「その食材は本当に価値が低いの? ― サカエヤに学ぶ食の流儀」~QWS ACADEMIA(早稲田大学)~

2023.07.30(日)
QWS食と農ワークショップ20230730_バナー

イベント概要

日付
2023/07/30(日)
時間
14:00 - 18:00
場所
SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)クロスパーク
参加費
無料
定員
一部・二部の参加 学生40名、社会人10名/一部のみの参加 社会人30名

【SHIBUYA QWSオリジナルプログラム ”QWS ACADEMIA”  】
大学と連携した「未知の問い」と出会うプログラムです。大学には多様な「問い」と向き合う学生や研究者がいます。「QWS ACADEMIA」は、単に知識が伝達される授業ではなく、双方向に刺激を与え合い、化学反応を生み出すことを目指します。
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■開催趣旨
 近年、食料危機やフードロス、食の安全性など様々な食の問題が浮き彫りになっています。内閣府は、ムーンショット型農林水産研究開発事業を開始し、2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食糧供給産業を創出することを掲げています。
 本イベントでは、「牛」に注目します。世界には約15億頭の牛がいて、私たちの食卓には牛由来の食品(牛肉や牛乳)が並ぶ程に身近な存在でもあります。しかし、牛のゲップに含まれるメタンによる温暖化や、家畜の餌を生産するための土地利用など、地球環境に悪影響を与えるという指摘から、牛の頭数を可能な限り減らしていく方向で議論が進んでいます。一方で、「地球環境によくない」という理由だけで牛の頭数をゼロに近づけるというのは極論という考えも存在します。Beyond 2020 NEXT PROJECT「次世代食と農」ワーキングでは、それらの議論を進める上で畜産や食そのもののあり方を見つめなおし、未来の食のあり方を模索するべきであるとの考えに至りました。
 そこで、本イベントでは、経産牛・乳牛・A3以下など一般的に価値が低いとされる牛肉を「熟成」というプロセスに着目し、「熟成」を通して味を引き出し、価値を高めることをビジネスにしている(株)サカエヤ代表取締役の新保吉伸氏をお招きし、ワークショップを実施することとしました。
 新保氏は、これまで食や仕事への向き合い方や、「おいしさの前に正しくありたい」という自身の見解を発信してこられました。まず、畜産や食料生産、仕事に対する向き合い方、食における付加価値などをテーマにして新保氏からアントレプレナーとしてのマインドセットを学びます。その上で、低価値と思われている食材を技術やプロセスによって付加価値を生み出すモデルの創造に挑戦するグループワークを行うことで、アントレプレナーシップを高めるとともに、食や農業の持続可能性に新たな風を巻き起こすきっかけになると考えます。
●     食の「ムダ」をなくし、持続的な食料供給の実現
●     食と農の安全性、価値観など向き合い方
●     既存の価値を疑う力
●     低価値のものに付加価値をつける方法論
●     新たな価値の創造
●     新たな試みにチャレンジしようとする挑戦心
に関心のある方は、是非、ご参加ください!

 なお、本イベントは、早稲田大学Beyond 2020 NEXT PROJECTが運営します。内閣府ムーンショット型農林水産研究開発事業「昆虫利用型食料生産コンソーシアム」の学生や若手研究者も参加し、グループワークを行います。参加者との相乗効果が生まれ、新時代の食と農におけるアントレプレナーシップ人材の育成につながると期待しています。

 

■日時:2023年7月30日(日) 14:00-18:00
■対象:食や農業に関心のある中高生・大学生・社会人
■定員: 一部・二部の参加 学生40名、社会人10名/一部のみの参加 社会人30名
■参加費:無料
■会場:渋谷スクランブルスクエア15階 SHIBUYA QWS クロスパーク
■申込先:https://qws-academia-230730.peatix.com
■主催:SHIBUYA QWS Innovation 協議会
■共催:Beyond 2020 NEXT PROJECT、早稲田大学グローバル科学知融合研究所、Greater Tokyo Innovation Ecosystem(GTIE)、内閣府ムーンショット型農林水産研究開発事業「昆虫利用型食料生産コンソーシアム」
*「昆虫利用型食料生産コンソーシアム」では、昆虫という未利用資源を活用した新しい食料生産システムについて研究開発しています。

■プログラム
第一部|司会:遠藤 優貴(早稲田大学 国際教養学部4年)
14:00 開会
14:00 QWS紹介
14:05 開会挨拶 早稲田大学 理工学術院 教授/アイ・エフ・キューブ 副プログラムマネージャー 朝日 透 
14:10 趣旨説明 実行委員長 四宮 拓実 
14:15 特別講演 株式会社サカエヤ 代表取締役 新保 吉伸
15:35 質疑応答 
16:05 休憩

第二部|司会:四宮 拓実(早稲田大学 教育学部4年)
16:15 グループワーク 『新しい視点・技術・プロセスで食料に付加価値をつける』
17:00 グループワーク発表
17:25 閉会挨拶 早稲田大学 総合研究機構 研究院講師/アイ・エフ・キューブ事務局長補佐 片岡 孝介
17:30  ネットワーキング
18:00 閉会

【講演者】
◆新保 吉伸 (株式会社サカエヤ 代表取締役)

1961年10月10日京都府生まれ。19歳から精肉店で働き26歳で独立。「サカエヤ」の店主。ブランドや格付けに左右されず、名もない牛肉を手当てして、新しい価値を見い出す。NHKプロフェッショナル仕事の流儀や雑誌掲載多数。2021Gault &Millau(ゴ・エ・ミヨ)イノベーション賞。著書に「どんな肉でも旨くする」。

【実行委員長】

◆四宮 拓実 (早稲田大学 教育学部 社会科公共市民学専修4年)

早稲田大学教育学部大西宏一郎研究室に所属し幹事長を務める。
専門は計量経済学・データ解析。Beyond 2020 NEXT PROJECTの幹事兼Feasibility Booster( FB)、「次世代食と農ワーキング」リーダー。幼い頃より料理が趣味で、それを通して様々な食の課題や可能性に関心を持つ。

【実行委員】
◆服部 真也斗(早稲田大学 創造理工学研究科 経営デザイン専攻1年)

早稲田大学創造理工学研究科大野高裕研究室、専門はマーケティング・サイエンス。経営工学の知識や応用能力を競うIndustrial Engineering Scientific Competitionで世界Top10進出。イベントサークル「L@ST-M@TE」創設の経験を経て、アントレプレナーシップを養成することを目的とした「Beyond2020 NEXT PROJECT」の3代目幹事長に就任。

◆倉橋 輝(早稲田大学 先進理工学部 生命医科学科3年)

Beyond 2020 NEXT PROJECTの幹事兼Effectual Creator (EC)、「国連を支える世界こども未来会議」プロジェクト学生副リーダー、早稲田大学生命医科委員会に所属。将来は認知症や精神疾患などの研究を世の中に還元し、より多くの人の健康な日常を実現することを目指す。

◆伊藤 世那 (早稲田大学 国際教養学部 国際教養学科2年)

早慶明ビジコン「Compass」などのビジネスコンテストに多数参加し、優勝、準優勝を経験。現在は「Beyond 2020 NEXT PROJECT」、マーケティング研究会、起業サークル「NEW」、ダイヤモンド経営者倶楽部の運営を担う。

◆遠藤 優貴(早稲田大学 国際教養学部 国際教養学科4年)

早稲田大学国際教養学部旻研究室所属、国際政治経済学専攻。クイーンズランド大学へ交換留学。食料生産や栄養状況に苦しむ人を主な対象に、「おいしい」を届けるシステムを世界規模で創る取り組みを目指す。そのため、国際機関等で途上国支援の仕事をすることや、自ら事業を展開し、ユニークな形でそれらを実現したいと考えている。

◆小畑 春菜(桜美林大学 ビジネス・マネジメント学群 ビジネス・マネジメント学科3年)

桜美林大学 ビジネス・マネジメント学群鈴木勝博ゼミ所属。スタートアップ・新事業創出を研究。ジャパン・ビジネスモデル・コンペティション(世界最大のリーンスタートアップ式ビジネスプランコンテストであるBMC Globalの日本オフィシャル大会)で上位13チームに残り、決勝ラウンドに進出。大学2年の時に、美容室で理想の髪色に染めてもらうためのサービスで起業。

◆葛西 悠太(桜美林大学 健康福祉学群 健康科学専修2年)

2003年8月12日生まれ 北海道三笠市出身。父が調理師免許を持っており、ご飯は父が作っていたため、男性が料理するのは当たり前という偏見を持って育つ。2022年に大学進学に合わせ上京、一人暮らしを始める。そこで自炊をするようになり、食によって左右される身体の仕組み、栄養素、調理法など、食について興味を持つ。現在、恵比寿のイタリアンレストランバーでキッチンスタッフとして在籍中。

◆櫻井里々凪(横浜雙葉高等学校3年生)

横浜雙葉高等学校3年生。長年のダンス経験より身体表現に興味を持ち、身体的同調と身体表現について自身で研究を行っている。

◆杉元花奈(横浜雙葉高等学校3年生)

【ワークショップコーディネータ-】
◆朝日 透 (早稲田大学 理工学術院 教授)

1986年早稲田大学理工学部応用物理学科卒業、1992年博士(理学)、2007年経営学修士を取得。早稲田大学グローバル科学知融合研究所所長、ナノ・ライフ創新研究機構副機構長、早稲田大学「WASEDA-EDGE人材育成プログラム」副実行委員長を務め、学際的研究を推進し、イノベーション人材の育成に取り組む。JST研究成果展開事業大学発新産業創出プログラム『Greater Tokyo Innovation Ecosystem(GTIE)』プラットフォームのコアメンバー、内閣府ムーンショット型農林水産研究開発事業「Insect-related Studies for Food, Fishery, and Farming (iF3)」プロジェクトの副プログラムマネージャー。専門は、キラル科学、生物物性科学、結晶光学、機能性薄膜、対称性の破れ、循環型食料生産システムの研究。

◆片岡 孝介(早稲田大学 総合研究機構 研究院講師)

2014年早稲田大学先進理工学部卒業、2016年同大学大学院先進理工学研究科修士課程修了、2020年同大学大学院先進理工学研究科博士後期課程修了。2018年早稲田大学理工学術院助手、2020年助教を経て現職。独ボン大学とのジョイントスーパービジョンプログラム(海外大学との博士学生の共同指導プログラム)を修了し、同大学とのジョイントプログラム認定を取得。博士後期課程在学中に次世代の代替動物性タンパク質として昆虫「コオロギ」に着目し、これまでコオロギのゲノム解析に関する論文を複数発表(Frontiers in Genetics, 2020, Genome Biology and Evolution 2021, Biophysical Reviews 2022)。専門は、脳・神経科学、分子細胞生物学、ゲノム科学、昆虫科学、生命情報学。

【お問い合わせ】
イベントに関してご質問、お問い合わせ等ありましたら、以下までご連絡ください。
beyond2020.waseda@gmail.com

【その他】
・本イベントの様子は記録・広報などを目的として写真や映像で記録させて頂きます。
・撮影した写真や映像はブログ・SNS・公式YOUTUBEなどに掲載する場合があります。
・本イベントの録画・録音、無許可の2次利用はご遠慮ください。

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■ABOUT SHIBUYA QWS
2019年11月1日、渋谷駅直結・直上に開業した渋谷スクランブルスクエア。SHIBUYA QWS(以下QWS)は、その15階に位置する会員制の施設です。「渋谷から世界へ問いかける、可能性の交差点」をコンセプトに掲げ、多様なバックグラウンドを持つプレイヤー達の[問い]を交差させることで、未知の価値に繋がるムーブメントを生み出すことを目指しています。
https://shibuya-qws.com/

■SHIBUYA QWSにお越しになる方へ ※必ずお読みください
(お申込みを頂いた時点で、ご同意頂いたとみなします)
・SHIBUYA QWSエントランスでの検温・手指の消毒、館内でのマスク着用をお勧めいたします。
・検温で37.5°以上の場合、ご入館をお断りさせていただくことがございます。
・感染を疑う症状が出ている場合や当日体調が優れない場合はご来館をお控えいただきますようお願いいたします。

■オンライン参加をされる方へ ※必ずお読みください
(お申込みを頂いた時点で、ご同意頂いたとみなします)
・配信アプリの使用方法・操作方法については、サポートいたしかねますので予めご了承ください。
・新たにアプリをインストールした場合などにおけるPCトラブルなどは保証しかねますので、自己責任のもとご使用ください。
・各種アプリは最新版にアップデートしてからご利用ください。

■ご回答をいただいた個人情報を含む内容について
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■キャンセル手続きについて
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・手続きの詳細、返金にかかる日数や手数料についてはコチラをご確認くださいませ。

■当イベントの記載情報について
登壇者やプログラムに関する情報については、変更や追加決定事項があり次第、随時更新をさせていただきます。(2023年6月22日更新)

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