コオロギ食への挑戦者たちは何を実現しようとしているのか?:世代を超えた挑戦〜QWSアカデミア(早稲田大学)

2020.08.16(日)
bannner

イベント概要

日付
2020/08/16(日)
時間
16:55-19:00
場所
オンライン
参加費
無料

コオロギの研究、ビジネス、食文化をテーマにして、温故知新の視点でオンラインワークショップを開催します。

現在、コオロギせんべい、コオロギ高級料理、コオロギラーメンなどコオロギを食材とした食料品や料理が注目を浴びています。このムーブメントを惹き起こしているのは次代を担うアントレプレナーたちです。そこには、これまで地道にコオロギ研究に取り組んできた学者らの世代を超えて紡いできた知識、経験、思いが継承されています。

本ワークショップの第一部「コオロギ食への挑戦」では、(株) Gryllus取締役会長兼CEOの渡邉崇人博士、(株)ECOLOGGIE創業者の葦苅晟矢代表、(株)Join Earth創業者の篠原祐太代表らアントレプレナーが登壇し、コオロギ食のビジネスを通じて何を実現したいのかを現在の取り組みとともに語ります。

第二部「コオロギ研究の温故知新」では、徳島大学学長の野地澄晴博士、神戸大学名誉教授の竹田真木生博士、お茶の水女子大学教授の由良敬博士、早稲田大学助手の片岡孝介博士らがコオロギの研究から社会実装までの動向とプロジェクトを紹介します。

今、コオロギの研究・ビジネスの動きに目が離せません。皆さん、本ワークショップに参加して、コオロギの醍醐味を味わってみませんか。

<イベント概要>
●日時
8月16日(水) 17:55~19:00 (17:45 Zoom開場)

●会場
Zoomにてオンライン開催
※本イベントにお申込みを頂くと、配信URLがメッセージで届きます。

●参加費
無料
※本ページ下記の【オンラインイベント参加に伴う注意事項】を必ずご確認の上お申込みください。

タイムスケジュール

16:45 開場 
16:55 QWS紹介
17:00 開会挨拶 朝日 透(早稲田大学 理工学術院 教授・WASEDA-EDGE人材育成プログラム 実行副委員長・グローバル科学知融合研究所 所長)

第一部 「コオロギ食への挑戦」 
司会 早川 翔大(早稲田大学 先進理工学専攻 博士2年)
17:05 講演「Gryllusの未来に向けた挑戦」 渡邉 崇人(徳島大学 大学院社会産業理工学研究部 助教/株式会社Gryllus 取締役会長兼CEO)
17:20 講演「ECOLOGGIEのビジョンとビジネス」 葦苅 晟矢(株式会社ECOLOGGIE 代表/早稲田大学 先進理工学専攻 博士3年)
17:35 講演「地球少年が描く夢:ANTCICADA」 篠原 祐太(株式会社Join Earth 代表/ANTCICADA 創業者)

17:50 休憩

第二部 「コオロギ研究の温故知新」
司会 鈴木 丈詞(東京農工大学 大学院農学研究院 准教授)
18:00 講演「コオロギ研究の動向と未来」 野地 澄晴(徳島大学学長)
18:15 講演「コオロギ研究の歴史と醍醐味」 竹田 真木生(神戸大学 名誉教授/早稲田大学 未来イノベーション研究所 招聘研究員)
18:30 講演「コオロギのゲノム解析とゲノム育種」 片岡 孝介(早稲田大学 生命医科学科 助手)
18:45 講演「食用コオロギを生み出すプロジェクト」 由良 敬(お茶の水女子大学 基幹研究院 教授/早稲田大学 理工学術院 教授) 

18:55 閉会挨拶: 小倉 淳(長浜バイオ大学 バイオサイエンス学部 教授)
19:00 閉場

登壇者

渡邉 崇人

渡邉 崇人

徳島大学大学院社会産業理工学研究部・助教、(株)グリラス・CEO。1984年徳島県生まれ。徳島大学に進学し、2013年に博士号(工学)取得。2016~2018年徳島県立農林水産総合技術支援センター・主任研究員を経て、2018年から現職。大学教員として研究する傍ら、2019年徳島大学発のベンチャー企業として(株)グリラスを設立した。専門は昆虫の遺伝子工学及び応用昆虫科学だが、2016年からはコオロギを循環型食用タンパク質生産手段として活用するための研究開発を進めている。

葦苅 晟矢

葦苅 晟矢

1993年生まれ。早稲田大学商学部卒業、先進理工学研究科先進理工学専攻5年一貫制博士課程3年。2017年、株式会社ECOLOGGIEを創業。早稲田大学生物物性科学研究室で昆虫コオロギの利活用に関する研究に取り組み、現在、カンボジアを拠点に食用・飼料用に大量の昆虫コオロギを養殖生産しながら、事業開発に従事。「Forbes 30 Under 30 Japan」に選ばれ(2019)、「Tokyo Startup Gateway」最優秀賞&オーディエンス賞(2016)、文部科学大臣賞(2016)、第2回WASEDA-EDGE DEMO DAY最優秀賞(2016)、第18回早稲田大学ビジネスプランコンテスト最優秀賞(2015)など受賞多数。

篠原 祐太

篠原 祐太

1994年、地球生まれ。慶應義塾大学卒業。昆虫食歴21年。幼少期から自然を愛し、あらゆる野生を味わう。「ラーメン凪」やミシュラン一つ星「四谷うえ村」で修行し、食材としての虫の可能性を探究。昆虫料理創作から、ワークショップ、授業、執筆と幅広く手掛ける。2020年6月4日に日本橋・馬喰町にレストランANTCICADAを開店。2種のコオロギで出汁をとった代表作の「コオロギラーメン」や「旬の虫を使ったコース料理」を提供中。商品開発にも注力し、「タガメジン」「コオロギ醤油」「コオロギビール」などは大きな話題を呼んだ。「動物も、植物も、虫も、分けへだてなく向き合える世の中」を目指して活動中。

野地 澄晴

野地 澄晴

国立大学法人・徳島大学長。1948年愛媛県生まれ、広島市育ち。1970年福井大学工学部応用物理学科卒業、1980年広島大学大学院理学研究科物性学専攻修了(理学博士)。1980〜1982年、米国国立衛生研究所(NIH)客員研究員。1983〜1992年、岡山大学歯学部助手、1992〜2012年、徳島大学教授(工学部)。2012〜2016年徳島大学理事・副学長(研究担当)、2016年から現職。動物の四肢発生のメカニズムを研究し、四肢を誘導する因子を発見。コオロギの発生の研究し、コオロギに関する分子生物学を確立。現在はコオロギの脚の再生メカニズムと昆虫の変態のメカニズムに興味あり。

徳島大学のコオロギ研究グループは、変態の新規メカニズムを解明、また脚の再生にマクロファージが関与することを発見する一方で、2019年食用コオロギの大学発ベンチャー「グリラス」を設立。2020年5月、コオロギ粉末を供給して作成されたコオロギせんべいが無印良品から発売。売れ行き好調。

竹田 真木生

竹田 真木生

神戸大学名誉教授、早稲田大学未来イノベーション研究所招聘研究員、NPO法人こどもとムシの会理事、学校法人ピノキオ幼稚園理事。子供の頃から昆虫が好きで、昆虫採集・標本作りに夢中になる。高校生の時には昆虫科学に興味を持ち、農学部へ進学。その後、国内外の大学、企業、研究所にて昆虫生理・生化学を対象に研究活動を行う。現在、NPO法人「こどもとむしの会」理事として、佐用昆虫館の運営と移動昆虫館での小学校・幼稚園の訪問や小学生を対象に行う「むしのお話 5つ星レストラン」での講演活動などを通じ、子ども達のいきもの体験を応援する活動を行っている。1978年、Outstanding graduate student award; C.V. Riley Entomological Society (Missouri)、2008年、日本応用動物昆虫学会賞を受賞。

片岡 孝介

片岡 孝介

早稲田大学理工学術院先進理工学部生命医科学科助手。2020年7月、早稲田大学にて博士(理学)を取得。ドイツBonn大学分子精神医学研究所とのジョイントスーパービジョンプログラムを修了し、Bonn大学とのジョイントプログラム認定を取得。次世代の代替動物性タンパク質として昆虫「コオロギ」に着目し、アジアの食用コオロギ全ゲノム塩基配列解読論文を発表(Frontiers in Genetics, 2020)。専門は、脳・神経科学、分子細胞生物学、ゲノム科学、昆虫科学、生命情報学。

由良 敬

由良 敬

お茶水女子大学基幹研究院教授。1988年早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。1999年名古屋大学にて博士(理学)を取得。名古屋大学理学部助手、日本原子力研究開発機構研究員を経て、2008年より現職。2011〜2012年、日本生物物理学会副会長。2013〜2017年、国立遺伝学研究所特任教授。2017年からは、早稲田大学理工学術院とのクロスアポイントメント。生命に見られる共通性と特殊性/多様性を、分子レベルからコンピュータを使って明らかにする研究を展開。専門は、計算生物学、生物物理学、ゲノム科学。

小倉 淳

小倉 淳

長浜バイオ大学バイオサイエンス学部教授と株式会社ノベルジェン代表取締役社長を兼任。東京大学農学部卒業、同大学院農学生命科学研究科修了(修士) 後、総合研究大学院大学遺伝学専攻修了(博士)。日本学術振興会PD、ハーバード大学研究員、お茶の水女子大学特任助教などを経て、現職。専門は、ゲノム生物学・情報生物学、遺伝子探索技術を核とした株式会社ノベルジェン設立(2019)

司会

鈴木 丈詞

鈴木 丈詞

東京農工大学大学院農学研究院生物システム科学部門准教授。2009年3月、神戸大学にて博士(農学)を取得。日本学術振興会特別研究員DC2(神戸大学)、同PD(千葉大学)、茨城大学農学部非常勤研究員、日本学術振興会海外特別研究員(ウェスタンオンタリオ大学)、東京農工大学テニュアトラック特任准教授を経て、2020年7月より現職。専門は、害虫と益虫の生理生態学。

早川 翔大

早川 翔大

早稲田大学先進理工学研究科先進理工学専攻5年一貫制博士課程2年、早稲田大学生物物性科学研究室に所属。東京農工大学との共同研究チームに参画し、コオロギの生産コスト削減に向けたコオロギ大型化に取り組んでいる。本研究チームで保持する8種のコオロギゲノムを用いた比較ゲノム解析およびRNAiスクリーニングにより大型化関連遺伝子の同定を目指している。専門は、時間生物学,バイオインフォマティクス,サイズバイオロジー。

ワークショップマネジャー

朝日透

朝日透

早稲田大学にて、1992年に博士(理学)、2007年に経営学修士を取得し、Super Technology Officer (STO)となる。早稲田大学の理工学部応用物理学科助手、各務記念材料技術研究所助教授、理工学総合研究センター助教授、先端科学・健康医療融合研究機構教授などを経て、現在、早稲田大学生命医科学科・専攻およびナノ理工学専攻の教授、5年一貫制博士課程先進理工学専攻の主任教授、グローバル科学知融合研究所所長、ナノ・ライフ創新研究機構副機構長を務める。将来のアントレプレナーやイントレプレナーを育成するWASEDA-EDGE人材育成プログラムに取り組み、実行副委員長を務める。学際的研究を推進し、イノベーション人材の育成に精力的に取り組んでいる。専門は、キラル科学、生物物性科学、結晶光学、機能性薄膜、対称性の破れ、コオロギゲノム関連研究。

【オンラインイベント参加に伴う注意事項】※必ずお読みください
(お申込みを頂いた時点で、ご同意頂いたとみなします)
・ZOOMの使用方法・操作方法については、本イベントではサポートできません。
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・参加者とのチャットを使った双方向のやりとりを想定していますが、迷惑行為だと主催者側が判断した場合は、即時ご退場いただき、今後の参加をお断りさせていただくことがありますので、ご了承ください。

 

主催:Shibuya QWS イノベーション協議会
共催:グローバル科学知融合研究所/QUE
協力:WASEDA-EDGE人材育成プログラム
問合せ先:https://que-org.github.io/Contact

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