地球を守るカギは、南極にある? 南極地域観測隊長と隊員に聞いてみよう!(QWSアカデミアスペシャル東京大学)

2025.09.06(土)
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イベント概要

日付
2025/09/06(土)
時間
11:20 - 14:00
場所
SCRAMBLE HALL(SHIBUYA QWS内)
参加費
無料
定員
150名

【SHIBUYA QWSオリジナルプログラム ”QWS ACADEMIA”

大学と連携した「未知の問い」と出会うプログラムです。大学には多様な「問い」と向き合う学生や研究者がいます。「QWS ACADEMIA」は、単に知識が伝達される授業ではなく、双方向に刺激を与え合い、化学反応を生み出すことを目指します。

【イベント概要】

2024年12月から始まった東南極での観測を終え、第66次南極地域観測隊が2025年4月に帰国しました。初の女性隊長となった大気海洋研究所の原田尚美教授をはじめ、66次隊に参加し、南極の海での観測を担った隊員の皆さんから、どんな目的でこの調査に参加したのか、また、どんな成果が得られたのか、直接報告していただきます。
そもそも「なぜ南極を調べるの?」「北極と南極の観測は何が違う?」など、ふだん疑問に思っていることもたくさんあるのではないでしょうか。ぜひこの機会にたくさん尋ねてみてください。

開催場所:SCRAMBLE HALL(SHIBUYA QWS内)

<ABOUT SHIBUYA QWS>
2019年11月1日、渋谷駅直結・直上に開業した渋谷スクランブルスクエア。SHIBUYA QWS(以下QWS)は、その15階に位置する会員制の施設です。「渋谷から世界へ問いかける、可能性の交差点」をコンセプトに掲げ、多様なバックグラウンドを持つプレイヤー達の[問い]を交差させることで、未知の価値に繋がるムーブメントを生み出すことを目指しています。
https://shibuya-qws.com/

定員:150名(一般:100名 招待:50名 【内訳】(高校からの校外学習受入、記者))

費用:無料

主催:SHIBUYA QWS Innovation 協議会/ 東京大学大気海洋研究所
協力:国立極地研究所

スケジュール:以下スケジュールを予定

11:00 参加者受付・パネル展示見学

11:20〜11:30 開会あいさつ

11:30〜12:10 第66次南極地域観測隊活動報告(20分×2名)

12:10〜12:30 ポスター展示見学、コーヒーブレイク

12:30〜14:00 南極観測フリートーク(30分×3テーマ)

14:00 閉会あいさつ

 

【登壇者一覧】

原田 尚美

第66次南極地域観測隊 隊長/東京大学大気海洋研究所 国際連携研究部門 教授

専門は生物地球化学。北太平洋高緯度域の海底堆積物に記録された過去10万年前の海洋環境変遷を明らかにする研究、北極海の海氷減少にともなう海洋生物の生産や生態系の応答を明らかにする研究を行ってきた。最近では研究対象海域を南大洋に移し、海洋における生物の生産によって生まれた生物起源粒子が炭素を深海に輸送する過程の解明を目的とした物質循環研究を行っている。

 

真壁 竜介

第66次南極地域観測隊 隊長補佐/国立極地研究所 先端研究推進系 准教授

宮城県出身。2007年に石巻専修大学大学院にて博士(理学)を取得。専門は生物海洋学。2015年より国立極地研究所において南大洋のプランクトン群集と炭素循環との関わりを調べている。

 

山縣 広和

日本工業大学 先進工学部 准教授/東京大学生産技術研究所 協力研究員

博士取得後、東京大学生産技術研究所に着任。南極観測用自律型水中ロボット(AUV)の開発と運用に従事。2度の南極観測隊(第64・66次)でAUV「MONACA」の現地運用に携わる。現在は日本工業大学で、南極探査、教育、化石復元などへの水中ロボット応用に取り組んでいる。25年度には67次南極観測隊で3度目の南極に挑む。

 

栗栖 美菜子

東京大学大気海洋研究所 海洋化学部門 講師

2020年東京大学大学院理学系研究科・地球惑星科学専攻博士課程修了。博士(理学)。専門は大気・海洋地球化学。大気や海洋における鉄の循環について、同位体や化学形態分析などの手法を用いて研究している。66次隊では、日本で初めての試みとして、トッテン氷河周辺における海水中の鉄の観測に挑んだ。

 

小平 翼

東京大学大学院新領域創成科学研究科 海洋技術環境学専攻 講師

東京大学大学院新領域創成科学研究科(博士)。専門は応用海洋物理学。現在は東京大学大学院で講師を勤める。海洋研究に携わるきっかけは大学3年時にプロジェクト講義で海流発電システムの適地選定を行ったこと。好きな動物はキリン。JAMSTEC 海洋地球研究船「みらい」2019年および2023年北極航海参加。第66次南極観測隊夏隊隊員。南極では活発な海氷融解を観測した。

 

漢那 直也

東京大学大気海洋研究所 海洋化学部門 助教

北海道大学大学院環境科学院修了。博士(環境科学)。第66次南極地域観測隊(夏隊)。第69次オーストラリア南極観測隊(夏隊)。
専門は海洋化学。おもに海水中に微量に存在する金属元素の分布や挙動を調べ、その海洋における役割について研究している。南極海のほか、グリーンランド、パタゴニアの氷河フィヨルドでも調査経験がある。

 

前田 歩

東京大学大気海洋研究所 国際連携研究部門 特任助教

北海道出身。東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻修了。博士(理学)。専門は地球化学など。有孔虫(例:星砂)という微小生物を用いた環境復元などに従事。南大洋における炭素循環を有機物・遺伝子分析により研究するため第66次南極地域観測隊別働隊およびしらせレグ2に参加。

 

チェン シジュン

東京大学大気海洋研究所 国際連携研究部門 特任研究員

中国上海出身で、2016年に日本に来ました。東京大学大学院農学生命科学研究科の博士課程を修了したあと、原田尚美教授の研究室で南大洋の研究を始めました。専門は海洋生物学で、特にプランクトンの紫外線防御について研究しています。海洋観測が大好きで、現場に出るたびに新しい発見があります。

 

三上 航平

東京大学大学院新領域創成科学研究科 海洋技術環境学専攻 特任研究員

東京大学大学院新領域創成科学研究科博士後期課程修了。博士(環境学)。専門は船舶工学。船舶のモニタリングデータとシミュレーションモデルに基づいて、現実における船舶の状態・挙動をデジタルモデル上に再現するデジタルツイン技術に関する研究を行っている。第65, 66次南極地域観測隊に参加し、砕氷船しらせのモニタリングを実施。

 

瀬川 菜月

東京大学大学院新領域創成科学研究科 海洋技術環境学専攻 博士課程

東京大学大学院新領域創成科学研究科 海洋技術環境学専攻 博士課程在籍中。デジタルツインの社会実装を目的とした株式会社ryusen代表取締役。研究キーワードは水中光無線通信、デジタルツイン。船体周囲を撮影した映像から氷況パラメータを取得する研究を行っている。

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