嗅覚に切り込むアートセミナー 〜何が「香り」を「芸術」たらしめるのか?〜QWSアカデミア(東京大学)

2021.05.09(日)
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イベント概要

日付
2021/05/09(日)
時間
12:00-15:00
場所
Zoomミーティング形式オンライン
参加費
無料
定員
300

近年のデジタル化の流れと新型コロナウィルスの感染拡大によって、生の芸術に触れる機会が減少し、リモートでの芸術鑑賞も一般化してきています。しかし、直接対峙しないと感じ取ることができない側面が芸術にはあるはずです。

そこで、生で受容することが掛け替えのない体験となるような芸術の形が、まさに今、社会に求められているという考えのもと、リモートでは刺激することの難しい「嗅覚」を用いた「香りのアート」という新しい芸術形態の可能性を探っていきます。

このセミナーを通して、自分の嗅覚に向き合い、何によって「香り」が芸術として認識されるのか、または「香り」は芸術になり得ないのか、一緒に考えてみましょう。


<開催日>

5月9日(日)12:00-15:00

<会場>
Zoomミーティング形式オンライン
※オンラインチケットにお申込み頂きますと、後日視聴用URLがメッセージで届きます。

<参加費>
無料

※本ページ下記の【オンラインイベント参加に伴う注意事項】を必ずご確認の上お申し込みください。

<タイムテーブル>

12:00~ QWSについて
12:05~ 開会挨拶・企画趣旨説明
12:10~ 講演「香りはなぜアートへあまり寄与してこなかったのか」出佳奈子
12:40~ 実演「香りはアート?〜新たな表現の可能性に迫る」
13:10~ 休憩
13:20~ 講演「嗅覚とは?匂いをデジタル化する嗅覚センサとは?」吉川元起
13:50~ 講演「要素臭を用いた香りの再現」中本高道
14:20~ ディスカッション
14:50~ 質疑応答・感想・閉会挨拶
15:00 終了

登壇者プロフィール

中本 高道 

東京工業大学科学技術創成研究院・教授

中本 高道 

東京工業大学科学技術創成研究院・教授

色の世界では三原色が広く知られており、その比率により任意の色を作り出すことができます。香りの世界では一般には三原色に相当する香りは知られていませんが、多次元データ解析を駆使して少数の基本となる要素臭を探索する研究を紹介します。これらの要素臭の調合比を変えることにより多様な香りを再現することができ、ここでは要素臭を調合して数多くの種類の香りを再現する方法及び精油に関する匂い嗅ぎ実験の結果を説明します。さらに香りを提示するデバイスである嗅覚ディスプレイ及びそのコンテンツにもふれます。

出 佳奈子

弘前大学教育学部美術教育講座准教授

出 佳奈子

弘前大学教育学部美術教育講座准教授

香りとアートの関係、またその歴史的展開を、西洋におけるアート概念の成立に関連づけながら紹介します。香りと聞いてアートを連想する人は依然として少ないのではないでしょうか。ここでは、アートが視覚や聴覚と結びつけられた一方で、それ以外の感覚わけても嗅覚から切り離された理由を指摘するとともに、それがきわめて近代的な考え方であることを示していきます。また、まだ黎明期にあると言ってよい、アートシーンにおける香りの導入とその可能性にも言及します。

吉川 元起

国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)機能性材料研究拠点 電気・電子機能分野 嗅覚センサグループグループリーダー

吉川 元起

国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)機能性材料研究拠点 電気・電子機能分野 嗅覚センサグループグループリーダー

本講演では、嗅覚センサの有効な社会実装に向けて、これまで我々が取り組んできた総合的な研究開発を紹介します。特に嗅覚センサに要求される要素を網羅した膜型表面応力センサ(MSS)を軸に、最先端のハードウェア(センサ素子+感応膜など)とソフトウェア(機械学習など)、およびそれらの要素を統合する研究開発を紹介します。また、嗅覚に関する産学官連携の取り組みと、その最新情報についても併せて紹介します。

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