「個⼈の記録はいかにして社会の記憶となるのか?―博物館と新聞が向き合う「戦争の語り継ぎ」―」(QWSアカデミア 東京大学)
イベント概要
- 日付
- 2026/01/09(金)
- 時間
- 18:00 - 20:30
- 場所
- CROSSPARK (SHIBUYA QWS内)
- 参加費
- 無料
【SHIBUYA QWSオリジナルプログラム ”QWS ACADEMIA” 】
大学と連携した「未知の問い」と出会うプログラムです。大学には多様な「問い」と向き合う学生や研究者がいます。「QWS ACADEMIA」は、単に知識が伝達される授業ではなく、双方向に刺激を与え合い、化学反応を生み出すことを目指します。
<開催趣旨>
戦後80年という節目を経て、「戦争の記憶」をどのように次世代へ語り継ぐかが、あらためて問われています。
毎⽇新聞の森原彩⼦記者は、北⽅領⼟からの引揚者である元島⺠への聞き取りを⾏い、戦争が個⼈の⼈⽣に刻んだ痕跡を記事という形で伝えています。
他⽅、舞鶴引揚記念館の学芸員・⻑嶺睦⽒は、引揚者やシベリア抑留経験者が残した⼿紙、⽇記、写真などの個⼈資料を収集し、展⽰を通じて社会的な記憶として再構成してきました。その活動は、ユネスコ「世界の記憶」に登録された「舞鶴への⽣還」資料群としても知られています。
⼆⼈に共通するのは、「市井の⼈びとの記録や記憶を社会に開く」という視点です。さらに本イベントでは、社会に開かれた文化施設のあり方について理論的に考察してきた研究者・今村信隆氏をディスカッサントに迎え、これらの実践を問いとして捉え直します。
個⼈の記録や記憶を保管し、展⽰する博物館。声を聴き取り、伝える新聞。異なる⽅法で「語り継ぐ」営みに携わる⼆⼈の対話から、私たちは何を受け継ぐことができるのか。本トークイベントでは、個⼈の記録がどのように公共の記憶となるのかを⾒つめ直します。沈黙してきた声に⽿を傾け、記録し、語り継ぐことの意味を考えます。
*会場では関連資料を展示します。ぜひ開演前にお手に取ってご覧ください。
*イベントページはこちらです。
【日時】
2026年1月9日(金)18:00-20:30 ※17:00開場
【場所】
CROSS PARK(SHIBUYA QWS内)
入場無料(画面右の申込リンクからチケット申込をお願いします)
【プログラム】
18:00-18:10 開会挨拶
18:10-18:50 トーク① 森原 彩⼦⽒「北方領土元島民取材を通じた記憶の継承」
18:50-19:30 トーク② ⻑嶺 睦⽒「記憶継承の拠点となるミュージアム」
19:30-20:00 応答・ディスカッション 今村 信隆⽒「個⼈の記録を社会の記憶へ」
20:00-20:25 フロアを交えての質疑応答
20:25-20:30 閉会挨拶
【登壇者】
・森原 彩⼦(毎⽇新聞社・社会部北海道グループ 記者)
北⽅領⼟からの引揚者・元島⺠への聞き取りを継続。個⼈の体験を社会の記録として残す報道を展開。
・⻑嶺 睦(舞鶴引揚記念館 学芸員)
ユネスコ「世界の記憶」登録資料「舞鶴への⽣還」の整理・展⽰を担当。引揚者・抑留経験者の個⼈資料を保存・展⽰し、戦後史の継承に尽⼒。
【ディスカッサント】
・今村 信隆(北海道⼤学⼤学院⽂学研究院 准教授)
社会に開かれた⽂化施設のあり⽅や美術鑑賞の歴史的・理論的意義について幅広く発信。
【モデレーター】
・井上 まどか(清泉⼥⼦⼤学 教授・ROLESプロジェクトメンバー)
【総合司会】
・⽴⽥ 由紀恵(東京⼤学先端科学技術研究センター・グローバルセキュリティ宗教分野 特任研究員・ROLESプロジェクトメンバー)
【主催】
・SHIBUYA QWS Innovation協議会
【共催】
・東京大学先端科学技術センター創発戦略研究オープンラボ(ROLES)
・日本学術振興会科研費基盤B「戦時下の教会:ウクライナとその周辺国における宗教・国家・社会」(代表者:井上まどか 24K00012)
【ABOUT SHIBUYA QWS】
2019年11月1日、渋谷駅直結・直上に開業した渋谷スクランブルスクエア。SHIBUYA QWS(以下QWS)は、その15階に位置する会員制の施設です。「問うだけじゃなく、出会うだけじゃなく、生み出すだけじゃなく、世界を変えよう。」をコンセプトに掲げ、多様なバックグラウンドを持つプレイヤー達の[問い]を交差させることで、未知の価値に繋がるムーブメントを生み出すことを目指しています。
https://shibuya-qws.com/
【ご回答をいただいた個人情報を含む内容について】
いただいた個人情報は渋谷スクランブルスクエア(株)の個人情報管理規定に基づき、管理し、また、使用後は適切な方法で廃棄処分いたします。
https://shibuya-qws.com/privacy-policy
【当イベントの記載情報について】
登壇者やプログラムに関する情報については、変更や追加決定事項があり次第、随時更新をさせていただきます。


