬼束ちひろ」といった女性ソロシンガーの歌う姿に
強く感銘を受け、憧れを持つ。
2016年、歌手を目指すため「サイレントハンディキャップ」
と呼ばれる多汗症と向き合い、ETS手術を受けることを決意。
その後は自身の経験を生かし、コンプレックスや悩みを抱える
すべての人に勇気を与えたいと音楽活動をスタートさせる。
2019年には多汗症ドキュメンタリーで主題歌「Voice」が起用されナレーション、主演を務めている。
本プロジェクトでは楽曲制作/撮影アシスタントを務める。HP:https://moka-music.work/
TikTok : https://www.tiktok.com/@mkrpso
kumi
kumi
2006年、SHIMA入社。
2019年フリーに転身。
ヘアアレンジを得意とし、サロンワークだけでなく
ヘアショーやブライダルヘアメイクなど幅広く活躍。
トップスタイリストを経てフリーランスに転身し
wedding hair&makeを中心に活動中。
大人ガーリーな世界観と絶妙なバランス感覚で
可愛らしさ、女性らしさを引き出すヘアメイクが得意。
本プロジェクトではヘアメイク/装花を務める。
HP:https://www.kumilly.com/
応援コメント
メディアスタジオ株式会社代表取締役稲蔭正彦
リーダーインタビュー
あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?
・自身の持病である重度の掌蹠(+全身)多汗症をテーマに、
根本治療が存在しない『サイレントハンディキャップ』の社会的な認知向上
・当事者のQOL向上、ウェルビーイングに必要なコミュニケーションや
コミュニティの価値創造
・新薬の開発・治験・原因の究明
・見えない疾患やさまざまなバリアに対する社会的な壁を払拭し、
人それぞれ”違う”ことが”当たり前”であるという認識が前提とされた社会をつくる
あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?
私自身、重度の掌蹠多汗症患者であり、20年以上このコンプレックスと向き合って来た中で、
どうしたら、社会も、自分自身も、偏見なくありのままの姿を受け入れられるのか、という課題にぶつかりました。
5年間、当事者のためのプロダクト開発・販売、コミュニティ形成、イベント運営などの活動を行ってきました。
全ての活動を通して気付いたのは、「共感」が当事者にとって何よりも必要であるということ。
どうしたら、目に見えない痛みを社会に理解してもらえるのか。そもそも理解される必要があるのか。
人の根源的な悩み、この疾患があったからこそ起きたさまざまな事象、生死に関することなど、さまざまな人生経験を通じて育まれたと思います。
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