第3回みんなで対話イベント 「なぜ拒否る なぜ拒否られる」(QWSアカデミア東京大学)

2024.06.22(土)
名称未設定のデザイン

イベント概要

日付
2024/06/22(土)
時間
17:00 - 20:30
場所
CROSS PARK (SHIBUYA QWS内)
参加費
無料

【SHIBUYA QWSオリジナルプログラム ”QWS ACADEMIA” 】
大学と連携した「未知の問い」と出会うプログラムです。大学には多様な「問い」と向き合う学生や研究者がいます。「QWS ACADEMIA」は、単に知識が伝達される授業ではなく、双方向に刺激を与え合い、化学反応を生み出すことを目指します。

【開催主旨】
渋谷駅構内に貼ってあった真っ赤なポスター。
その真ん中にはうなだれた盲導犬とユーザーが描かれて、「盲導犬ユーザーの約6割が受け入れ拒否を経験しています」との文言がありました。
盲導犬・視覚障害者の受け入れ拒否が6割、なかなか高いですね」というなにげない一言に、ある盲導犬ユーザーはつぶやきました。
「6割・・・そんなに低いですかね、もっと拒否を感じますよ。」

私たちは、この世にうまれてさまざまな体験をしながら成長していきます。
その過程で自己を確立していくとともに他者のアイデンティティにも触れていきます。 
その交わりの中で、拒否すること、拒否されることを経験します。
それではなぜ「拒否」という感情がうまれるのでしょうか。
このイベントでは盲導犬ユーザーが感じた受け入れ拒否に関するアンケート結果から拒否を分析します。
また、障害、ジェンダー、ジェネレーション、国籍など、さまざまな多様性をもつ方々よりそれぞれの視点からの「拒否の根源」について語っていただきます。
そして、あなたが感じる「拒否」を哲学対話で考えていきます。

「拒否」という言葉にこころがざわついたあなたが参加することで、どうすれば拒否をなくすことができるかを考えるきっかけになれば嬉しいです。
世の中があらゆる多様性すべて受け入れることで、もっと生きやすく、もっと自分らしく、そんな希望を感じる社会を共に創れればよいと思います。
そして、社会がもっとみんなにやさしくなれば善いと思います。

【概要】
■日時:2024年6月22日㈯ 17:00-20:30(開場16:30)
■定員:50名
■参加費:無料
■会場:渋谷スクランブルスクエア15階 SHIBUYA QWS CROSS PARK
■主催:SHIBUYA QWS Innovation 協議会
■後援:東京大学大学院新領域創成科学研究科
    公益財団法人 日本盲導犬協会
■協力:盲導犬歩行学プロジェクト「多様性をつなぐ・しる・わかりあう」
    東京大学大学院総合文化研究科・教養学部付属
    共生のための国際哲学センター(UTCP)
          全国こども福祉センター

【プログラム】
16:30- 受付

●第1部
17:00-  SHIBUYA QWS 概要紹介
17:05-  開会の挨拶 徳永 朋祥
17:10-  講演・多様性をもつ人々が感じる「拒否」とは ライラ カセム
17:25-  講演・盲導犬ユーザーの「受け入れ拒否」を分析する 宮田 敏
17:40-  講演・盲導犬ユーザーが感じる「拒否」とは 浅井 純子
17:55-  講演・拒否する・拒否される子ども若者支援 荒井 和樹
18:10-  対談・トランスジェンダーが感じる「拒否」とは 杉山 文野
18:25-  写真撮影・休憩 – 
●第2部
18:35-  講演「拒否を哲学する」 梶谷 真司  
18:50-  パネルデスカッション「哲学対話の問いを考える」梶谷 真司
19:15-  哲学対話 「拒否する 拒否される を哲学対話する」
19:50-  閉会の挨拶 山口 義之 
20:00-  懇親・意見交換会
20:30-  終了

【スピーカー】
・徳永 朋祥(とくなが・ともちか)
東京大学大学院新領域創成科学研究科 研究科長 教授

1989年東京大学理学部地学科卒業、1991年同大学院理学系研究科地質学専攻修士課程修了。博士(工学)。
1991年東京大学工学部助手、1997年8月~1998年8月米国ウィスコンシン大学客員研究員を経て、1999年1月東京大学大学院工学系研究科助教授、2005年東京大学大学院新領域創成科学研究科助教授、2011年より同研究科教授、現在に至る。

・Laila Cassim(ライラ・カセム)
デザイナー・研究者
東京大学UTCP特任研究員/奈良女子大学 特任准教授

日本生まれ世界育ちのイギリス人。人の持ち味を見つけ活かすデザインが得意。2007年エディンバラ芸術大学ビジュアルデザイン学科を卒業。2016年東京藝術大学大学院博士過程修了。デザインの専門性を活かし支援を必要とする障害福祉の現場の人々と共に、立場やアビリティー問わず包括的な社会参加や自立につながるアートワークや商品の制作・開発プロジェクトに国内外で取り組んでいる。主なプロジェクトは2017年から関わっている「シブヤフォント」で2022年から一般社団法人化しアートディレクターを務める。同プロジェクトはグッドデザイン賞、日本イノベーション大賞、台湾 Golden Pin Design Award、iF デザインアワードなど数々の国内外のアワードを受賞。大学でも研究職につき、福祉施設で定期的に重度障害の人のアート支援をし研究を続けている。2021年からACC TOKYO CREATIVE AWADS審査員を務める。現在は2022年から東京大学UTCPで特任研究員、兼任で2023年4月から奈良女子大学の特任准教授に就任。
 https://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/  https://www.shibuyafont.jp/ 

・宮田 敏(みやた・さとし)
帝京大学大学院公衆衛生学研究科 教授

1992年 一橋大学経済学部卒業(経済学学士)、1994年 一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了(経済学修士)2001年 オハイオ州立大学大学院統計学部卒業(Ph.D.取得)。 2001年 文部科学省統計数理研究所 統計計算開発センター講師、2002年 財団法人癌研究会ゲノムセンター情報解析部門研究員、2012年 東北大学大学院医学系研究科循環器EBM開発学寄付講座 助教 准教授を経て、2020年より 帝京大学大学院公衆衛生学研究科 教授 現在に至る。

・浅井 純子(あさい・じゅんこ)&ヴィヴィッド
盲導犬ユーザー 

大阪市出身。相愛中学校・高等学校、成蹊女子短期大学卒業、栄養士。2003年に特発性周辺部角膜潰瘍を発症し、角膜移植を繰り返す。2016年に盲学校理療科卒業、あんま・マッサージ・指圧の国家免許を取得後、マツオインターナショナル入社。2018年、義眼を装着、全盲となる。
これまでに、株式会社「純度100」代表取締役、有限会社ファミリータイムズ広報担当などを歴任。
「全盲の世界を超ポジティブに生きる」をモットーに舞台、社交ダンス、ウクレレ演奏や音楽コンサートの出演、英会話の特訓など精力的に取り組み、新しいチャレンジや発見をみつける毎日を過ごす。
これらの前向きな活動は、テレビ大阪「優しいニュース」ドキュメンタリーや朝日放送「おはよう朝日です」など多数のメディアで紹介され、パートナーの盲導犬ヴィヴィッドと一緒に行った阪神甲子園球場でのファーストピッチセレモニーは話題となる。
また、小学校へのゲストティーチャーや講演活動を通して、障害を持ったとしても「明るく楽しく生きることができる」ということを広く伝えている。
著書に「目の見えない私が「真っ白な世界」でみつけたこと」(KADOKAWA)。

・荒井 和樹(あらい・かずき)
全国こども福祉センター 理事長
中京学院大学 短期大学部保育科 専任講師
保育士・社会福祉士

児童養護施設児童指導員を経て、2012年に全国こども福祉センターを設立。
子どもや若者、路上生活者と街中に交流の拠点を築きながら、共同体自治を実践する。
近著に『子ども・若者が創るアウトリーチ』(2023・せせらぎ出版)がある。
第1回未来をつくるこどもまんなかアワード内閣総理大臣表彰受賞。

・杉山 文野(すぎやま・ふみの)
株式会社ニューキャンバス代表

1981年、東京都生まれ。フェンシング元女子日本代表。トランスジェンダー。早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了。2年間のバックパッカー生活で世界約50カ国+南極を巡り、現地でさまざまな社会問題と向き合う。日本最大のLGBTQ +プライドパレードを運営するNPO法人東京レインボープライド共同代表理事や、日本初となる渋谷区・同性パートナーシップ制度制定に関わり、2021年6月からは日本オリンピック委員会理事、日本フェンシング協会理事も兼任。パートナーとの間に2児をもうけ、精子提供者である友人と共に3人親として子育てを行う、新しいファミリーのスタイルも話題となった。
著書に『元女子高生、パパになる』(文藝春秋)など。 
HP https://fuminos.com/

・梶谷 真司(かじたに・しんじ)
東京大学共生のための国際哲学研究センター(UTCP)センター長
東京大学大学院総合文化研究科 教授

京都大学大学院人間・環境学研究科修了。
専門は哲学、医療史、比較文化。近年は哲学対話を通して、学校や企業、地域コミュニティなどで「共に考える場」を作る活動を行い、いろんな人が共同で思考を作り上げていく「共創哲学」という新しいジャンルを追求している。
近著に『考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門』(2018・幻冬舎)、『書くとはどういうことか 人生を変える文章教室』(2022・飛鳥新社)、『問うとはどういうことか 人間的に生きるための思考のレッスン』(2023・大和書房)、『哲学対話の冒険日記 われら思う、ゆえにわれらあり』(2023・あいり出版)などがある。

・山口 義之(やまぐち・よしゆき)
公益財団法人日本盲導犬協会 専務理事 

栃木県出身。文教大学人間科学部卒業。1997年、財団法人日本盲導犬協会に入職、PR部門に所属し盲導犬普及推進活動に従事。
1998年神奈川訓練センター訓練部に所属し盲導犬訓練を学ぶ。
2003年社会福祉法人日本ライトハウスにて視覚障害生活指導員養成課程修了。
盲導犬普及推進活動に従事した後2012年日本盲導犬総合センター、2016年に神奈川訓練センターのセンター長を経て2020年6月協会専務理事に就任。

【プランナー・司会】
・渡邊 学(わたなべ・まなぶ)
東京大学大学院新領域創成科学研究科 特任教授

宮崎県出身。山口大学大学院連合獣医学研究科修了 博士(獣医学)。
伴侶動物ゲノム学として犬猫のゲノム解析フラットフォームを確立し、ゲノム解析により性格や体質のなどの形質、遺伝病、がんの原因ゲノムの解明に従事。盲
導犬のゲノム研究から盲導犬・視覚障害者に関する様々な課題を知り、それら山積する課題に対して学問領域を超えた様々な研究者と学融合にて共同研究・教育を行う「盲導犬歩行学」という新しい学問領域を創成。
これらの研究成果を必要とする視覚障害者の方々に届けることで課題を解決するとともに、社会へ発信することによりインクルーシブ社会推進への貢献を目指す。
日本動物遺伝育種学会理事、日本獣医学会評議委員。

【ABOUT SHIBUYA QWS】
2019年11月1日、渋谷駅直結・直上に開業した渋谷スクランブルスクエア。SHIBUYA QWS(以下QWS)は、その15階に位置する会員制の施設です。「渋谷から世界へ問いかける、可能性の交差点」をコンセプトに掲げ、多様なバックグラウンドを持つプレイヤー達の[問い]を交差させることで、未知の価値に繋がるムーブメントを生み出すことを目指しています。
https://shibuya-qws.com/

【ご回答をいただいた個人情報を含む内容について】
いただいた個人情報は渋谷スクランブルスクエア(株)の個人情報管理規定に基づき、管理し、また、使用後は適切な方法で廃棄処分いたします。
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【当イベントの記載情報について】
登壇者やプログラムに関する情報については、変更や追加決定事項があり次第、随時更新をさせていただきます。


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