「アニメーションは戦争体験をいかに描くか?」(QWSアカデミア東京大学)
イベント概要
- 日付
- 2025/01/11(土)
- 時間
- 18:30 - 20:30(開場18:00)
- 場所
- CROSS PARK (SHIBUYA QWS内)
- 参加費
- 無料
- 定員
- 50名
【SHIBUYA QWSオリジナルプログラム ”QWS ACADEMIA” 】
大学と連携した「未知の問い」と出会うプログラムです。大学には多様な「問い」と向き合う学生や研究者がいます。「QWS ACADEMIA」は、単に知識が伝達される授業ではなく、双方向に刺激を与え合い、化学反応を生み出すことを目指します。
【開催主旨】
戦争体験を描くアニメーションは、『はだしのゲン』(1983)や『火垂るの墓』(1988)がよく知られています。近年では『ジョバンニの島』(2014)がソ連占領下の色丹島を描き、『この世界の片隅に』(2016)が人びとの暮らしという視点から戦時下の日常生活を描きました。『戦争童話集』(2002)のように、子どもの視点から戦争体験を描いたアニメーション映画もあります。みなさんは、どのような作品を思い浮かべますか?
このトークイベントでは、アニメーションを通じて、戦争の記憶や体験がどのように表現されているかを、みなさんとともに考えたいと思います。
【概要】
・日時:2025年1月11日㈯ 18:30-20:30(開場18:00)
・参加費:無料
・参加申込:https://qws-academia-250111.peatix.com
・会場:渋谷スクランブルスクエア15階 CROSS PARK
・主催:SHIBUYA QWS Innovation協議会
・共催:東大先端研創発戦略研究オープンラボ(ROLES)
日本学術振興会科研費基盤B「戦時下の教会:ウクライナとその周辺国における宗教・国家・社会」
(代表者:井上まどか 24K00012)
【プログラム】
18:00 |開場(受付開始)
18:30~18:40 |イントロダクション
18:40~19:10 |アルト・ヨアヒム(国立歴史民俗博物館)「終戦と戦後:アニメにおけるヒロシマと色丹島の比較」
19:10~19:40 |長谷川章(秋田大学)「ソ連のアニメーションと戦争体験」
19:40~20:30 |ディスカッション
二人の専門家が、それぞれの視点からアニメーションにおける戦争体験を語ります。
アルト・ヨアヒムは、「終戦と戦後:アニメにおけるヒロシマと色丹島の比較」をテーマに、アニメーション映画『ジョヴァンニの島』
『はだしのゲン』をとりあげます。作品の中で「敵」がどのように描かれているかについて考察します。
長谷川章は、「ソ連のアニメーションと戦争体験」をテーマに、2022年のウクライナ侵攻に対するロシア・アニメーターたちの反戦メッセージや、第二次世界大戦時のソ連アニメーターの戦争体験を考察します。とりあげるアニメーターは、『話の話』(1984)のユーリ・ノルシュテイン監督や『チェブラーシカ』のロマン・カチャーノフ監督です。
プレゼンテーションの後は、みなさんと一緒にディスカッションを行います。アニメーションが戦争への認識にどのような影響を与えてきたのか、これからどう変えていけるのか、一緒に考えを深めていけたらと思います。
たくさんのご意見やご質問をお待ちしています。
【登壇者】
アルト・ヨアヒム(国立歴史民俗博物館特任助教)
国立歴史民俗博物館特任助教。日本文化史、とりわけ第二次世界大戦に関する文化的記憶、集合的記憶を専門とする。アニメーションに関する論考に「戦争アニメと反戦メッセージとしてのトラウマ」(『<戦い>と<トラウマ>のアニメ表象史』2023年)、「ウクライナ戦争とロシアの現在から考察すべき日本の過去」(『戦争社会学研究』2024年)、論文に「広島の原爆投下を語る戦争アニメにおける変化」(『アニメーション研究』2019年)、‘World War II in Japanese Animation: A Portfolio-Based Analysis’(“The IAJS Journal”2019)など。
長谷川章(秋田大学教授)
秋田大学教授。文学・映画などロシア文化全般を専門とする。アニメーションに関する論考に「『三丁目』のソ連:ソヴィエト・アニメと現代からの眼差し」(『ロシア文化の方舟』2011年)のほか、「ウクライナ戦争で変わるロシア映画 プロパガンダの歴史と良心的映画人の葛藤」(『週刊エコノミスト』2022年)、「ソ連アニメの女性像と作り手たち」(『秋田魁新報』2024年)、映画に関する論文に「たったひとりの戦争 ―アレクセイ・フェドルチェンコ『アンナの戦争』とロシア映画史―」(『秋田大学教育文化学部研究紀要』2020年)など。
井上まどか
清泉女子大学准教授。宗教学宗教史学、とくにロシア宗教史、政教関係史を専門とする。ロシア文化と宗教に関わる共編著として『ロシア文化の方舟』(東洋書店、2011年)、論文に「チェルノブイリ・イコンによる記憶の伝播と共有」(『現代宗教2013』)、「ユートピアがディストピアになるとき:ソルジェニーツィンのロシア論における悪の不在」(『清泉女子大学人文科学研究所紀要』2014年)、「軍隊とロシア正教会」(『現代宗教 2023』)など。2023年のQWS ACADEMIA「ウクライナ戦争におけるアートとは? 文学とは?」を企画・運営する。
【ABOUT SHIBUYA QWS】
2019年11月1日、渋谷駅直結・直上に開業した渋谷スクランブルスクエア。SHIBUYA QWS(以下QWS)は、その15階に位置する会員制の施設です。「問うだけじゃなく、出会うだけじゃなく、生み出すだけじゃなく、世界を変えよう。」をコンセプトに掲げ、多様なバックグラウンドを持つプレイヤー達の[問い]を交差させることで、未知の価値に繋がるムーブメントを生み出すことを目指しています。
https://shibuya-qws.com/
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いただいた個人情報は渋谷スクランブルスクエア(株)の個人情報管理規定に基づき、管理し、また、使用後は適切な方法で廃棄処分いたします。https://shibuya-qws.com/privacy-policy
【当イベントの記載情報について】
登壇者やプログラムに関する情報については、変更や追加決定事項があり次第、随時更新をさせていただきます。