廃棄石膏ボードで、建築費を70%下げられるか?

プロジェクト名 廃棄石膏ボードから生まれた大理石調素材resecco
#廃棄石膏ボード#アップサイクル#サーキュラーエコノミー#グリーン建材#建築費高騰#建築コスト削減
建設現場などで廃棄される石膏ボードから、大理石のような意匠性を持つ「下地一体型意匠壁材」をつくり、建築内装壁材で一般的となっている二重構造を1枚で完結させることで建築内装費を最大70%することを目指すプロジェクトです。家具として販売し、素材の美しさ・価格・市場性を検証し、その後、壁面材や下地一体型建材へ展開します。将来的にはインドなど廃棄課題が深刻な国にも広げ、世界の廃棄課題と建築費課題の解決に繋げます。

何にチャレンジするのか?

建築業界で一般的な「石膏ボード+意匠材」の二重構造ではなく、「下地一体型意匠壁材」を活用することで、具体的に建築費用と時間をどれくらい削減できるのか?を検証します。まずは小規模で実証をしてくれる建築現場を有する実証パートナーを見つけ、POCを実施。reseccoの有用性を示します。

 

プロジェクトWebサイト:https://re-secco.com/

なぜチャレンジするのか?

建築業界では材料費・施工費・解体費・処分費が年々高騰し、クリエイティブな空間づくりが難しくなっています。一方で石膏ボードは、廃棄にお金と時間がかかる「やっかいな廃材」として扱われます。また、石膏ボードは正しい処理をしないと硫化水素という神経毒ガスを発生させます。インドなど廃棄システムが整っていない国では、住宅近隣で硫化水素発生環境が整っている現状を目の当たりにしました。日本で実用性を実証しつつ、最終的には世界に存在する硫化水素による事故を防ぎたいと考えています。

どのようにチャレンジするのか?

まずは家具・アート作品として展開してきたreseccoを建材として使用し意匠性に対する評価やコスト削減性、建築現場での使用性などを検証します。デザイナー・建築士・デベロッパー・ゼネコンなど建築関係者とのつながりを増やし、対話を通して社会実装を目指します。

プロジェクトメンバー

藤田 恭兵

共同創業者

藤田 恭兵

共同創業者

1992年名古屋市生まれ。2019年に空き家活用・地域づくり・建築事業を行う(株)On-Coを設立、不動産構造を逆にした「さかさま不動産」をローンチ。国土交通省まちづくりアワード特別賞、環境省グッドライフアワード環境大臣賞、日本PR協会PRアワードグランプリ等を受賞。2021年に廃棄石膏ボードの実験に着手し新素材「resecco」を開発。

応援コメント

建設現場で廃棄される石膏ボードの再利用・再資源化に未来を感じています。資源の再利用による環境負荷の低減、循環型社会への一歩という可能性にもワクワクしますが、それだけではありません。今建築資材の高騰で、住宅価格が特に都市部では急騰しています。身の丈に合った価格で家を買ったり借りたりできなくなることは生活や将来への不安にも繋がります。アフォーダブル住宅の確保は大きな政治的な争点にもなっており、まちづくりの観点からも非常に重要です。このプロジェクトはこうした住宅問題に一筋の希望になりうるのではないかーーそう感じています。
ジャーナリスト浜田 敬子

リーダーインタビュー

あなたの[問い]は、どのような未知の価値に繋がると考えますか?

既存の建築プロセスである「石膏ボード+意匠材」という常識はほとんどの人が疑うものではありませんでした。また、意匠性を持つ下地材があったとしても意匠性や加工性、廃棄性に問題があり普及していない現状があります。reseccoは下地一体型意匠壁材でありながら、大理石のような意匠性、ほぼ単一素材によるリサイクル性、石膏ボードとほぼ同等の加工性を有すことで建築業回の常識を壊し、まだ見ぬクリエイティブな空間を社会に実現できると信じています。

あなたの「問いの感性」は、どのような経験を通じて育まれましたか?

建築をやっている中で、石膏ボードは廃棄する際にお金と時間のかかる、とてもめんどうな材料でした。建築業界の人になんとかできないか?聞いたところ、石膏ボードは危険だから変なことはしてはいけないと怒られました。でも、ググってみると、加熱すれば石膏は再資源化できると書いてありました。ダメなことだと思いながらフライパンで炙ってみたところ、実際に再資源化できたことから、この再資源化石膏でもっと大きな課題が解決できるんじゃないか?と思い始めました。

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